参加人数1,000人に迫るシリーズ最大級のグレートアース鳥取すごい!ライド。大漁旗に見送られた第一エイドの後は、海あり山ありの充実サイクリング、そして怒涛のエイド攻勢でお腹もギブアップ寸前になった、大満足の120kmをレポートしましょう。



イカ釣り漁船の横を走っていくイカ釣り漁船の横を走っていく 浦富海岸へ向けて標高を上げる浦富海岸へ向けて標高を上げる


美しい海岸線沿いを走っていく美しい海岸線沿いを走っていく
ごつごつした岩が美しい景観を作る浦富海岸ごつごつした岩が美しい景観を作る浦富海岸 漁港へ向けてダウンヒル漁港へ向けてダウンヒル


第一エイドから大漁旗のお見送りを受け、走りだした先はこの大会最高の絶景区間。鳥取の海岸はずっと砂丘が続いているのかと思っていたが、さにあらず。リアス式海岸の浦富海岸は、遊覧船が出るほど人気の観光スポット。波によって生み出された入り組んだ海岸線と奇岩が海に浮かぶ景色に、思わず足を止めてしまう。

最も大きな湾では、ちょっとした記念撮影会のように。皆さんの撮影をお手伝いして、再び先を目指す。ここからは、駟馳山(しちやま)峠を逆から登り返し、一路山あいの道を走っていくことに。もう一つ、榎峠を越えた先の稲葉山地区公民館に第2エイドが設けられていた。

鳥取牛がじゃんじゃん焼かれていました鳥取牛がじゃんじゃん焼かれていました
地元のお姉さんがたがおにぎりを作って待っていてくれました地元のお姉さんがたがおにぎりを作って待っていてくれました 美味しい牛肉ステーキとおにぎり!最高じゃないっすか美味しい牛肉ステーキとおにぎり!最高じゃないっすか


思わずファミリーも笑顔になります思わずファミリーも笑顔になります
自転車を止めると、ぷうんと肉の焼けるいい香りが鼻腔をくすぐる。振り返るとテントの中で、じゅうじゅうとお肉がどんどん焼き上げられているではないか。なんと、鳥取牛のステーキ、しかもクリアカップにパンパンに詰められているというボリューム感。さらに、つやつやの新米を使ったおにぎりも食べ放題という驚きのエイドステーションである。

2つ目のエイドにして、このボリューム。サイコロステーキもありがちな成型肉ではなく、しっかりとした赤身肉で噛み応え十分。おにぎりと交互に頂けば、最高のお昼ご飯になる。といっても、まだ9時前ぐらいなのだけれど。

そんな鳥取牛を堪能していると、いつの間にやら結構な時間が経っている。まだまだ先は長い。しかもここから先はいくつかの峠が続く山岳区間になる。十分な元気をもらって、再スタートを切った。

収穫を終えた田圃の脇を行く収穫を終えた田圃の脇を行く 道端には柿がなっていました 輝太郎でしょうか道端には柿がなっていました 輝太郎でしょうか


この日最高標高となる登りへこの日最高標高となる登りへ
鳥取市の南に位置する八頭町方面へ向けて走っていくと、連続して二つの登りが現れる。一つは1kmほど、もう一つは2.5kmほどの長さで合わせればちょっとした峠越えである。頑張りすぎないペーシングで登りをこなし、次なるエイドの隼ラボに駆け込んだ。

隼ラボは一昨年に廃校となった小学校の跡地を活かしてオープンした複合施設。地域の方々の交流拠点となっているようで、この日も元校庭では、おじいちゃんおばあちゃんとグランドゴルフを楽しむ子供たちが沢山。そんなほのぼのとした風景を眺めつつ、隼ラボの人気カフェ「Cafe&Dining San」さんが用意してくれた鳥取産のフルーツがたっぷり入ったソーダと二十世紀梨を頂いた。

廃校を利用した隼ラボ廃校を利用した隼ラボ
ジューシーな二十世紀梨が振舞われましたジューシーな二十世紀梨が振舞われました フルーツがたっぷり入った特別な1杯フルーツがたっぷり入った特別な1杯


隼ラボの人気カフェ「Cafe&Dining San」によるフルーツサイダー隼ラボの人気カフェ「Cafe&Dining San」によるフルーツサイダー
峠越えのご褒美甘味を頂き、消耗した分もしっかりと補充完了。このままさらに南へ進み八東川の支流を上流へと遡る。ゆるゆると川沿いを登っていくと第4エイドのOOE VALLY STAYが目に入ってきた。

こちらも先ほどの隼ラボと同じく、廃校を利用した施設。こちらはホテルが中心となった観光拠点で、サイクリングやピザづくりなど様々なアクティビティが体験できるのだとか。そんな人気のホテルのレストラン、「IRORI」さんのオープンテラスを借り切って設けられたエイドステーションにはかわいいスイーツの数々が。

柿がなっていると、秋!という感じですね柿がなっていると、秋!という感じですね
第4エイドのOOE VALLY STAY第4エイドのOOE VALLY STAY まさか4種類食べられるとは…紅茶やコーヒーも用意され完全にカフェで休憩しているのと変わりませんまさか4種類食べられるとは…紅茶やコーヒーも用意され完全にカフェで休憩しているのと変わりません


OOE VALLY STAYではスイーツがたくさんOOE VALLY STAYではスイーツがたくさん
チーズケーキ、プリン、ロールケーキそしてオレンジレアチーズケーキと4つもケーキが並んでいる。ワクワクしつつ、「これは2つくらい選べる感じですか?(まあ1種類だろうなー)」と尋ねると、「4つ全部食べてください!紅茶とコーヒーもありますよ!」とお姉さん、まさかの満額越え回答である。

流石にこのペースでは食べ過ぎでは?と思いつつ、まあケーキは半分くらい空気みたいなものだから、実質カロリー1/2だし大丈夫だろう、と理屈をつける。だが、そんな目論見も甘く(スイーツだけに)、4種全部頂くころにはかなり満腹に。

谷あいの緩斜面を登っていきます谷あいの緩斜面を登っていきます 千代川沿いを快適に下っていきます千代川沿いを快適に下っていきます


第5エイドの美穂地区公民館では参加者たちを歓迎してくれました第5エイドの美穂地区公民館では参加者たちを歓迎してくれました 和傘を使ったパフォーマンスも行われ、ちょっとしたお祭りのよう賑やかさ和傘を使ったパフォーマンスも行われ、ちょっとしたお祭りのよう賑やかさ


大分膨らんできたお腹を抱えて、OOE VALLY STAYを後にする。この先は一山越えて鳥取市へと戻ることに。千代川に沿って下っていくコースを進んでいく。この日はかなり向かい風が強く一人旅は避けたいところ。ペースの合うトレインに乗っかって、第5エイドの美穂地区公民館へ。こちらはショートコースとの合流地点でもあり、多くの地元の皆さんが総出でお迎えしてくれる。和傘を使ったパフォーマンスも行われ、ちょっとしたお祭りのよう賑やかさだ。

しかし、ここまで盛りだくさんのエイドが続いたのだから、そろそろ箸休め的なエイドになるのだろう。バナナとアメがちょろっと出てくるくらいの。そんな想像は、あっという間に打ち砕かれた。

ボリュームたっぷりの第5エイド お腹の容量がかなり少なくなってきましたボリュームたっぷりの第5エイド お腹の容量がかなり少なくなってきました
第5エイドの美穂地区公民館へ サツマイモてんぷらとお餅が登場第5エイドの美穂地区公民館へ サツマイモてんぷらとお餅が登場 地元の鳥取銀行のサイクリングチームのみなさん地元の鳥取銀行のサイクリングチームのみなさん


手のひら大のお餅二つにサツマイモ天ぷら、さらに具沢山の豚汁と柿&梨、そして梨シャーベット。出された品目を並べただけで、1行分埋まってしまった。ずっしり重い容器を抱え、とりあえず用意された机で食べ始めるが、つい先ほどのケーキたちが胃の中で存在を主張している。もはやロングライドというよりも、フードファイトの様相を呈してきた。

どれも美味しいのが罪なところで、苦しい苦しいといいつつも何とか完食してしまう。周りの方も同様で、「これは来ますね、お腹に…」なんて話しながらエイドという名の峠を越えるのだった。

吉岡温泉へと続く坂を登っていく吉岡温泉へと続く坂を登っていく
温泉旅館の女将さんが応援してくれました温泉旅館の女将さんが応援してくれました
エイドの前には路面ペイントが!エイドの前には路面ペイントが!
脚を休めれば胃を攻めてくる、両面作戦を強いてきたグレートアース鳥取だが、ここまで来れば残りは30kmほど。しかも大した登りも無い。上死点で太ももをお腹に打ち付けつつ、先へ向かって走っていく。鳥取自動車道を越え、しばらく行くと10kmも走らないうちに第6エイド吉岡温泉←400mという看板が。

鄙びた温泉街では声援を受けつつエイドへ到着。あんまりボリュームあると本当に入らないぞ、なんて心配していると、こちらで振舞われたのは滑らかな手作りプリン。ちょうどよいボリュームのデザートをペロリと平らげる。近くには足湯があり、そちらで一休みする人も。

滑らかなプリンが振舞われました滑らかなプリンが振舞われました 吉岡名物のあづまやプリン吉岡名物のあづまやプリン


足湯もあり、くつろげるエイドとなっていました足湯もあり、くつろげるエイドとなっていました メカニックも活躍中メカニックも活躍中


ここまで来ればあとはフィニッシュ地点へと戻るだけ。日本最大の池という「湖山池」の畔を通り、(湖と山と池、全部地形やん)と内心でツッコミを入れつつ、再び日本海側へ。鳥取砂丘コナン空港の前を通り過ぎ、海鮮料理屋さんが立ち並ぶ鳥取港を抜けていく。

千代川を渡ったら、鳥取砂丘の南縁の道へ。砂丘というだけあって、結構登らされるのだが、斜度で言えばこの日最も厳しい登りだったのではないだろうか。とはいえ、距離は短いのでひともがき入れれば大丈夫。海風が強いと砂丘から砂が飛んでくるので、アイウェアの装着は忘れずに。

池とは思えないスケール感の島が浮いています池とは思えないスケール感の島が浮いています コナン君たちがお見送りしてくれるコナン空港コナン君たちがお見送りしてくれるコナン空港


砂丘の砂を使ったオブジェが砂丘の砂を使ったオブジェが
最後の展望台への坂を上り切ればゴールはすぐそこ最後の展望台への坂を上り切ればゴールはすぐそこ 片岡さんがハイタッチで迎えてくれます片岡さんがハイタッチで迎えてくれます


無事に完走おめでとうございます!脚もお腹もいっぱいです無事に完走おめでとうございます!脚もお腹もいっぱいです
フィニッシュエイドではサバカレーが振舞われましたフィニッシュエイドではサバカレーが振舞われました 鳥取砂丘らしいバイクスタンド鳥取砂丘らしいバイクスタンド


砂丘展望台までの最後の登りを走り切れば盛りだくさんだったライドもフィニッシュだ。 片岡さんが元気に迎えてくれる中、バルーンアーチをくぐれば120kmのライドは終了だ。フィニッシュ地点でも振る舞い攻勢は止むことなく、カラっと揚げられたサバフライの乗ったサバカレーでフードファイトもフィニッシュ。とにかく最後まで、食べ続けの大満腹ライドとなったのだった。

text&photo:Naoki.Yasuoka

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