フレンチホイールブランドのコリマが、ブランド初となるグラベル向けモデル「Gravel 30.5」をリリースした。急速に数が増えているフックレスリムを採用したチューブレスレディホイールとされている。



コリマ Gravel 30.5コリマ Gravel 30.5 (c)corima
ロードレースのための決戦用ホイールブランドという印象が強いコリマ。だが、今回は欧米で盛り上がりを見せているグラベルライドに対応するチューブレスレディモデル「Gravel 30.5」を発表した。一見したところではこれまで通り3Kカーボンフィニッシュのロードホイールのようだが、グラベル用ホイールとしてのトレンドを捉えた最新スペックのホイールに仕上げられている。

最も特徴的なポイントは、市場に投入される数が多くなっているフックレスのリムを採用していること。内幅22mm、ETRTO規格に準拠して設計されたフックレスリムのビード部分は、路面からの衝撃に耐えるために素材を追加することで強化を行っているという。

Gravel 30.5のリムプロファイルGravel 30.5のリムプロファイル (c)corima
対応するタイヤサイズは28~60mmの間で、コリマのHP輸入代理店トライスポーツの製品ページに対応するタイヤが掲載されている。通常はチューブレスとして使用するホイールだが、パンクした時にインナーチューブを使うことも可能だ。

リムは特許のIntenal Foam Core Overpressure Protection Systemというテクノロジーを用いて作られている。このテクノロジーはリムに逆止弁を設け、空気がスポークホールからリム内側に漏れ高圧になった際、空気が逆止弁から開放される仕組みとした。このシステムを採用したことで、リムが破損する危険を低減している。

DTスイスの240ハブを採用しているDTスイスの240ハブを採用している (c)corima
もちろんリム内側に発泡フォームを充填するTorsion Boxも採用されている。Torsion Boxはパワー伝達性を向上させるだけではなく、振動や音を吸収してくれる役割もあり、グラベル用ホイールにピッタリのテクノロジーだ。また、カーボンの補強が加えられているため、コリマによるとスポークが1本折れたとしても走り続けられるほどのリム剛性を獲得しているという。

ハブにはDTスイスの新型フリーハブボディ「EXP」を採用した240ハブを採用する。ラチェットの嵌合システムを新たにしたEXPは、信頼性、反応性、軽量性を向上させているため、Gravel 30.5でもその恩恵を受けられるはずだ。スポークはサピムのCX-Rayを前後ともに24本使用する。重量はリムテープ、バルブ込みで1,550g(前後セット)だ。

コリマ Gravel 30.5コリマ Gravel 30.5 (c)corima
コリマ Gravel 30.5コリマ Gravel 30.5 (c)corima


コリマ Gravel 30.5
ホイール形式:チューブレスレディ、フックレス
ブレーキ形式:ディスクブレーキ
リムハイト:30.5mm
リム外幅:28mm
リム内幅:22mm(フックレス)
スポーク:サピム CX-Ray(前後共に24本)
ハブ:DTスイス 240、センターロック
アクスル:前/12×100mm、後/12×142mm
対応フリー:シマノ9~11s/スラム、スラムXDR 12s
重量:フロント/725g、リア/825g
税抜価格:フロント/126,000円、リア/140,000円


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