UCIトラックネイションズカップ第2戦は2日目を迎え、男子ケイリンで太田海也が1回戦から土付かずの完全優勝。内野艶和と垣田真穂で臨んだ女子マディソンは金メダルに輝き、また兒島直樹は男子オムニアムで銅メダルを獲得した。



1回戦から全て1位のパーフェクトで男子ケイリンを制した太田海也 photo:JCF

パリ五輪を目指す日本トラックチームが参戦中のUCIトラックネイションズカップ第2戦。香港を舞台にした戦いの2日目に日本勢は女子スプリント、男子ケイリン、女子マディソン、男子オムニアムに参戦した。

男子ケイリンには前日のチームスプリント(250mx6周)で銀メダルを獲得した太田海也と小原佑太に加え、山﨑賢人と中野慎詞が出場。1回戦を山﨑と太田が1位で通過し、太田は2回戦も1位通過。そして準決勝もトップだった太田は1-6位決定戦に進むと、マシュー・グレーツァー(オーストラリア)を0.349秒上回って勝利。1回戦から全て1位で突破する完全優勝で金メダルを獲得した。

「決勝では自分の走りができ、それが勝利に繋がったのだと思います。国際的なレースではケイリンで成績が出ず、皆から”海也はケイリンが苦手だ”と言われていたのですが、こうやって結果を出すことができて嬉しいです」と、太田は喜びを語った。

表彰式で金メダルを喜ぶ太田海也 photo:JCF

女子マディソンに臨んだ内野艶和と垣田真穂 photo:JCF

続く女子マディソンに日本は、アジア王者である内野艶和と垣田真穂のペアで臨んだ。オランダとニュージーランドにリードを許すなか、ポイントが倍になる12回目のスプリントで内野と垣田が先着。土壇場で10ポイントを加算し、ニュージーランドを1ポイント上回る逆転の金メダルに輝いた。

内野は「冷静にお互いが判断し、協力して勝ち取れた優勝です。本当に嬉しいです。今後もオリンピックでのメダルを目指してレベルアップに励みます」と語り、また垣田は「今回はしっかりとコミュニケーションを取り、冷静に走ることができました。まさか優勝できるとは思っておらず、びっくりしましたし本当に嬉しいです」と喜んだ。

アジア選手権に続き、ネイションズカップも制した内野艶和と垣田真穂 photo:JCF

男子オムニアムで銅メダルを獲得した兒島直樹 photo:JCF

男子オムニアムには兒島直樹とアジア王者の橋本英也が参戦。橋本は8位で、兒島は最終種目であるポイントレースを2位で迎えたものの、思うようにポイントを伸ばすことができない。しかしメダル圏内を守り、3位で銅メダルを獲得した。
UCIトラックネイションズカップ2024第2戦2日目結果
男子ケイリン 1位 太田海也
女子マディソン 1位 日本(内野艶和・垣田真穂)
男子オムニアム 3位 兒島直樹