ビアンキから今夏発表されたシマノの新型機械式105(12速)を搭載したエンデュランスロードINFINITOシリーズが発表された。カウンターヴェイルを搭載したハイエンド「CV」と、スタンダードグレードの「XE」の2種類が揃う。また、シマノ105の11速機械式変速コンポーネントを採用したOrtle XR3が数量限定で販売される。



機械式12段変速シマノ105を搭載したINFINITO CVとXEが価格据え置きで登場
ビアンキ INFINITO CV(チェレステ&ダークターコイズ) (c)サイクルヨーロッパジャパン

130年以上もの歴史を持ち、世界最古の自転車ブランドとして知られるビアンキ。イタリアで盛んなグランフォンドでホビーレーサーたちが好成績を目指すために必要なスペックを詰め込んだINFINITOシリーズは、ファストロングライドなどにピッタリな1台として展開されている。

性能のキーポイントとなっているのがハイエンドモデルINFINITO CVに採用される振動除去素材のカウンターヴェイルの存在だ。特殊な素材を用いることでレースバイクのようなマッシブな造形でも、ライダーの負担となる微振動や衝撃を取り除いてくれるマシンを実現している。

INFINITO CVの装着可能な最大タイヤ幅は32Cと太め。近年はグラベルバイクの境目がないエンデュランスロードが増えている中で、INFINITO CVはロードバイク然としながらもライトグラベルでは走破できるスペックとなっており、デビューから4年経過した今も遊び倒せるバイクと言っても過言ではない。

ビアンキ INFINITO CV(マットブラック) (c)サイクルヨーロッパジャパン

そのINFINITOのコンセプトを受け継ぐミドルグレードがINFINITO XE。振動除去素材のカンターヴェイルをオミットすることでコストパフォーマンスを高めた1台だ。単純に素材を変更するだけではなく、カウンターヴェイルを使用しないことを前提とした設計が新たに行われており、CVモデルに対してチューブをボリュームダウンさせることで、快適性の確保を狙っている。

近年はタイヤの進化が著しく装着可能な32Cタイヤであっても、低転がり抵抗かつ優れた振動吸収性を備えたモデルが登場しているため、タイヤチョイスで快適性を高められるようになっている。

ビアンキ INFINITO XE(チェレステ&ブラック) (c)サイクルヨーロッパジャパン

そんなINFINITOシリーズに2023年の夏に発表されたシマノの新型105(機械式12段変速コンポーネント)を搭載したモデルが登場した。12速化を果たしギアレンジが広がったことで、快適に走破できるエリアも拡大する新型105はINFINITOシリーズにピッタリだ。

また自転車の価格が上昇する中で今回の新モデルは、11速コンポーネントが搭載されてたモデルから価格を維持。CVモデルは646,800円(税込)で、XEは344,300円(税込)だ。納品は2023年の12月以降を予定している。

ビアンキ INFINITO XE(ブラック&グラファイト) (c)サイクルヨーロッパジャパン

ビアンキ INFINITO CV
フレーム:INFINITO CV DISC CARBON W/COUNTERVAIL MECHANICAL/ELECTRONIC DI2/EPS COMPATIBLE
フォーク:FULL CARBON
ドライブトレイン:SHIMANO 105 12SP
ホイール:FSA VISION TRIMAX 30
タイヤ:PIRELLI P7 700 X 28C
カラー:チェレステ&ダークターコイズ、マットブラック
サイズ:47、50、53、55、57cm
価格:646,800円(税込)

ビアンキ INFINITO XE
フレーム:INFINITO CARBON DISC BRAKE MECHANICAL/ELECTRONIC DI2 COMPATIBLE
フォーク:FULL CARBON COUNTERVAIL
ドライブトレイン:SHIMANO 105 12SP
ホイール:FULCRUM RACING 918 DB
タイヤ:VITTORIA ZAFFIRO PRO V 700X28
カラー:チェレステ&ブラック、ブラック&グラファイト
サイズ:47、50、53、55、57cm
価格:344,300円(税込)



機械式11段変速のシマノ105を搭載した数量限定のビアンキ Ortle XR3

ビアンキ Ortle XR3 (c)サイクルヨーロッパジャパン

最新の12速コンポーネントを搭載したモデルの発表と同時に、従来の11速式シマノ105(機械式)を搭載したOrtle XR3の数量限定追加販売もアナウンスされている。

Ortle XR3はミドルグレードながらカウンターヴェイルを採用し、ハイエンドに迫る性能を実現したモデル。他にもエアロコンセプトを踏襲したフレーム造形や剛性、走行安定性などもXR4から受け継ぎつつ、ホビーレーサーでも扱いやすいように性能が調整されており、非常にバリューが高い人気を誇ったモデルだ。

そんなOrtle XR3に11速変速の最終モデルとして完成度の高いシマノ105がアセンブルされたこのモデルを手にいれるチャンスは今回最後になりそうだ。価格は404,800円(税込)。納品は2023年の12月以降を予定しているため、この間に気になる方はチェックしてみても良いだろう。

ビアンキ Ortle XR3
フレーム:OLTRE XR3 COUNTERVAIL CARBON MECHANICAL/ELECTRONIC COMPATIBLE
フォーク:FULL CARBON COUNTERVAIL AERO
ドライブトレイン:SHIMANO 105 11SP
ホイール:FULCRUM RACING 818 DISC BRAKE
タイヤ:PIRELLI P7, 700 X 28C
カラー:チェレステ&ブラック(グロッシー仕上げ)
サイズ:47、50、53、55、57cm
価格:404,800円(税込)

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