豪華リードアウトからカヴェンディッシュが今季欧州初勝利

2日連続の集団スプリントで決着したツール・ド・ハンガリー第2ステージ。ボルからモルコフという豪華なリードアウトを受けたマーク・カヴェンディッシュ（イギリス、アスタナ・カザクスタン）が、フルーネウェーヘンらを退け勝利した。

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新城幸也（バーレーン・ヴィクトリアス）やペテル・サガン（スロバキア、ピエール・バゲットサイクリング）などが出場するツール・ド・ハンガリー（UCI2.Pro）が2日目を迎えた。コースは序盤と集団に3級山岳が設定された162.1kmだが、その難易度の低さから集団スプリントが濃厚と見られた。

スーダル・クイックステップの下部チーム出身の22歳、シーベ・デウェイルト（ベルギー、フランダース・バロワーズ）が入った逃げは4名。2分半の差を許したメイン集団は、エーススプリンターを擁するボーラ・ハンスグローエやジェイコ・アルウラーなどワールドチームがコントロールした。

残り9km地点でプロトンは逃げを飲み込み、セルビア王者ドゥシャン・ラヨビッチ（バーレーン・ヴィクトリアス）の単独落車がありながら各チームはスプリントに向けて位置取りを繰り広げる。そして残り1.8kmのラウンドアバウトでアスタナ・カザクスタンが主導権を握ると、フラムルージュ（残り1km）を前に今度はロット・デスティニーが先頭に出た。

しかしすぐにアスタナが先頭を奪い返し、ツール・ド・フランスの出場メンバーにほぼ内定しているケース・ボル（オランダ）とミケル・モルコフ（デンマーク）の後ろにマーク・カヴェンディッシュ（イギリス、アスタナ・カザクスタン）がつく。更にその背後についた前日勝者のサム・ウェルスフォード（オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ）に対し、ディラン・フルーネウェーヘン（オランダ、ジェイコ・アルウラー）が肩をぶつけたフェンス側に押しやったためウェルスフォードは失速。それによりスプリント争いから脱落した。

ボルを先頭に最終ストレートに入り、モルコフの背後からカヴェンディッシュが飛び出す。これ以上のないリードアウトからスプリントを開始したカヴェンディッシュは、フルーネウェーヘンを退け勝利した。

「前日のスプリントが上手くいかなかったので、皆と議論を交わして今日に臨んだ。その成果が今日、結果として現れた」と今年2月のツアー・コロンビア以来の勝利かつ、ヨーロッパでは今季初勝利をカヴェンディッシュはそう振り返った。

2位に入ったフルーネウェーヘンはウェルスフォードへの危険行為により、順位はそのままに総合タイムから-10秒のペナルティが課されている。