ジロで自身初のステージ優勝を挙げ、これで3つのグランツールすべてでステージ優勝したデニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)は、昨年よりもずっと調子が良く、また総合優勝を狙っていることを明かした。

興奮冷めやらぬまま表彰台に向かうデニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)興奮冷めやらぬまま表彰台に向かうデニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク) photo:Kei Tsuji

ステージ優勝のデニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)


ゴールまで300mを切ったとき、勝つには最高のポジションにいることが判った。この上りゴールがどうなっているかは知らなかった。でもこの最終局面では誰もが同じ条件だ。知っているかどうかは関係ない。これはキャリアのなかでも特別な勝利の一つ。今日勝つことは重要だった。本当に嬉しい。

昨年よりもっといいリザルトのためにもっとトレーニングを積んでジロにやってきたんだ。今年のジロは山岳スペシャリストのものではなく、オールラウンダーのためのものだ。今日の僕のレースへの興味といったら、控えるタイムトライアル(第12ステージ)のために先頭集団についていき、タイム差をつけられないようにすることだった。

今日、ジロに勝てる選手が誰かが判っただろう。今日が決定的なステージになることは知っていた。先頭に残ることが大事だということが。でもまだゴールはずっと先で、ローマは遠い。

僕は今いい体調にある。昨年よりもいい。ここには勝ちにきたんだ。このジロは国際レベルのハードなジロだ。いい結果を残したい。

ステージ2位に入ったダニーロ・ディルーカ(イタリア、LPRブレークス)ステージ2位に入ったダニーロ・ディルーカ(イタリア、LPRブレークス) photo:Kei Tsuji

マリアローザのダニーロ・ディルーカ(イタリア、LPRブレークス)


今まで僕は勝つと言ったレースには勝ってきた。今日、第5ステージにゴールする目的は、ステージ優勝とマリアローザを取ることだった。マリアローザを獲るためにはタイム差が欲しかったんだ。

僕が感じていたとおり、僕はどんなタイプのレースにでも勝つことができる。ワンデイレースでも、3週間のグランツールでも。これはまた言わせて欲しいことだ。
サストレは注意すべき選手だと言ったよ。

マリアローザはいつも、すべての努力を払う価値があるものだ。明日は長いステージになるから、逃げたい選手に向いている。もちろんもし2分以内のタイム差内にいる選手が逃げたとしたら、それが誰であろうとチームLPRはマリアローザを守るために追うつもりだ。

ほら、リザルトを見てみよう。誰が長距離個人タイムトライアルに強い選手か。ほら、総合2位、3位、4位、5位にいるね。でも僕にはすでにアドバンテージがある。


ロヴクヴィストはよく守ったね。前から彼のクオリティの高さは認めていたんだ。でもまさかトップ3でゴールするとは思わなかったよ。とても印象的だね。彼がタイムトライアルでどれだけ走れるか楽しみだね。
リザルトを見入るダニーロ・ディルーカ(イタリア、LPRブレークス)リザルトを見入るダニーロ・ディルーカ(イタリア、LPRブレークス) photo:Kei Tsuji

マリアビアンカは守ったトーマス・ロヴクヴィスト(スウェーデン、チームコロンビア)マリアビアンカは守ったトーマス・ロヴクヴィスト(スウェーデン、チームコロンビア) photo:Kei Tsuji

3位&総合2位&新人賞 トーマス・ロヴクヴィスト(スウェーデン、チームコロンビア)


マリアローザは守れなかったけれど、今日の走りは大きな希望になる。ベストライダーたちと一緒にいられることが判った。できるだけこの位置で粘りたいと思う。

モンテパスキ・エロイカの勝利で今年はいいスタートを切ったけれど、今はジロ。何でも可能だね。

-(質問)-1983年にトニー・プリム選手がスウェーデン人で最初にマリアローザを着た人物であることは知っていましたか? チームタイムトライアルに勝利してプリムがあなた以前に初めてマリアローザを着たスウェーデン人になりました。

ロヴクヴィスト:僕が19歳当時、ビアンキ-スカンジナビアチームに所属していたときに、僕の監督だったプリム氏に聞いて知っていたよ。


text:綾野 真、辻 啓
photo:辻 啓

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