東京・原宿においてルコックスポルティフのブランド誕生130年記念パーティが行われ、2012年からルコックがスポンサードする新マイヨジョーヌがお披露目された。

ブランド誕生130周年を祝うルコックスポルティフ原宿店ブランド誕生130周年を祝うルコックスポルティフ原宿店 フランス国旗があしらわれた130周年記念ケーキフランス国旗があしらわれた130周年記念ケーキ


5月16日、ルコックスポルティフ原宿店で、同ブランド誕生130年記念パーティ&プレスビューが行われた。会場では今年のツール・ド・フランスで授与される各賞ジャージが飾られ、東京での一般公開となった。

お馴染みの「ルコック スポルティフ」は、フランスに生まれた、いちばん古くて、いつも新しい総合スポーツメーカー。フットボール、テニス、サイクリングをはじめ数多くの競技で愛され、アスリートの信頼を得てきた。
スポーツウェアの世界で、その高いファッション性から「もっとも着たいブランドのひとつ」として不動の人気を誇るルコックスポルティフ。
「130年の長い伝統を持ちつつも、伝統に負けない、単に新しさに逃げない、フランス生まれのエスプリ=絶妙のバランス感覚で、スポーツとファッションを、伝統と斬新を、繊細さと大胆さを融合。いまはまだないもの、試されていないことをいつも創造し、挑み、新たな価値を生み出してきた(ブランドポリシーより)」。

ツール・ド・フランスで授与される各賞ジャージツール・ド・フランスで授与される各賞ジャージ

2012年はブランド誕生130周年にあたり、ツール・ド・フランス主催者A.S.O(アモリー・スポール・オルガニザシヨン)と協賛契約を結んだことはお伝えしたとおり。つまり今年からツール・ド・フランスではルコック製の各賞ジャージが着用されることになる。

このパーティではブランド誕生130年のお祝いと、マイヨジョーヌを始めとしたツール・ド・フランスの新しいマイヨジョーヌ、マイヨヴェール、マイヨアポワ、マイヨブランの「4賞ジャージ」がお披露目された。楽しくお洒落なパーティの様子と、ルコックとツールの関係を改めて紹介しょう。

ポイント賞ジャージ マイヨヴェールポイント賞ジャージ マイヨヴェール 山岳賞ジャージ マイヨアポワ山岳賞ジャージ マイヨアポワ 新人賞ジャージ マイヨブラン新人賞ジャージ マイヨブラン


新マイヨジョーヌはレトロなデザインのハイテクウェア

2012年マイヨジョーヌは、単にスポンサーが変わるだけでなく、新たな素材とカッティングが採用された。特徴的なのはレトロなデザインの「襟」がついていること。これは1950年代のオマージュとしてのデザインで、同社がかつてジャージ制作を担当していた時代を象徴しているという。

ルコックスポルティフ製のマイヨジョーヌ 胸の鶏ロゴも新しいルコックスポルティフ製のマイヨジョーヌ 胸の鶏ロゴも新しい レトロな襟があしらわれているのがポイントレトロな襟があしらわれているのがポイント


新ジャージはレトロを感じる外観と裏腹に、素材には高性能なポリエステルとポリウレタンを採用。軽量化された素材により、2011年のものより約14%軽い147グラム(XLサイズ)に仕上がっている。そして圧着無縫製で組み合わされるベンチレーションパネル、裾から袖口までにわたるシリコーンバンド等により、通気性に優れ、軽くてフィット感が高いジャージになっている。長く伸びる袖は肘付近まであり、エアロ効果を発揮するデザインだ。

袖はエアロ生地で肘近くまで伸びるデザイン袖はエアロ生地で肘近くまで伸びるデザイン 新素材のポリエステルとポリウレタンを採用 新素材のポリエステルとポリウレタンを採用 


パーティでは、各賞ジャージとともに、ツール・ド・フランスをデザインした遊びココロあふれるTシャツや、気軽に着られるライフスタイル系ウェアや小物類も発表された。これらは6月から一般販売が開始されるという。

ツール・ド・フランスを意味するLa Grand Boucle が胸に入るレトロシャツツール・ド・フランスを意味するLa Grand Boucle が胸に入るレトロシャツ ツール・ド・フランスをイメージしたイラストTシャツツール・ド・フランスをイメージしたイラストTシャツ


ルコックとツール・ド・フランスのかかわり

ルコックスポルティフは日本においては2007年秋冬シーズンよりサイクリングウェアの世界に進出。“スポーツとファッションの融合”をキーワードに、機能性とファッション性を備えたカジュアルサイクリングウェアを展開してきた。サイクリングをライフスタイルに取り込むファッション性の高いサイクリングウェアを提案。ビギナーをはじめとするサイクルスポーツに新規参入するユーザー層から好評を得てきた。そして2010年春夏シーズンより競技用サイクリングウェアへ本格参入した。

ブランド誕生130周年を記念ブランド誕生130周年を記念 ウィンドウには鶏が出迎えるウィンドウには鶏が出迎える


日本でのサイクリングウェアの市販の歴史が浅いものの、プロサイクリング界とルコックの結びつきは古い。
ツール・ド・フランスは1951年に初めてルコックスポルティフ社のジャージを採用し、12のナショナルチームがルコックスポルティフのジャージを着て走った。1966年に同社はマイヨジョーヌのオフィシャルサプライヤーとして採用されている。
それから同社は40年間に渡ってツールのサプライヤーを務め、ジャック・アンクティル、エディ・メルクス、ベルナール・イノーらがルコックスポルティフのロゴ入りジャージを着用した。

ルコック製の新マイヨジョーヌが2012ツール・ド・フランス プレゼンテーションで発表された。イノー氏とテニスのヤニック・ノア氏ルコック製の新マイヨジョーヌが2012ツール・ド・フランス プレゼンテーションで発表された。イノー氏とテニスのヤニック・ノア氏 (c)CorVosマイヨジョーヌを着たベルナール・イノー(右:フランス)とマイヨアポアを着たルイス・ヘレラ(左:コロンビア)80年代のツールよりマイヨジョーヌを着たベルナール・イノー(右:フランス)とマイヨアポアを着たルイス・ヘレラ(左:コロンビア)80年代のツールより (c)CorVos


そして2012年、同ブランド誕生130年を記念し、再びツールの4賞ジャージを手がけることに。ツールだけでなく、A.S.Oと運営上深い関係のブエルタ・ア・エスパーニャやパリ~ルーベ、パリ~ニース、クリテリウム・ドゥ・ドーフィネでもパートナーを務めるというわけだ。

パーティでは新しいサイクリングウェアのラインナップが披露されたのに加え、ローラー台上でパワーを競うコンテストなどの余興で盛り上がった。出されたケーキはおしゃれな飾りつき。そしておつまみやカクテルもツールの4賞ジャージのデザインをあしらったもので、お洒落な雰囲気に包まれていた。

ローラー台上のパワーコンテスト 女性も挑戦ローラー台上のパワーコンテスト 女性も挑戦 パワーコンテストの商品はツール・ド・フランス写真集パワーコンテストの商品はツール・ド・フランス写真集


ウェアやパーティの様子はフォトギャラリーをご覧ください。

photo&text:Makoto.AYANO