JCLチーム右京、宇都宮ブリッツェン、スパークル大分が参戦するツール・ド・台湾が開幕。初日のクリテリウムでイタマル・アインホルン(イスラエル、イスラエル・プレミアテック)が勝利し、逃げに乗った岡篤志(JCLチーム右京)がアジアンリーダー賞ジャージを獲得している。



注目を受けるフォン・チュンカイ(台湾、宇都宮ブリッツェン) photo:Tour de Taiwan

台北市街地を駆け抜ける初日のクリテリウム photo:Tour de Taiwan

40年以上の歴史を持つステージレース、ツール・ド・台湾(UCI2.1)が、台湾最大都市である台北で開幕。5日間に渡って北の台北から南の高雄市までを駆け抜ける大会にはノボ・ノルディスクやチームコラテックといった欧州UCIプロチーム勢のほか、日本から宇都宮ブリッツェンとJCLチーム右京、そしてスパークル大分が参戦中だ。

初日は台北市街地を駆け抜ける、10.4kmx8周回=83.2kmのクリテリウム。序盤から矢継ぎ早にアタックと吸収が繰り返される中、2周目には山本大喜(JCLチーム右京)を含む20名ほどの集団落車が発生し、左肩を負傷した武山晃輔(宇都宮ブリッツェン)がリタイアの憂き目に遭ってしまう。

逃げグループに加わり、スプリントポイントを獲得した岡篤志(JCLチーム右京) photo:Tour de Taiwan

集団スプリントを制したイタマル・アインホルン(イスラエル、イスラエル・プレミアテック) photo:Tour de Taiwan

中盤には岡篤志(JCLチーム右京)を含む5名が約1分リードでエスケープし、岡は3回目のスプリントポイントを1位通過することに成功。逃げ切りもあわやという差で逃げ続けていた岡たちだったものの、総合成績に絡む可能性のあるメンバー構成だったため、ヨーロッパチームが猛烈に牽引するメイン集団によって残り400m地点で吸収される。右に左に切り返す最終区間を抜け、イタマル・アインホルン(イスラエル、イスラエル・プレミアテック)がパワフルなスプリントを披露した。

2番手につけていた最終コーナーで一瞬バランスを崩しながらも先頭に立ち、追いすがるマッテオ・マルチェッリ(イタリア、JCLチーム右京)を抑えたアインホルンが勝利。2位にマルチェッリ、日本人最高位は沢田桂太郎(スパークル大分)の11位で、逃げに乗ってボーナスタイムを稼いだ岡が総合4位に入り、同時にアジアンリーダー賞ジャージを着用することとなった。

アジアンリーダージャージを獲得した岡篤志(JCLチーム右京) photo:Tour de Taiwan

総合首位アインホルン、アジアンリーダーの岡篤志、山岳首位マルチェッリ photo:Tour de Taiwan
ツール・ド・台湾2024第1ステージ
1位 イタマル・アインホルン(イスラエル、イスラエル・プレミアテック) 1:39:13
2位 マッテオ・マルチェッリ(イタリア、JCLチーム右京)
3位 マヌエル・ペニャルベル(スペイン、ポルティ・コメタ)
4位 イェロン・メイヤース(オランダ、ヴィクトリアスポーツ・プロサイクリングチーム)
5位 アッティリオ・ヴィヴィアーニ(イタリア、チームコラテック・ヴィーニファンティーニ)
個人総合成績
1位 イタマル・アインホルン(イスラエル、イスラエル・プレミアテック) 1:39:03
2位 マッテオ・マルチェッリ(イタリア、JCLチーム右京) +0:04
3位 マヌエル・ペニャルベル(スペイン、ポルティ・コメタ) +0:06
4位 岡篤志(JCLチーム右京) +0:07
5位 ジャムバルジャムツ・サインバヤル(モンゴル、ブルゴスBH)
text:So Isobe