2024年より南フランスを拠点に、クラブチームとして活動していくNIPPO・EF・マルティーグが19名の所属選手を発表。7名の日本人選手の中にはキナンサイクリングチームから移籍した津田悠義や、昨年のロード世界選手権男子ジュニアに出場した藤村一磨らの名前があった。



NIPPO・EF・マルティーグが今シーズン着用するジャージ image:Team NIPPO

EFエデュケーション・イージーポストの下部チームであるEFエデュケーション・NIPPOディベロップメントチームから、南フランスのマルティーグを拠点とするクラブチームとなったNIPPO・EF・マルティーグ。1月6日に日本人選手7名を含む、19名の所属選手が発表された。

その目玉となったのは2022年にEFの下部チームに所属し、2023年はキナンレーシングで走った津田悠義の移籍。津田はプレスリリースの中で「再びヨーロッパの舞台で走れることに感謝しています。年々、世界のトップクラスで活躍する選手の年齢が低くなってきていて、僕にとってはU23最後の年ということもあり、もちろん焦る気持ちもありますが、決して諦めることなく、一戦一戦ていねいにレース、チームメイトと向き合い、強い気持ちを持って戦ってきます。まずは確実に一勝し、手応えを感じ、さらにステップアップするチャンスを掴めるように取り組んでいきたいと思います」とコメントした。

EFの下部チームからは20歳でU23の3年目を迎える橋川丈が継続して所属。また昨年のロード世界選手権男子ジュニアロードレースに出場した藤村一磨を含め、今年春に高校を卒業する長島慧明と島崎将男の高校生3名が加入した。

今年のJプロツアーで勝利を飾った津田悠義 photo:Satoru Kato

日本人以外の所属選手はフランスをはじめオーストラリアやスペイン、ブルガリアなど8ヶ国と国際色の豊かなメンバーで、大半がU23の選手となる。今後の予定は1月下旬からスペインで合宿を行い、初戦は2月10日に開幕するフランスのステージレース、そして2月15日にマルティーグでチームプレゼンテーションを実施。またチームは今後、弱虫ペダルサイクリングチームと選手の育成活動において連携し、日本人メンバーは限定的ながらもJBCF主催のレースに出場する予定なのだという。

チームの監督を務める大門宏氏はリリースの中で「TEAM NIPPOにとって、今年はヨーロッパに活動の場を求めて30年目の節目のシーズンを迎える。これまで多くの方々に支えて頂きながら様々な沿革を経て、今日に至っているが、近年は多くの可能性を秘めた情熱と才能に溢れる日本人選手からの要望を検証し『成長を促進する環境』を構築するスタイルに変貌を遂げつつある」とコメント。

「国際競争力を養う為にも意識改革は重要な課題。一歩先の目標に向けて選手の成長に繋がる事なら何でもJBCFのメンバーとも共有しながら、長期計画で取り組んでいきたいと思っている」とリリースを締めくくった。
2024年NIPPO・EF・マルティーグの日本人選手
藤村一磨(18歳、U23-1年目)
橋川丈(20歳、U23-3年目)
岩田聖矢(20歳、U23-3年目)

長島慧明(18歳、U23-1年目)
島崎将男(18歳、U23-1年目)
津田悠義(21歳、U23-4年目)
内田宇海(23歳、エリート)
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