ツール・ド・フランス第11ステージを闘い終えた選手たちのコメント。

マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームコロンビア・HTC)出典:letour.fr
マイヨヴェールを奪回したマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームコロンビア・HTC)マイヨヴェールを奪回したマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームコロンビア・HTC) photo:Makoto Ayano「とても嬉しい勝利だ。昨年は僕がトレイン無しで勝てないと言われたりもしたけど、実際はトレイン無しで3勝を飾った。今年は強力なリードアウトトレインがある。たぶん単独でも勝てるけど、トレインを組めば確実に勝利を狙える。そう信じてチームメイトが献身的に引いてくれるんだ。」

「今日はスプリント開始を遅らせた。これまでスプリントで最も接戦だったけど、それはチームがコースレイアウトに合わせて作戦を変えたから。作戦は成功だ。僕が身体能力の点で、ライバルスプリンターを上回っているのは間違いないと思う。ライバルたちも素晴らしい選手で、並外れた才能の持ち主。でも僕は更にその上を行っている。」

「マイヨヴェールを取り戻したことは嬉しいよ。スプリントポイントは最初から狙うつもりは無かった。2ポイントのためにリスクを負わないことにしたんだ。今日5位だったトール(・フースホフト)から、ポイント賞争いで再びリードしたことになる。でもマイヨヴェールを守りきるのは簡単なことじゃない。彼は調子がいいし、山岳コースでも逃げに乗ってポイントを稼げるからね。でも(ステージ優勝だけを狙う)作戦を変えるつもりは無い。レースはここまで作戦通りだ。」

エゴイ・マルティネス(スペイン、エウスカルテル)出典:letour.fr
マイヨアポワを守ったエゴイ・マルティネス(スペイン、エウスカルテル)マイヨアポワを守ったエゴイ・マルティネス(スペイン、エウスカルテル) photo:Makoto Ayano「今日はペッリツォッティが(山岳賞争いにおける)最大のライバルだということが明らかになった。彼が動く時は、自分も動かなければならない。峠の頂上でスプリント勝負になれば勝ち目が無いので、先に頂上を通過するためには早めに仕掛ける必要があった。」

「パリまでこのマイヨアポワをキープするのは難しいだろう。ペッリツォッティのような選手が真剣にこのジャージを狙い始めたんだ。昨日とは明らかに状況が変わった。全力でこのジャージを出来るだけ長く着続けたい。出来るならば最後まで。」

リナルド・ノチェンティーニ(イタリア、アージェードゥーゼル)出典:letour.fr
第7ステージからマイヨジョーヌを着続けるリナルド・ノチェンティーニ(イタリア、アージェードゥーゼル)第7ステージからマイヨジョーヌを着続けるリナルド・ノチェンティーニ(イタリア、アージェードゥーゼル) photo:Makoto Ayano「もう一日マイヨジョーヌを守ったことがまず嬉しい。チームメイトはこのジャージのために働いてくれているんだ。金曜日(第13ステージ)は厳しい闘いになる。それ以降、このマイヨジョーヌを着ているかは分からない。でもコンディションはいいので、可能性は残されていると思う。」

「もちろんイタリアに入国する日にマイヨジョーヌを着ていれば最高だけど、そのためには厳しいヴェルヴィエの頂上ゴールをクリアしなければならない。コンタドールから6秒差、アームストロングから8秒差。困難な状況に変わりはない。」

ヨハン・ファンスーメレン(ベルギー、サイレンス・ロット)出典:davitamon-lotto.com
敢闘賞を獲得したヨハン・ファンスーメレン(ベルギー、サイレンス・ロット)敢闘賞を獲得したヨハン・ファンスーメレン(ベルギー、サイレンス・ロット) photo:Makoto Ayano「チームの雰囲気は決してよくない。徐々にナーバスになってきている。今日の作戦はシンプルで分かり易いもの。チームの誰かが逃げに乗ることだった。(24km地点での落車後)メイン集団が再び動き始めたとき、真っ先にシャヴァネルがアタックした。彼が吸収されると、反対側からアタックを仕掛けたんだ。合流してきたのはサパだけだった。いつまで経っても誰も追いついてこなかった。」

「2人で逃げ切るのは不可能に近いと思っていたよ。ツールではチームメイトの(マリオ・)アールツらが9分のリードを得たことがあるけど、失敗に終わったことがある。でも諦めずにトップスピードで逃げ続けた。ずっとレースの先頭を走り続けたことは喜ばしいことだった。敢闘賞のポディウムガールはヘルト・ステーグマンの彼女なんだ。敢闘賞を獲得して彼女とキス出来たので嬉しいよ。」

マルチン・サパ(ポーランド、ランプレ)出典:teamlampre.com
「厳しい逃げだったけど、逃げに乗れたことには満足している。ゴールまで逃げ切るには力が足りなかったけど、ファンスーメレンとはいい協調体制がとれていたよ。」

タイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン)出典:slipstreamsports.com
「ラスト2kmを切ってからのダウンヒルで72km/hをマークしたよ!デーヴ(・ミラー)とジュリアン(・ディーン)は本当に素晴らしかった。彼らが集団前方まで引き上げてくれたんだ。もちろん2位は不満の残る結果だけど、他に強力なスプリンターが少ないということの証明でもある。」

ゲラルド・チオレック(ドイツ、ミルラム)出典:team-milram.com
「難しいゴールだった。現状、カヴェンディッシュを打ち負かすのは非常に難しい。でもスプリントに向けてのチームの動きは最高だったよ。チームメイトは集団前方の好ポジションまで引き上げてくれた。最後は力が足りなかった。」

Bboxブイグテレコムのドミニク・アルノー監督 出典:equipebouyguestelecom.fr
「カヴェンディッシュは今日も別次元のスプリントを見せた。結果的に後続とはホイール差じゃなくてバイク一台分も開いていたんだ。今は誰もカヴェンディッシュに敵わない。明日から、他のスプリンターチームは集団コントロールに加わらないんじゃないか?」

「まだ成績を残していないチームが積極的に動くだろうから、明日も序盤からハイスピードな展開になる。ゴールまで逃げ切るためには、少なくとも10人は逃げグループに入らないといけない。」