アジア最大級のステージレース、ツール・ド・ランカウイ(UCI2.HC)に参戦中のEQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン。連日格闘する選手たちのカラダをケアする欠かせない存在、それはチームに帯同するマッサーだ。今回は新たに北国から投入された敏腕女性マッサーを紹介します!

齊藤めぐみさんはツール・ド・北海道の経験も多く、補給も手慣れたものだ齊藤めぐみさんはツール・ド・北海道の経験も多く、補給も手慣れたものだ photo:Hitoshi.OMAEEQA・梅丹本舗・グラファイトデザインは、アジア最強のスプリンターの一人、パク・ソンベクをこのツール・ド・ランカウイに送り込んでいる。しかし、パクはツアー・オブ・カタールの第4ステージで落車。そのせいか今回はスプリントに絡むことはないが、「怪我は大丈夫。山を見ていてくれ」と話している。

チームに新しく加わったスロベニア人、グレゴール・ガズヴォダの評価も日増しに高まってきた。「スプリントはあまり得意じゃないけど、フラットコースやアップダウンは苦手じゃない」と話す長身のグレゴーは、チームの牽引役としてすでになくてはならない存在だ。

ゴールスプリント、ピンク色のジャージの清水都貴、そして新城幸也が右端に見えているゴールスプリント、ピンク色のジャージの清水都貴、そして新城幸也が右端に見えている photo:Hitoshi.OMAE現地入りしたチームのメンバーは、長身痩躯かつカッコいいグレゴーにさっそく「ドラゴン」とあだ名したのだが、どうやら通称はグレゴーで決まりそうな感じだ。

チームのマッサーは2枚看板、穴田悠吾と井上良輝なのだが、今回は井上の代打で齊藤めぐみさんが研修として帯同している。齊藤さんはツール・ド・北海道では、2005年より北海道選抜チームに随行しており、札幌・ファーストステップに所属している。

齊藤さんの帯同はツアー・オブ・カタールに引き続いてのもの。カタールで日焼けした中島康晴の脚をマッサージし終えてひと言、「デリシャス!」。

チームカーを風よけに使ったとして20秒のペナルティを食らってしまった清水都貴(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)チームカーを風よけに使ったとして20秒のペナルティを食らってしまった清水都貴(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン) photo:Hitoshi.OMAE面白がってそのセリフの理由をたずねると、「良く日焼けして照り焼きチキンみたいなんですよ」。すでにチームにバッチリとけ込んでいる様子だ。

増田成幸は「めぐみさんのマッサージはめちゃくちゃうまいですよ。オイルマッサージと普通のマッサージが選べるんですが、まだオイルしかやってもらっていません」と話す。

昨年に引き続き、チームが地元スタッフとして投入しているのがクアラルンプールに住むダニー・フェンと、シンガポール人のエディ・チアーだ。ダニーは第2監督としての動きを、エディは西勉の下で第2メカとして働いている。二人の写真はまた後日!

photo&text:大前 仁(Hitoshi.OMAE)