イスラエル・スタートアップネーションにバイクを供給するファクターが、新型タイムトライアルマシンのHANZOをリリースした。UCIルールが定める限界まで設計を煮詰めることで、優れたエアロダイナミクスを実現した1台だ。



ファクター HANZO(ISN)ファクター HANZO(ISN) (c)factor
イスラエル・スタートアップネイションの選手たちが使用するバイクのファクター。現在の主力バイクはOSTRO V.A.MやO2 V.A.Mだが、ファクターのルーツはONEの開発にあり、エアロダイナミクスの追求をしてきたブランドだ。

そんなファクターが新型のタイムトライアルバイク”HANZO"をリリースした。自社工場を持つ強みを活かし、UCIルールが認める範囲内の設計を保ちながら、エアロダイナミクスの効率向上を果たした。

フレームの設計にあたり、ライダーの後方で発生する乱流、ペダリング動作でかき乱される空気、回転するホイールの影響を別々の条件として設計が進められたという。空気を綺麗に流すためにはフレームの厚みを可能な限り薄くすることが目標とされた。

前方投影面積を極限まで低減しているという前方投影面積を極限まで低減しているという (c)factorモノステーにより空力性能を高めているモノステーにより空力性能を高めている (c)factor


特にハンドル等があるフロントセクションは、エアロダイナミクスに大きな影響を与える。各チューブの厚みを新UCIルールの1cmに合わせるように設計を施しつつ、ヘッドベアリングの外寸がエアロダイナミクスに影響を与えないデザインを採用したという。

エアロヒンジのクランプ部がトップチューブやダウンチューブ、ベースバー、フォーククラウンと一体化されたかのようなデザインは、空力特性を高めるためのものだろう。フロントセクションではフォークと一体のモノライザーも前方投影面積の低減に貢献している。

ヒンジとトップチューブ、ダウンチューブの設計により、エアロダイナミクスを向上させているヒンジとトップチューブ、ダウンチューブの設計により、エアロダイナミクスを向上させている (c)factor
モノライザーによって前方投影面積の小さくしつつ、エクステンションバーやパッドは好みの物を装着できるように設計されているため、空気抵抗の大半を占めるライダーが、パフォーマンスを発揮できかつエアロなポジションで乗り安くなっていることも特徴だ。

また、HANZOではホイールとフレームやフォークのクリアランスを確保していることもエアロに関わるポイント。リア三角のドロップドシートステーはペダリング動作でかき乱されたエアフローを整える役割もあるという。

ファクター HANZO(パールグリーン)ファクター HANZO(パールグリーン) (c)factor
もちろんエアロダイナミクスだけではなく、レーサーの踏力に応えられる剛性も身につけている。例えばダウンチューブやボトムブラケット周りは剛性を意識した設計が行われており、リア三角のエンド部分もパワーを逃さないように作られた。モノライザーも剛性に寄与しており、ハンドリング性能を確保しており、走行性能についてもワールドツアー選手の要望に応えられるスペックに仕上げられた。

忍者として世界的な知名度を持つ服部半蔵の名前からインスパイアされたモデル名も特徴だ。映画キル・ビルに登場した刀鍛冶としての服部半蔵が、正確さと専門知識の象徴であるように、HANZOも歴史とファクターの専門技術が融合された物としてこの名前が採用されたという。

カラーはISN(イスラエル・スタートアップネイションカラー)とパールグリーンの2色展開。サイズはS、M、L、XL。最大タイヤ幅は28mm。販売はフレームセットと、ブラックインクのノーマルスポークホイールが付属するフレームセットパッケージの2種類で行われる。価格はフレームセットで748,000円(税込)。

クリストファー・フルームがプロトタイプに乗り性能を煮詰めたクリストファー・フルームがプロトタイプに乗り性能を煮詰めた (c)factor


ファクター HANZO
仕様:電動変速専用、ディスクブレーキ、タイヤ幅28mmまで
カラー:ISN(イスラエル・スタートアップネーションカラー)、パールグリーン
サイズ:S、M、L、XL
販売パッケージ:フレームセット、ホイール付きフレームセット
価格:748,000円(税込、フレームセット)、847,000円(税込、ホイール付き)


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