12月20日、クレンブテロール陽性が発覚したマイケル・ロジャース(オーストラリア、サクソ・ティンコフ)が自ら声明を出し、経緯を述べるとともに故意のクレンブテロール摂取を完全に否定した。

マイケル・ロジャース(オーストラリア、サクソ・ティンコフ)マイケル・ロジャース(オーストラリア、サクソ・ティンコフ) photo:Kei Tsuji声明の中でロジャースは中国における食品汚染が原因であることを間接的に訴えている。今後ロジャースはUCIとのヒアリングで改めて身の潔白を主張する。

また、今回のドーピング陽性報道を受けて、ジャパンカップは大会として「ロジャース選手はアンチドーピング規約に則り、現在暫定的な出場停止状態に置かれています。また、陽性反応が検出されたのはAサンプルで、今後、ロジャース選手はBサンプルの再検査を要請する権利を有しています。ジャパンカップの順位については、処分が確定した場合は繰り上げとし、改めて正式順位を掲載いたします」と発表している。



クレンブテロール陽性反応を受けてマイケル・ロジャースの声明

2013年12月18日の16時30分頃、自転車競技の国際機関であるUCIから報告を受け、2013年10月20日のジャパンカップで採取されたAサンプルからクレンブテロールの「違反が疑われる分析結果(AAF)」が検出されたことを知った。

これだけは可能な限り確かな言葉で明らかにしたい。自分で知りながら、故意にクレンブテロールを摂取した事実はない。

日本に向かう直前の10月8日から17日まで、ツアー・オブ・北京出場のために中国に滞在した。WADA(世界アンチドーピング機構)をはじめとするアンチドーピング機関から注意喚起されてため、中国においてクレンブテロール含有食物の問題が深刻化していることは心得ていた。

これから数週間のうちに、この不運な状況をUCIの前で説明する機会を得る。細心の注意と協力の姿勢をもって、この問題を可能な限り早期に解決したいと願っている。

私に同情し、私が巻き込まれたこの事態を理解してくれている世界中の人々に感謝したい。

ありがとう。

マイケル・ロジャース




text:Kei Tsuji

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