トレックがアンディ&フランク・シュレク兄弟が来季立ち上げる予定のルクセンブルグ拠点のチームのバイクスポンサーになると発表した。レディオシャックへのスポンサードも継続するため、2011シーズンは2つのプロツアーチームがトレックのバイクとボントレガーの各種エキップメントでレースを走ることになる。

以下、トレック・ジャパンからのプレスリリースで紹介する。


トレックがシュレク兄弟の新チームと契約

トレックバイシクルは、2011年よりルクセンブルグに新たに発足するプロサイクリングチームと長期に渡りパートナーとして協力体制を築いたことを発表した。新チームには、2010年ツール・ド・フランス個人総合2位のアンディ・シュレク、そして兄のフランク・シュレクが所属し、2011年からはトレックバイクにてツール・ド・フランス個人総合優勝を目指すこととなる。 

またトレックは、新チーム立ち上げに関しても大きく関与し、機材供給をするだけでなくテクニカルアドバイザーとしても全面的にサポートをしていく。これまで過去12年で9度ツール・ド・フランスを制しているトレックの経験を最大限生かし、レースを優勝に導くホイールやコンポーネント選択、そしてマドンやタイムトライアル用バイクであるスピードコンセプトのサイジングやフィッティングに関してもアドバイスしていく。

新チームのメインスポンサーや所属選手などはまた明らかにされていないが、キム・アンダーソン氏がチーム代表をつとめ、シュレク兄弟はすでにこのチームとの契約に至っている。アンダーソン氏は、トレックとの契約に関して次のように述べている。

「我々の新チームへの機材サポートを申し出るメーカーはたくさんあった。このチームの最大の目標は、ツール・ド・フランスを制する世界最強チームを築くことである。その目標を達成するために、我々が選択したメーカーがトレックだったのだ。トレックは、これまでツール・ド・フランスを最も多く制しているメーカーであり、世界最高品質の機材を提供してくれるからだ」

チーム総監督となるブライアン・二ガード氏は次のようにコメントしている。
「私達は、トレックが数々のレースでシュレク兄弟を優勝に導いてくれると確信している。トレックが開発に力を入れるバイクのパフォーマンスやエアロ効果というのは、結果に大きく影響することが分かっている。我々がトレックを選択したことは、シュレック兄弟そしてチームにとって正しい選択だ」

トレックは、バイクだけでなくボントレガー製のホイール、ハンドルバー、ステム、サドルなどもそれぞれの選手に合わせてサポートしていく。またヘルメットに関してもボントレガー製のものを使用予定である。ドライブトレインは、シマノの電動デュラエースを使用する。
トレックバイシクル代表、ジョン・バーク氏は「過去10年近くトレックはツール・ド・フランスにて大きな成功を収めた。そしてこの新チームは、トレックがツールを制覇し続ける偉業をサポートしてくれるだろう。トレックがパートナーとしてこのチームを選択したことは正しく、すでにトレックファミリーの一員だと感じている」と語っている。

トレックは、チームレディオシャックとの契約も更新しており、2011年はプロツアーチーム2チームがトレックバイクでレースを戦うこととなる。

トレックとは
米国、ウィスコンシン州ウォータールーに本社を構えるTREK Bicycle Corporationは、アメリカでシェアNo.1を誇るスポーツバイクメーカーです。1976年に創立されて以来、その卓越した技術力で革新的な自転車を世に送り出し、本物を求める多くのサイクリストに広く愛用される世界有数のスポーツ自転車メーカーに成長。世界最大の自転車レース、ツール・ド・フランスでは、前人未到の9回の優勝を成し遂げ、名実ともに世界のトップブランドとして常に最先端を走り続けています。