来年のツール・ド・フランスで総合争いを繰り広げるであろうイネオス・グレナディアーズとスーダル・クイックステップ、ボーラ・ハンスグローエがそれぞれ新ジャージを公開した。イネオスとスーダルがマイナーチェンジに留まるなか、ボーラは右肩から腕に黄緑が入った。



左右にグラデーションが入ったイネオス・グレナディアーズの新ジャージ photo:INEOS Grenadiers

2024年に向け各チームがトレーニング合宿を行う中、続々と新しいチームキットが公開されている。

主力選手や首脳陣の退団など、来年以降に向けた動きが注目されるイネオス・グレナディアーズは、ジャージサプライヤーであったビオレーサーとの2年契約が終了。新たにスペインのゴビック(GOBIK)製となったジャージは右腕のオレンジから真ん中は赤、そして左腕は黒と左右のグラデーションが施されるデザインとなった。

ゴビックは過去にUAEチームエミレーツのサプライヤーを務め、現在はモビスターと女子ワールドチームのFDJ・スエズをサポートしている。またヘルメットは変わらずカスクだが、イネオスは2012年から継続したフィジークとのサドルサプライヤー契約を解消。2010年の創設から2年間使用したプロロゴと新たに契約を結んでいる。

胸元の白の面積が減り、青への切り替え部分にグラデーションが入った photo:
ボーラ・ハンスグローエのジャージには黄色に見えるフレッシュ・ライトグリーンが加わった photo:


一方、スーダル・クイックステップはジュリアン・アラフィリップ(フランス)によるダンス動画で新ジャージデザインを披露。「カステリ史上、最高のキット」と銘打たれたデザインは昨年から大きな変更はないものの、胸と背面の白い部分が狭まり、白と青の境目にグラデーションが入った。

そしてプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)の加入やキアン・アイデブルックス(ベルギー)の動向など、いま一番注目を集めているボーラ・ハンスグローエも新ジャージを公開。ベースとなる緑色は変わらないものの、右肩から腕にかけて黄緑(フレッシュ・ライトグリーン)が入った。またサプライヤーは2022、23年の2年間契約を結んでいたル・コルが離れ、スポーツフルに戻っている。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos