来年はジロ・デ・イタリア・ウィメンに名称を変え、2024年7月7日に開幕する大会のコース詳細が公開された。開幕地はイタリア北西部ブレシアで、南下しながら山岳決戦の場はアペニン山脈のブロックハウス。そしてイタリア中部のラクイラにフィニッシュする8日間だ。



ジロ・デ・イタリア・ウィメン2024 コース全体図 image:RCS Sport

ジロ・デ・イタリアを主催するRCSスポルトは、来年で35回目を迎えるジロ・デ・イタリア・ウィメンのコースを発表した。2022、23年はジロ・デ・イタリア・ドンネという名だった大会が、再び名称変更して7月7日〜14日まで8日間に渡って行われる。途中に休息日や移動日はなく、男子ツール・ド・フランス(6月29日〜7月21日)の開催中かつパリ五輪開幕(7月26日)の直前の閉幕となる。

開幕地に選ばれたのはイタリア北西部ロンバルディア州のブレシア。人口約20万人の都市を出発し、イタリア半島の背骨を形成するアルペン山脈の東側を沿うように南下。フィニッシュ地点はアブルッツォ州の州都であるラクイラだ。

2013年ジロ・デ・イタリアに登場したブレシアが開幕地となる photo:Kei Tsuji

ジロ・ウィメン2024第1ステージコースプロフィール image:RCS Sport

初日はブレシアの中心街を反時計回りに巡る14.6kmの個人タイムトライアル。TTスペシャリストやオールラウンダーによる争いを制した者にマリアローザ着用の権利が与えられ、臨む翌日の第2ステージは102kmの平坦ステージ。ここではマリアチクラミーノ(ポイント賞)を懸けてスプリンターたちが激突する。

第3ステージには早くも山頂フィニッシュが登場する。平坦路から一気に登る最終山岳トアーノは登坂距離12km/平均勾配6%の登りで、初日に定まった総合順位が再びシャッフルされる。大会4日目はパンチャー向きの丘陵ステージで、5日目も分類は丘陵だがフィニッシュ付近は平坦路のためスプリント勝負が濃厚となる。

ジロ・ウィメン2024第7ステージコースプロフィール image:RCS Sport

そして再びパンチャー向きの第6ステージを経て、第7ステージは今大会の総合優勝を左右するクイーンステージだ。スタートから細かいアップダウンを越えて、まずは1級山岳ランチャーノを登坂。その後下りこなした選手たちは、標高1680mのチーマコッピ(大会最高標高)の1級山岳ブロックハウス頂上を目指す。登坂距離20kmに10%の勾配が続く難関山岳だ。

最終第8ステージも2級、1級山岳が登場する山岳ステージは、逃げ切りやメイン集団から抜け出す可能性など展開の読めないレイアウト。そしてフィニッシュ地点のラクイラにて第35回大会は締めくくられる。

ジロ・ウィメン2024第8ステージコースプロフィール image:RCS Sport

2017年ジロに登場した1級山岳ブロックハウス
ジロ・デ・イタリア・ウィメン20242024ステージリスト
ステージ 日時 スタート〜フィニッシュ 距離
第1ステージ 7月7日(日) ブレシア〜ブレシア 14.6km(個人TT)
第2ステージ 7月8日(月) シルミオーネ〜ヴォルタ・マントヴァーナ 102km(平坦)
第3ステージ 7月9日(火) サッビオネータ〜トアーノ 111km(丘陵)
第4ステージ 7月10日(水) イモラ〜ウルビーノ 131km(丘陵)
第5ステージ 7月11日(木) フロントーネ〜フォリーニョ 111km(丘陵)
第6ステージ 7月12日(金) サン・ベネデット・デル・トロント〜キエーティ 155km(丘陵)
第7ステージ 7月13日(土) ランチャーノ〜ブロックハウス 123km(山岳)
第8ステージ 7月14日(日) ペスカーラ〜ラクイラ 109km(山岳)
text:Sotaro.Arakawa

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