2021年のジロ・デ・イタリアで区間優勝し、昨年アスタナ・カザクスタンに所属したジョセフロイド・ドンブロウスキー(アメリカ)が現役引退を発表した。同選手は32歳のクライマーで「とても幸運な選手人生だった」と語り、11年の選手生活に別れを告げた。



2021年ジロで区間優勝を飾ったジョセフロイド・ドンブロウスキー(アメリカ) photo:LaPresse

「11年間の選手生活でグランツールに14度出場することができた。幼い頃からの夢を叶えることができた自分はとても幸運だと思っている」とはジョセフロイド・ドンブロウスキー(アメリカ)の言葉。自身のSNSに長文を寄せ、11年に及ぶ現役生活を振り返った。

現在32歳のドンブロウスキーは2012年のU23ジロ・デ・イタリアで区間2勝と総合優勝を飾り、翌年スカイ・プロサイクリング(現イネオス・グレナディアーズ)でプロデビュー。その後はクライマーとしてEFエデュケーション・イージーポストやUAEチームエミレーツで走り、最後の2年間はアスタナでグランツールを含むステージレースを中心に活躍した。

ジャパンカップには2013年と18年の二度出場したドンブロウスキー photo:Makoto.AYANO

プロ通算4勝のうち、キャリアハイとなったのは2021年ジロ・デ・イタリアの第4ステージ。逃げに乗ったドンブロウスキーは山岳を駆け上がり、30歳の誕生日前日に区間優勝を掴み取る。そしてアスタナに移籍した2022年は念願だったツール・ド・フランスに初出場し、昨年はジロとブエルタをはじめとする主要なステージレースを転戦。しかしアスタナと契約を更新することはできず、また所属先の見つからなかったドンブロウスキーは現役引退を決断した。

「高校生の時、未来の自分に向けて手紙を書く授業があった。僕は10年後の自分に手紙を書き、プロの自転車選手になってヨーロッパで戦うこと、そして世界一のレースに出場する夢を恥ずかしがりながらもクラスメイトの前で宣言したんだ。そして忘れた頃にその手紙が両親の家に届いた。最高な時もあれば最悪と思える時もあった僕の選手生活。だけどその手紙が、いま僕がその頃見ていた夢の中にいて、それ以上のことをやってのけているという実感を与えてくれたんだ」。

そしてドンブロウスキーは引退の文章を「(プロ生活という)旅に出会ったすべての人に感謝する」と締めくくった。

text:Sotaro.Arakawa

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