ヴィスマ・リースアバイクは昨年末に発表されたレナード・ホフステッド(オランダ)の引退を受け、ジュリアン・フェルモート(ベルギー)の獲得を発表した。34歳の同選手はアルペシン・ドゥクーニンクを退団後、無所属ながらもベルギー国内のレースを走っていた。



ヴィスマ・リースアバイクへの加入が決まったレナード・ホフステッド(オランダ) photo:CorVos

「この機会を与えられたことに大きな喜びを感じている。ヴィスマ・リースアバイクは世界をリードするチームで、僕もその力になりたい。来週から始まるトレーニング合宿が楽しみだ」と、ヴィスマ・リースアバイクへの加入が発表されたジュリアン・フェルモート(ベルギー)は喜びを語った。

フェルモートは2011年にクイックステップ・サイクリングチーム(現スーダル・クイックステップ)でプロデビューした34歳。集団コントロールや逃げなど、穴のないユーティリティなアシスト選手として活躍し、2017年にクイックステップを退団後はディメンション・データやコフィディスで走った。2021年は無所属となったものの、翌年にアルペシン・フェニックス(現アルペシン・ドゥクーニンク)にジョイン。しかし2023年は2度目の無所属となり、ベルギー国内のワンデーレースを走りながらチームを探していた。

昨年12月31日に29歳のレナード・ホフステッド(オランダ)による突然の引退が発表されたヴィスマ。また将来の総合エース候補と目される22歳のミヒェル・ヘスマン(ドイツ)にレース外のドーピング検査で陽性反応が検出されたため、依然復帰の目処は立っていない。そのため一時的にレース出場可能な選手が26名となり急遽フェルモートを獲得。そしてチームは28名でロースター確定を明らかにした。

メーリン・ゼーマン監督はフェルモートについて、「レナード(ホフステッド)の引退によりその代役を探していた。ジュリアン(フェルモート)は経験豊富かつ、即戦力となる選手。またモチベーションが高く、プロ選手としての情熱にあふれている」とコメント。フェルモートの初戦はオラフ・コーイ(オランダ)と共に出場する2月11日クラシカ・デ・アルメリア(UCI1.Pro)となる予定だ。

text:Sotaro.Arakawa
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