ヘルメットブランドとしても頭角を現してきたABUSより、新たなミドルグレードとなる"POWERDOME"が登場。3種のフラッグシップからそれぞれの特長を受け継ぎつつ、リーズナブルな価格を実現した戦略モデルを紹介しよう。



ABUS POWERDOME(VELVET BLACK) (c)ダイアテック

ABUS POWERDOME(VELVET BLACK) (c)ダイアテック
ABUS POWERDOME(VELVET BLACK) (c)ダイアテック



モビスターやアルペシン・ドゥクーニンクをサポートし、プロトンの中でもひときわ目立つABUSのヘルメット。今年のツールではヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)が区間4勝とマイヨヴェールに輝いたばかりか、ロード世界選手権でマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)がアルカンシエルを獲得し、その存在感は際立っている。

ヘルメットブランドとしての実績を積み重ねるABUSが、エアロモデルの"GAMECHANGER 2.0"に続く戦略モデルとして、新作ミドルグレードの"POWERDOME"をリリースした。

ABUS POWERDOME (c)ダイアテック

完全新作となるPOWERDOMEは、ミドルグレードでありながらあらゆるサイクリストのニーズを満たすヘルメットとして開発された。先だって発表されたエアロモデルのGAMECHANGER 2.0、そして軽量モデルのAIRBREAKERのメリットとなる要素を受け継ぎつつ、手の届きやすいプライスを実現したオールラウンドヘルメットとなっている。

2万円を切る価格でありながら、GAMECHANGER 2.0からエアロ性能を受け継ぎつつ、ベンチレーションを増やすことで冷却性能を向上させ、更に軽量に仕上げられているのが特徴だ。特に重量に関しては、GAMECHANGER 2.0より30g以上軽量な220gという重量を実現している。

頭頂部には特徴的なエアインテークが配置される (c)ダイアテック
内部には深い溝が刻まれる (c)ダイアテック



後部は滑らかな形状でエアロ性能を確保する (c)ダイアテック

10個のエアベントと7個の排気口、計17個のホールが配置されるほか、頭頂部には特徴的なエアインテークが設けられている。これは前面から取り入れた空気を更に加速させ、素早く後方へと逃がすことで優れた冷却機能を発揮するデザインだ。

ヘルメット内部には深いエアチャネルが刻まれ、前面から取り込んだ大量のフレッシュエアをしっかりと後部へ流す設計に。そして、絞られた後方設計によって気圧を変えながら排出され、効率的な冷却効果を実現するエアフローデザインは、ハイエンドモデルにも採用されている造りだ。

細かい粒子と大きな粒子の割合をコストを重視する一般的な比率とは逆となる7:3で配合することで、密で均一なEPSフォームとなる (c)ダイアテック

多くのベンチレーションホールが設けられている一方で、側頭部や頭頂部は滑らかな造形とされており、一定のエアロ効果を発揮する設計とされている。クーリング性能だけ、エアロ性能だけでなく、両者のバランスを取ることであらゆるシーンでマルチに使える一着を目指して開発されていることが窺える部分だ。

また、他のABUSメット同様に生産はイタリアの工場にて行われる。ムラや隙間のない配合の高品質なEPSフォームを使用しており、高い安全性を確保していることはもちろんのこと、成形時の仕上がりの美しさにも繋がるポイントだという。

ABUS POWERDOME(FLIP FLOP PURPLE) (c)ダイアテック
ABUS POWERDOME(SHINY WHITE) (c)ダイアテック


ABUS POWERDOME(TITAN) (c)ダイアテック
ABUS POWERDOME(GOLDFISH ORANGE) (c)ダイアテック



ABUSが培ってきたヘルメットテクノロジーが詰め込まれたミドルグレードのPOWERDOME。カラーはVELVET BLACK、FLIP FLOP PURPLE、SHINY WHITE、GOLDFISH ORANGE、TITANの5色。サイズはM(54-58cm)とL(57-61cm)となる。価格は19,800円(税込)。



ABUS POWERDOME
サイズ:M(54-58cm)、L(57-61cm)
カラー:VELVET BLACK、FLIP FLOP PURPLE、SHINY WHITE、GOLDFISH ORANGE、TITAN
価格:19,800円(税込)