JCFジャパンシリーズクロスカントリー第6戦が8月2日(日)、長野県北安曇郡白馬村スノーハープで行われ、男子エリートは山本幸平(チームブリヂストン・アンカー)が全日本に続き優勝。女子エリートも片山梨絵(SPECIALIZED)が優勝した。

沼のようなシングルトラックを行く片山梨絵(SPECIALIZED)沼のようなシングルトラックを行く片山梨絵(SPECIALIZED) photo:Akihiro.NAKAO今年から長く親しまれていたさのさかスキー場からすぐ近く、長野五輪でクロスカントリースキーの会場となった白馬スノーパークに会場を移し開催された。コースは従来よりも平地と思われたもののダブルトラックを主体にアップダウンが繰り返し続き、数カ所シングルトラックが用意されスピード維持のスタミナが要求される。また数日の豪雨によりコースが破損して短縮、コースとしては初めてなので土が柔らかく大量の雨水で沼地のようになり非常に滑り易い。距離は4.8km、男子エリートは6周回で争われる。
エリート女子優勝 片山梨絵(SPECIALIZED)エリート女子優勝 片山梨絵(SPECIALIZED) photo:Akihiro.NAKAO

午前中降った雨は午後2時からの男子エリートで小康状態になる。スタートから小野寺健(SUBARU GARYFISHER)、山本幸平、辻浦圭一(チームブリヂストン・アンカー)、竹之内悠 (TREK)、平野星矢(BIKERANCH)等が先行する。2周目から小野寺、山本幸平、辻浦で後続を離して行く。レース中盤に山本幸平が小野寺を抜き先頭に。小野寺は山本幸平のペースに全くついて行く事ができない。途中辻浦がリタイア、5周目にクーパー・ディラン(TREK)が門田基志(TEAM GIANT)を抜いて3番手に浮上。最終周回でも山本幸平のペースは落ちずそのまま優勝、2位に4分近い差を開けられて小野寺、その後1分空けてディランが入った。
山本幸平は体調が風邪で優れなかったものの、圧倒的な身体能力を知らしめたと言えよう。エリート男子スタート前エリート男子スタート前 photo:Akihiro.NAKAO

女子エリートは5周回で片山がJ1を連勝中。世界戦に向けたトレーニングで調子を上げていると語る。2位に田近郁美(GOD HILL)、3位に中込由香里(SY-NakSPECIALIZED)が入った。2周目逃げる小野寺健(SUBARU GARYFISHER)2周目逃げる小野寺健(SUBARU GARYFISHER) photo:Akihiro.NAKAO

男子エリート
1位 山本幸平(チームブリヂストン・アンカー) 1:50:12.72
2位 小野寺健(SUBARU GARYFISHER)+3:45.35
3位 Cooper Dylan(TREK)+4:51.33

4位 竹之内悠(TREK)+5:31.30

5位 門田基志(TEAM GIANT)+7:30.82

6位 平野星矢(BIKERANCH)+7:39.66
7位 山本和弘(キャノンデール・ファクトリーレーシング)+7:54.80
8位 斉藤亮(TEAM CORRATEC)+9:59.49
9位 江下健太郎(Teamモトクロス/Salsa)+10:09.72
10位 大江良憲(チームホシ/846)+12:42.36
5周目に3番手に上がるクーパー・ディラン(TREK)5周目に3番手に上がるクーパー・ディラン(TREK) photo:Akihiro.NAKAO

女子エリート
1位 片山梨絵(SPECIALIZED)1:53:50.90

2位 田近郁美(GOD HILL)+4:30.08
3位 中込由香里(SY-Nak SPECIALIZED)+5:45.21
4位 矢沢みつみ(Team corratec)+13:52.38
5位 山本佳苗(BMC)+15:19.59

最終周回の山本幸平(チームブリヂストン・アンカー)最終周回の山本幸平(チームブリヂストン・アンカー) photo:Akihiro.NAKAO


Photo&text:中尾亮弘

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