ニュージーランドより、新鋭ハンドルバーブランドのパッシエが日本上陸。独自の技術を用いて生み出される竹製のハンドルバーは、金属やカーボン製のバーとは一線を画する柔軟性と振動吸収性を実現。これまでにはない快適な走りを提供する。



パッシエ 上からAstaire、Gump(650mm / 760mm) (c)ミズタニ自転車

ニュージーランド南東の街、クライストチャーチに居を構えるパッシエ。竹を素材としたユニークなハンドルバーを製造することで、世界中から注目を集めるニューカマーがついに日本に正式上陸を果たす。

自転車の世界では新興ブランドとして認知されるパッシエだが、実はそのクラフトマンシップは40年以上にも渡って磨かれたもの。ブランドを主宰するダーク・パッシエは、もともと竹製のカヤックパドルの製作者として、40年以上活躍してきた筋金入りの職人だ。

一つ一つ異なる表情を見せるパッシエのハンドルバー (c)ミズタニ自転車

そんなパッシエがその竹に対する知見、ノウハウを活かして製作するハンドルバーは、必要な強度を確保しつつ、竹という素材の持つ優れた特性を活かすことで、既存のアルミやカーボン製のバーとは全く異なる製品へと仕上げられている。

板状に加工した竹を幾層にも重ね、熱を掛けてプレスするコンポジット材から作られることで、竹の持つしなやかさと柔軟性から生まれるしなりを最大限に活かす設計に。独特のしなりが、路面からの振動や衝撃を効果的にいなすことで非常に高い快適性を実現している。

竹を幾層も重ねた積層構造により、強度としなりを両立させる (c)ミズタニ自転車

E-MTBにも対応するパッシエのハンドルバー (c)ミズタニ自転車

また、竹という素材を使用しつつ、ISO 4210-5:2014、4.5規格に準拠した強度テストを通過しており、安心して使用可能。50kgの荷重を100,000回掛ける負荷試験を行っているため、アーバンライドからトレイルまで対応する。ただ、大きな衝撃を受けるダウンヒルライドなどには非推奨とのことだ。

現在国内では、GumpとAstaireという2モデルを展開中。Gumpは、その名の由来となったハリウッド映画の主人公、フォレスト・ガンプが3年間止まることなく走り続け、アメリカ大陸を5度横断したように、バイクから降りることを忘れてしまうほど快適な乗り心地を実現する、という想いが込められた一作。

バックスイープ20°という設計はハンドルバーバッグも装着しやすいGump (c)ミズタニ自転車

22度のバックスイープはツーリングからグラベル、街乗りやトレイルまで、どんな用途にも扱いやすいセッティング。650mmと760mmの2つの長さが用意されている。価格は36,000円(税込)。

Astaireはバックスイープ10度と、よりストレートな設計のハンドルバー。アーバンライドにピッタリな620mm幅のハンドルは、街中でも扱いやすいこと間違いなし。バンブーハンドルが効果的に路面のリズムを吸収し、日々のライドをより楽しくしてくれるだろう。価格は33,000円(税込)。

Astaireはアーバンバイクにもピッタリだ (c)ミズタニ自転車

どちらのモデルもステムクランプ部にはカーボン製のインサートが配置されており、クランプ径は31.8㎜となっている。ステムおよびレバーの締付トルクは5N/mが上限で、装着後1週間で増し締めが推奨されている。また、素材の特性上、カットすることでハンドル幅を短くすることが出来ないので、その点は注意が必要だ。

クランプ部にはカーボンのシムが配置される (c)ミズタニ自転車



パッシエ Gump
カラー:ナチュラル
長さ:650mm / 760mm
ハンドルクランプ径:31.8mm
後退角:22度
重量:250g(650mm) / 330g(760mm)
価格:36,000円(税込)

パッシエ Astaire
カラー:ナチュラル
長さ:620mm
ハンドルクランプ径:31.8mm
後退角:10度
重量:225g
価格:33,000円(税込)


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