100年以上の歴史を持つイタリアンブランド、ボッテキア。自転車大国イタリアの中でも屈指の歴史を誇る同社のクラシックスチールフレーム「LEGGENDARIA COLUMBUS SPIRIT」に新色が追加された。



ボッテキア LEGGENDARIA COLUMBUS SPIRITボッテキア LEGGENDARIA COLUMBUS SPIRIT photo:Makoto.AYANO
3週間に渡りレースが続くツール・ド・フランスを制した者はその名前を歴史に刻まれ、語り継がれていく伝説となる。アメリカ人レーサーのグレッグ・レモンもその一人だ。3度の総合優勝に輝いたレモンが、2度目のチャンピオンとなった際に駆っていたバイクは、イタリアの老舗ブランド「ボッテキア」のスチールレーサー「SLX」であった。

そんなSLXの復刻版LEGGENDARIA COLUMBUS SPIRITが現在もボッテキアのラインアップに用意されている。当時のバイクとは素材こそ変更が加えられているが、基本的なデザインはそのまま踏襲され、レモンが使用していた頃の趣を残している1台だ。

シルバーに輝くラグとチューブの接合部分は美しさが際立つシルバーに輝くラグとチューブの接合部分は美しさが際立つ シンプルなヘッド周りも意匠性が高いシンプルなヘッド周りも意匠性が高い

クロモリ素材のCromorを使用するリアバッククロモリ素材のCromorを使用するリアバック イタリア製であることを表す「PRODDOTTO IN ITALIA」が書かれているイタリア製であることを表す「PRODDOTTO IN ITALIA」が書かれている


フレーム前三角部分のチューブには、コロンバスのロードレース用のスチールラインアップにおけるハイエンド「Spirit」を採用する。スチールにニオビウムを添加したこのチューブは、軽量かつ高剛性を同時に実現したフラッグシップマテリアルだ。そこに最薄部で0.38mmというトリプルバテッド加工を施すことで、重量比剛性を向上させていることが特徴である。

リア三角とフロントフォークにはコロンバスのクロモリ素材「Cromor」を採用。これらのチューブをスペシャルなラグと滑らかなフィレット溶接によって接続し、美しい外観を手に入れている。

BBはトラディショナルなねじ切りのBSA規格を採用し、フォークコラムは1インチのスレッド式だ。ダウンチューブにはWレバー台座を、リアエンドにはエンドボルトを装備するなどクラシックな規格を採用する。FDは台座が設けられ直付け仕様となっている。

ニオビウムを添加したコロンバスのハイグレード素材「SPIRIT」が用いられているニオビウムを添加したコロンバスのハイグレード素材「SPIRIT」が用いられている コロンバスのCromorを素材としたフォークは、銀メッキカラーとされたコロンバスのCromorを素材としたフォークは、銀メッキカラーとされた ヘッドマークはクラシカルなデザインとされたヘッドマークはクラシカルなデザインとされた


レッド/ホワイト、ネイビー/ホワイトと年々カラーバリエーションを充実させてきたLEGGENDARIA COLUMBUS SPIRIT。2018年モデルではブラック/ホワイトという精悍な雰囲気を演出したカラーがラインアップに追加された。Spiritの部分は塗装あり、Cromorの部分はシルバーに輝くデザインは従来モデル同様だ。

サイズは47cmから64cmまでを1cm刻みで幅広く揃えられており、ホリゾンタルフレームながら身長に合うサイズを選択可能だ。発売はフレームセットで行われ、価格は280,000円(税抜)。受注販売であり、納期は注文からおよそ3か月ほど。ラグジュアリーな素材とルックス、輝かしい歴史と伝統を持つ1台は所有欲を満たしてくれるはずだ。



ボッテキア LEGGENDARIA COLUMBUS SPIRIT(フレームセット)
フレーム:コロンバス SPIRIT (NIOBIUM STEEL ALLOY)
フォーク:コロンバス CROMOR
サイズ:47cm~64cm(1cm刻み)
カラー:ブラック/ホワイト
価 格:280,000円(税抜)

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