9000系デュラエース同様に、11スピード化や4アームクランクの採用を果たした6800系アルテグラのデビューから2ヶ月、シマノは電動コンポーネント・6870系アルテグラDi2を発表する。このグループセットのデビューにより、11スピード電動コンポーネントはより身近な存在となる。

シマノ ST-6870シマノ ST-6870 (c)シマノシマノ ST-6871シマノ ST-6871 (c)シマノ


今回発表された6870系アルテグラは、前モデルの6770系と同じく、かつ品番からも分かる通り、先に発表した6800系アルテグラをベースとした電動コンポーネントだ。ブレーキやクランク、カセットスプロケットなどは同じ製品となり、デュアルコントロールレバーやディレイラーが電動化されている点が相違点だ。デリバリーは12月の予定だ。


ST-6870、ST-6871
9000系にならいコンパクト化したST-6800同様のエルゴノミックコンセプトをベースとして、ワイヤーを引く必要の無い(=小型化できる)利点を活用し、より理想型に近いブラケット形状に。変速操作とブレーキング操作の双方を、握る位置を変えること無く容易にすることを可能にしているという。ブレーキレバーにはST-6770と同じく「ULTEGRA」の表記が加えられる。

ブラケット形状は若干の変更がなされているブラケット形状は若干の変更がなされている シートポスト内蔵式バッテリーシートポスト内蔵式バッテリー


またタイムトライアルバイクのブルホーンバー用ブレーキレバー/シフター「ST-6871」もラインナップ。デュラエース(ST-9071)はカーボン製としているが、ST-6871のレバーはアノダイズド加工のアルミ製とし、手頃なプライスを実現している。


RD-6870、FD-6870
リアディレイラーは6770系に比べて、モーターをが小型化され、本体もコンパクトな形状となった。表面のカラーもブラック基調からシルバー基調に変化した。Di2コンポーネントとしては初めて最大32Tのスプロケットに対応するGS(ロングケージ仕様)も登場し、より様々なニーズに応え得るよう進化した。

シマノ RD-6870SSシマノ RD-6870SS (c)シマノシマノ FD-6870シマノ FD-6870 (c)シマノ


小型化したリアディレイラー(写真はモックアップモデル)小型化したリアディレイラー(写真はモックアップモデル) モーターを小型化したフロントディレイラー(写真はモックアップモデル)モーターを小型化したフロントディレイラー(写真はモックアップモデル)


フロントディレイラーも同様に新型の小型モーターを導入したことでボディ部分が若干丸みを帯びたデザインに変更され、表面処理も異なる。対応トップギアが従来50-56Tだったのに対し、新型では46-53Tと引き下げられ、シクロクロスギアが使用できるようになった。

オプションのシフトスイッチ類に関しては、従来のSW-R600(サテライトスイッチ)とSW-R610(スプリンタースイッチ)、SW-R671(TT/トライアスロンスイッチ)がそのまま使用可能だ。ジャンクションAは3ポートタイプのSM-EW90-Aに加え、新型5ポートタイプのSM-EW90-B(どちらもデュラエースグレード)も使用可能。より拡張性が広がった。

バッテリーは従来のSM-BTR1を使用可能だが、シートポスト内蔵式のSM-BTR2が使用可能となる。


6870系アルテグラDi2 価格
ST-6870:31,307円(税込)
ST-6871:33,205円(税込)
RD-6780-SS:22,945円(税込)
RD-6780-GS:23,537円(税込)
FD-6870:21,285円(税込)
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