ジロローザで手首骨折を負ったアネミエク・ファンフルーテン(オランダ)が、土曜日の世界選ロードレースに出場する意向を示した。驚異的な回復力で37歳のベテランがアルカンシエル防衛を目指す。



今季圧倒的な力で勝ち星を重ねたアネミエク・ファンフルーテン(オランダ)	今季圧倒的な力で勝ち星を重ねたアネミエク・ファンフルーテン(オランダ) (c)CorVos
オランダの公共放送組織NOSのインタビューによれば、僅か8日前に手首骨折したばかりのアネミエク・ファンフルーテン(オランダ)の世界選手権出場はGo。可能な限り回復に務めるべく個人TTをスキップしたファンフルーテンは、アルカンシエル防衛を目指してオランダからイタリアに飛び立った。

ジロローザ第7ステージ終盤にマリアローザを着用したまま落車し、手首骨折に見舞われレース離脱を余儀なくされていたファンフルーテン。翌日にオランダへと帰国し手術を受けたが、単純骨折だったことが幸いし僅か1週間でライド中に痛みを感じないレベルまで回復。レース出場は本人の意思だけでなく、オランダナショナルチームの医療班の決定に基づいたものだという。

「(あの落車で)ジロが終わり、世界選手権も終わり、シーズン全てが終わったと思った。私自身この状況に置かれていることが信じられない。タイムトライアルは前日入りしてコース下見をする必要があったので、スキップすることで怪我を最大限休めることができた」とファンフルーテンは話している。

ファンフルーテンの帰還によって、過去3年間アルカンシエルを維持してきたオランダは更にチーム力を強化することになる。公式声明は本日金曜日に出される予定だ。

また、ファンフルーテンとともに落車し肩の負傷と脳震盪を負ったアマンダ・スプラット(オーストラリア)は回復しきれず参加を断念。「世界選手権を大きな目標としていたので身体が十分な状態でないことが余りにも残念。スタートラインには並べないけれど、チームメイトを力いっぱい応援したい」と語っている。

スプラットの代役として過去2度一桁リザルトを記録しているティファニー・クロムウェルがナショナルチームに合流している。

text:So Isobe

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