マリアローザは動かないながらも総合争いのメンバーが絞られる結果となった第17ステージ。ステージ2勝目を飾ったホアキン・ロドリゲスは自身の好調をアピールしながらもイヴァン・バッソの走りを讃えた。

マリア・ローザを着ながらステージ優勝を飾ったホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)

ゴールスプリントで先行するホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)ゴールスプリントで先行するホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) photo:Riccardo Scanferla自分が強いということを証明するために、僕は今日ステージ優勝をする必要はなかった。(それだけ)今日はステージを通してよく走れたんだ。バッソよりも強さを見せることができないステージがある中で、今日の僕のコンディションは良かったよ。彼(バッソ)は特に上りで強くて、そのパフォーマンスは賞賛に値すべき走りだった。

ステージ優勝を飾ったホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)ステージ優勝を飾ったホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) photo:Riccardo Scanferlaチームメイトのパフォーマンスに僕はとても喜んでいるよ。ダニー(ダニエル・モレーノ)は最後の山岳までいてくれたし、(アルベルト)ロサダは最終盤までアシストをこなしてくれたんだ。各チームのリーダーのアタックがかかっていたけれど、ロサダとダニエルに守られていると感じていたよ。

もし(ライダー)ヘジダルが上りで僕らと一緒に食いついてくれば、今年のジロ・デ・イタリアは彼のものだ。彼が脱落するように僕は上りで全力を尽くすけれど、彼は強い。最後のステージでどうなっていくかよく見ていく必要があるね。でももし誰かが自分より強くて勝ったならば、おめでとうと言うしか無いだろうね。

(今日はシャビエル・トンドの命日だけど、と聞かれて)僕はずっと彼の事を思っているんだ。何も今日だけということでは無い。彼のことはプライベートにしておきたいから、公の場では話したくないよ。彼のことは子どもの時から知っている。いろんな人が彼について話しているけど、誰も彼の本当の事を知らない。本当に話したくない。それは僕の胸の内にしまっておくことなんだ。


ステージ2位に入ったイヴァン・バッソ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)

1級山岳パッソ・ジャウでメイン集団のペースを上がるイヴァン・バッソ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)1級山岳パッソ・ジャウでメイン集団のペースを上がるイヴァン・バッソ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) photo:Riccardo Scanferlaマリア・ローザを獲得するために、今日チームは一日中レースをコントロールして素晴らしい動きを見せたよ。チームに対して僕ができる最大の貢献はステージ優勝を果たすことだったけれど、プリートに持っていかれてしまったよ。

1級山岳パッソ・ジャウを登るマリアローザグループ1級山岳パッソ・ジャウを登るマリアローザグループ photo:Kei Tsujiジャウ峠ではレースの主導権を得て、ライバル達を振り落とそうとした。結果総合順位は変動したけれど、僕が思ったような変化は無かったんだ。(ライダー)ヘジダルは調子の良さを見せたし、(ホアキン)ロドリゲスも光る走りだった。でもこれはまだ(山岳の)序盤戦だ。金曜日と土曜日には厳しい山岳があるし、最後はミラノでのタイムトライアルだ。僕は落ち着いているし、ピンクのジャージを勝ち取るために様々な戦略でトライしていくよ。


ジャウ峠で遅れながら、先頭グループへ復帰したミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・ISD)

ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・ISD)とライダー・ヘジダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ)がメイン集団のペースを上げるミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・ISD)とライダー・ヘジダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ)がメイン集団のペースを上げる photo:Riccardo Scanferla信じられない痛みだった。上りの最終盤で全くペダルを踏み込むことができなくなってしまい、タイム差を付けられた。下りでもとても苦しく、脚を止めざるを得なかったんだ。その後何とか回復したけれど、先頭に追いつくために更に苦しんだんだ。おそらく水分補給が足りなかったのと、ここ何日か暑い日が続いていたことで痙攣してしまい、ステージ勝利できるような良いパフォーマンスを発揮することができなかった。


チームスカイ スポーツディレクターのニコラ・ポルタル

マリアビアンカはリゴベルト・ウラン(コロンビア、チームスカイ)の手にマリアビアンカはリゴベルト・ウラン(コロンビア、チームスカイ)の手に photo:Riccardo Scanferla誰もが今日のセルジオ(ルイス・エナオモントーヤ)とリゴ(リゴベルト・ウラン)のパフォーマンスに喜んでいるよ。ふたりとも厳しい山岳で最終版まで上手に走っていた。(ロマン)クロイツィゲルと(パオロ)ティラロンゴが遅れたにもかかわらずね。

最後のジャウ峠でセルジオはついていくことができなかったが、彼の目標は総合で10位以内に入ること。ヨーロッパで走る最初の年にこの位置で走れていることは素晴らしいことだ。リゴはファンタスティックで、世界最高峰のクライマーたちとペースを合わせて上り切った。ステージ優勝を争い、新人賞ジャージも獲得した。カヴはチームバスに戻ってきた時には調子の良さを感じていて、明日のステージへと照準を当てているよ。

遅れてしまい、優勝戦線から脱落したロマン・クロイツィゲル(アスタナ)

過去7年間のグランツールで、こんな日は今までなかった。ほとんど一日中脚が攣っていた。タネル(カンゲルト)とケヴィン(シールドライヤース)は僕が遅れた時よくサポートしてくれ、ゴールまで連れて行ってくれた。痙攣した時、もはやそれ以外のことを考えるのは不可能になる。チームメイトのアシストは不可欠だ。何も足跡を残さずにジロを離れたくはない。もしいい調子が戻ったら、パンペアーゴかステルヴィオのステージで何かすることに集中したいね。


コメントはレース公式リリース、チームオフィシャルサイトより。

text:So.Isobe
photo.Kei.Tsuji,Riccardo.Scanferla

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