イタリアの老舗バイクブランドであるウィリエールが、グルパマFDJとスポンサーシップを締結したと発表。同チームと22年間を共にしたラピエールが離れ、2024年からウィリエールのバイクを使用する。



ウィリエールの代表を務めるアンドレア・ガスタルデッロ氏 photo:WILIER TRIESTINA

「ウィリエール・トリエスティーナの新たな時代の始まりを告げることができ、光栄に思う。2024年1月1日よりグルパマFDJと我々は複数年に及ぶテクニカルスポンサーシップを結び、彼らは我々のバイクを使用する。これは2020年から始まったアスタナ・カザフスタンとの関係に続き、新しい動きの始まりとなる」とは、ウィリエールの代表を務めるアンドレア・ガスタルデッロ氏の言葉。これによりウィリエールがワールドチームとパートナーシップを結ぶのは、アスタナ・カザフスタン(2020年〜)に続き2つめとなる。

一方、グルパマFDJのマルク・マディオGMは「自転車界に足跡を残す名高いイタリアンブランドとの素晴らしい冒険の始まりだ。彼らの熱意や技術、エンジニアチームは、日々最高のパフォーマンスを追求する我々と共鳴した」とコメント。また「共にグルパマFDJの歴史に新たな1ページを刻み、2024年シーズンの初日から新しいバイクを披露する」と語った。

ウィリエールは使用バイクとして特別カラーが施されたロードバイクのFilante SLRと、タイムトライアルバイクのTurbine SLRを用意する予定だという。

グルパマFDJとスポンサーシップ契約を結んだウィリエール。写真は2023年ツールのアスタナ・カザフスタン photo:So Isobe

これによってチームからは、2002年から22年と長きに渡りパートナーシップを結んだラピエールが離れることに。しかし運営母体の異なる女子チーム「FDJ・スエズ」のバイクスポンサーは、引き続きラピエールが務めることになる。

いまだ来シーズンのロースターが確定していないグルパマFDJ。今年8月にアルノー・デマール(フランス)がアルケア・サムシックに電撃移籍し、ティボー・ピノ(フランス)も引退とチームの顔となる2人がチームを去った。そのためプロ通算17勝のスプリンターであるマルク・サロー(フランス、AG2Rシトロエン)や、レミ・ロシャス(フランス、コフィディス)など経験豊富な即戦力を補強。更に育成に定評のある下部チームから、フランスU23のTT王者である20歳のエディ・ルユイトゥーズが昇格した。

text:Sotaro.Arakawa