神奈川県茅ヶ崎市を拠点とする国内有数の伝統あるスポーツバイクブランド「ミヤタサイクル」より、レースシーンにも対応する軽量スチールバイク「Elevation」シリーズをピックアップする。チューブ素材に加え「S.S.T.B」という独自の加工によって軽さに加え剛性や強度、耐久性を兼ね備えたことが特徴だ。



Elevation Extremeはミヤタが培ってきたスチールに関する経験やノウハウの粋を投入し設計されたハイエンドモデル。その最たるトピックスがマテリアルと加工法の両方にこだわって設計されたチューブ「S.S.T.B (Spiral Spline Triple Butted) 」である。これは、ミヤタが1980年代にツール・ド・フランスを始めとしたヨーロッパのトップカテゴリーにバイクを供給した際に考案されたものであり、30年が経過した現代においても最新のマテリアルに引けを取らない性能を誇っているという。

ミヤタ Elevation Extreme(レッドミラー)ミヤタ Elevation Extreme(レッドミラー) (c)ミヤタサイクル
Elevation Extreameを使用し伊吹山ヒルクライムに参戦した栂尾大知(シエルヴォ奈良ミヤタ・メリダサイクリングチーム)Elevation Extreameを使用し伊吹山ヒルクライムに参戦した栂尾大知(シエルヴォ奈良ミヤタ・メリダサイクリングチーム) photo:Hideaki TAKAGI素材には、一般的なスチールバイクに使用される素材と比較して、熱処理に手間がかかるものの強度や伸びなど様々な機械的性質に優れるニオブ含有のクロモリ鋼「NIOBIUM」を採用する。加えて各チューブは強度と軽さを両立するためトリプルバテッドとしている。

特に剛性が求められるトップチューブとダウンチューブのBB側、シートチューブの両端には「スパイラルスプライン加工」が施されている。この加工はチューブの内側に螺旋状の溝を設けることで、材料と併せてを通常のクロモリチューブと比較して30%の高剛性化、高強度、軽量化を実現するというものだ。

また、スチール素材の良さである「しなり」を最大限に引き出すための設計コンセプトもElevation Extremeの大きな特徴である。トラディショナルなホリゾンタルデザインとし、バテッド位置や肉厚などを緻密に制御すると同時に、日本人が最も使用する長さ170mmのクランクに合わせ可能な限り低重心化を経ったジオメトリーを採用。一方では現代の標準的な仕様とされている部分も多く、ラグを用いないTIG溶接によって組み上げられ、ヘッドチューブは世界的にも珍しいインテグラルとされている。

溶接部分は滑らかに仕上げられた溶接部分は滑らかに仕上げられた (c)ミヤタサイクルヘッドチューブは現代的なインテグラル仕様ヘッドチューブは現代的なインテグラル仕様 (c)ミヤタサイクル

シートクランプ部分にのみラグを用いたシートクランプ部分にのみラグを用いた (c)ミヤタサイクルシートステーのブリッジにはミヤタサイクルのロゴが刻印されるシートステーのブリッジにはミヤタサイクルのロゴが刻印される (c)ミヤタサイクル


結果、独特のしなりが生む振動吸収性とその反動を推進力へ変換するウィップ感と言う背反する性能の高バランスで突き止めることに成功しつつ、クロモリバイクとしては世界で最も軽い重量を実現している。その性能は国内のトップレースシーンでも認知され、この4月に行われたJBCF伊吹山ヒルクライムではシエルヴォ奈良MIYATA-MERIDAサイクリングチームが使用した。

Elevation Extremeは完全受注生産となり、納期は受注の4ヶ月後になるとのこと。販売パッケージは、コンポーネントはカンパニョーロSUPER RECORD EPS、同SUPER RECORD(機械式)、シマノ9070系デュラエースDi2、同9000系デュラエース(機械式)の4種類の完成車に、フレームセットを加えた5種類から選択可能。完成車については、フレームとの相性を考慮し1つ1つ吟味されたパーツがアッセンブルされ、いずれも組み付けはかつて国内のレースシーンを席巻したチームミヤタの専属メカニックの手によって行われる。

ミヤタ Elevation Extreme(ストームブルー)ミヤタ Elevation Extreme(ストームブルー) (c)ミヤタサイクル
フレーム重量は電動仕様が1.63kg、機械式が1.54kg(いずれもサイズは46cm)。サイズは460mm、480mm、500mm、520mm、540mm、560mmの6種類が揃う。カラーはストームブルーとレッドミラーの2種類で、いずれも飽きのこないシンプルかつ深い色味に仕上がっている。


ミヤタ Elevation Extreme
フレーム:ミヤタ Filet Brazing
フォーク:コロンバス Carve Carbon
ヘッドパーツ:FSA Orbit IS-CF Ceramic Revolution
ハンドル:FSA K-FORCE LIGHT NANO-K(カンパニョーロ仕様)、日東 Neat M190(シマノ仕様)
ステム:FSA ST-OS-99CSI-UD/BKG K-FOCE UD FINISH
サドル、シートポスト:セライタリア Monolink Carbon + SLR MonoLink team edition
タイヤ:ヴィットリア Corsa Evo CS tubler 700x22C
フレーム重量 (サイズ46cm):電動式対応1.63kg、機械式対応1.54kg
完成車重量 :シマノ9070系デュラエースDi2仕様6.86kg、カンパニョーロSUPER RECORD仕様6.54kg
カラー:ストームブルー、レッドミラー
価 格:
カンパニョーロSUPER RECORD EPS+カンパニョーロBORA ULTRA 35仕様 1,333,333円(税抜)
カンパニョーロSUPER RECORD+カンパニョーロBORA ULTRA 35仕様 1,142,857円(税抜)
シマノ9070系デュラエースDi2+フルクラムRACING LIGHT XLRチューブラー仕様 1,095,238円(税抜)
シマノ9000系デュラエース+フルクラムRACING LIGHT XLRチューブラー仕様 952,381円(税抜)
電動式対応フレームセット 304,762円(税抜)
機械式対応フレームセット 295,238円(税抜)

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