11月28日、ジロ・デ・イタリアの主催者RCSスポルトが2014年大会のワイルドカードを狙う8チームを発表した。ヴィーニファンティーニの後継チームであるイエローフルオはリストに入っていない。



ジロでステージ優勝を飾りながら、後にドーピング陽性が発覚したマウロ・サンタンブロジオ(イタリア、ヴィーニファンティーニ)ジロでステージ優勝を飾りながら、後にドーピング陽性が発覚したマウロ・サンタンブロジオ(イタリア、ヴィーニファンティーニ) photo:Riccardo ScanferlaRCSスポルトの発表によると、2014年5月9日に北アイルランドのベルファストで開幕する第97回ジロ・デ・イタリアに出場するのは、UCIプロ18チームと、ワイルドカード枠のUCIプロコンチネンタル4チームを合わせた合計22チーム。

ミラノ〜サンレモを制したゲラルド・チオレック(ドイツ、MTNキュベカ)ミラノ〜サンレモを制したゲラルド・チオレック(ドイツ、MTNキュベカ) photo:Kei Tsuji今回、バルディアーニヴァルヴォーレ・CSFイノックスとカハルーラル・RGA、チームコロンビア、IAMサイクリング、MTNキュベカ、ネットアップ・エンドゥーラ、ノヴォノルディスク、ユナイテッドヘルスケアの8チームがワイルドカード枠での出場候補に挙がった。

2013年のコッパイタリア(イタリアで開催されたレースのチーム総合成績)で首位に立ったアンドローニジョカトリはすでにワイルドカード枠での出場を確定させており、上記の8チームから3チームが選び出される。

2013年の第96回大会には、ワイルドカード枠でアンドローニジョカトリ、バルディアーニヴァルヴォーレ・CSFイノックス、チームコロンビア、ヴィーニファンティーニの4チームが出場している。

ダニーロ・ディルーカ(イタリア)とマウロ・サンタンブロジオ(イタリア)のドーピング陽性でジロに衝撃を与えたヴィーニファンティーニは、体制を変え、イエローフルオとしてUCIプロコンチネンタルチームとして2014年シーズンを闘う。しかし今回発表されたチームリストの中にイエローフルオの名前は無かった。同チームは公式twitterアカウントで「イエローフルオも申請したが、我々のジャージがどうやら見当たらない。信頼を取り戻すため、懸命に動いているというのに」とコメントしている。

注目が集まるのは、南アフリカのMTNキュベカがアフリカチームとして初めてグランツールに出場するかどうかだ。2013年にアフリカで初めてUCIプロコンチネンタル登録を行なった同チームは、RCSスポルトが主催するティレーノ〜アドリアティコ、ミラノ〜サンレモ、イル・ロンバルディアに出場。ゲラルド・チオレック(ドイツ)がミラノ〜サンレモ優勝に輝いている。同チームは2014年シーズンに向けて新たにリーナス・ゲルデマン(ドイツ)やジョンリー・オーガスティン(南アフリカ)、ダニエル・テクレハイマノ(エリトリア)らを獲得済みだ。

text:Kei Tsuji

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