昨年以上にスペクタクルなレースが繰り広げられたツール・ド・フランスを走った、各チームのプロバイク特集。まずはエガン・ベルナル(コロンビア)が史上最年少優勝を決めたチームイネオス。ツール常勝軍団が駆るピナレロを紹介します。



ピナレロ DOGMA F12、F12 Xlight、BOLIDE TT

ファウスト・ピナレロ氏自ら輸送してきたマイヨジョーヌカラーのDOGMA F12ファウスト・ピナレロ氏自ら輸送してきたマイヨジョーヌカラーのDOGMA F12 photo:Makoto.AYANO
ファウスト・ピナレロ氏による手書きメッセージが入るファウスト・ピナレロ氏による手書きメッセージが入る photo:Makoto.AYANOこちらはマイヨブランカラーのF12。2台が前日夜に準備されたというこちらはマイヨブランカラーのF12。2台が前日夜に準備されたという photo:Makoto.AYANO


エガン・ベルナル(コロンビア)をツール初総合優勝、史上最年少優勝、南米出身選手初の総合優勝に導いたチームイネオス。メインバイクはもちろん今年5月にデビューしたDOGMA F12で、F12にとってもツール初年度でのマイヨジョーヌ。ピナレロにとっては2014年を除くここ8年で7度目、合計15度目のツール制覇と、輝かしい歴史にまた一つ戦績を刻み込んだこととなる。

凱旋門をバックに走り抜けるチームイネオスとマイヨジョーヌのエガン・ベルナル(コロンビア)凱旋門をバックに走り抜けるチームイネオスとマイヨジョーヌのエガン・ベルナル(コロンビア) (c)CorVos
最終前日にはイタリアからファウスト・ピナレロ氏自らスペシャルペイントが施された2本のイエローと1本のDOGMA F12フレームを空路で持ち込み、チームメカニックによって最終ステージまでに完成状態に仕上げられた。いずれのフレームにもピナレロ氏によるお馴染みの手書きメッセージ「GRAZIE」が加えられている。

ゲラント・トーマス(イギリス)のF12 Xlight。昨年の優勝を示すイエローラインがシートポストクランプ付近に加えられるゲラント・トーマス(イギリス)のF12 Xlight。昨年の優勝を示すイエローラインがシートポストクランプ付近に加えられる photo:Makoto.AYANO
こちらはベルナルのブラックF12(第11ステージ)。C60ホイールをセットするこちらはベルナルのブラックF12(第11ステージ)。C60ホイールをセットする photo:Makoto.AYANOルーク・ロウ(イギリス)のDOGMA F12。DURA-ACE C60をセットするプロパーな組み合わせだルーク・ロウ(イギリス)のDOGMA F12。DURA-ACE C60をセットするプロパーな組み合わせだ photo:Makoto.AYANO


山岳ステージで使用されたライトウェイトのMeilenstein。フロントスポークは20本仕様で、クイックリリースはDURA-ACE山岳ステージで使用されたライトウェイトのMeilenstein。フロントスポークは20本仕様で、クイックリリースはDURA-ACE photo:Makoto.AYANOハンドルは全選手がMOSTのステム一体式TALON ULTRAを使用したハンドルは全選手がMOSTのステム一体式TALON ULTRAを使用した photo:Makoto.AYANO


「マージナルゲイン」を重んじるチームイネオスがリムブレーキを使い続けているのは周知の通り。チームスペックであつらえられたF12 DISKも持ち込まれていたものの、結局使われることはなかった模様。平坦ステージではF12を、エース級選手は山岳ステージではカーボンレイアップの変更で究極の軽さを目指したF12 Xlightを使用した。TTバイクはチームとピナレロの共同開発で生まれたBOLIDE TTだ。

シマノサポートチームの一つであり、当然コンポーネントはR9150系DURA-ACE。ただし今年は山岳ステージにおいて全選手がライトウェイトのMeilensteinホイール(前後共に20本スポークのもの)を使ったため、DURA-ACE C40ホイールの出番はほぼなし。それぞれのペア重量はC40が1355g、Meilensteinが1125g。TTではフロントにC60もしくはPROのバトンホイール3S、リアに同ロードディスクホイールTextreamという組み合わせ。昨年大会では3Sは使われなかったが、今年は第2ステージのチームTTで全員が、第13ステージで約半数の選手が使用した。組み合わせるタイヤはコンチネンタルのプロ供給専用品COMPETITION PRO LTD(25mm)だ。

チームとピナレロの共同開発で生まれたBOLIDE TTチームとピナレロの共同開発で生まれたBOLIDE TT photo:Makoto.AYANO
各選手のフィッティングを反映させた、3Dプリンタによる粉体チタン溶融結合のカスタムハンドル各選手のフィッティングを反映させた、3Dプリンタによる粉体チタン溶融結合のカスタムハンドル photo:Makoto.AYANOTT用のホイールはPROのロードディスクホイールTextreamTT用のホイールはPROのロードディスクホイールTextream photo:Makoto.AYANO

スライダーエンドの調整を見るスライダーエンドの調整を見る photo:Makoto.AYANO第2ステージのチームTTでは58-46Tと巨大なチェーンリングを使用第2ステージのチームTTでは58-46Tと巨大なチェーンリングを使用 photo:Makoto.AYANO


ハンドルは昨年からピナレロ傘下のMOST(モスト)に切り替わっており、選手全員がステム一体式のTALON ULTRAを使用した模様。TTハンドルは各選手のフィッティングを反映させた、3Dプリンタによる粉体チタン溶融結合のカスタムハンドルだ。

その他昨年からの変更点は、ナンバープレートホルダーをシートポストに取り付けていたこと。リアディレイラーハンガーはここ最近の流行であるダイレクトマウントタイプ。ボトルケージはわずか15gと超軽量を誇るエリートのLeggeroで、サドルはフィジーク。

photo:Makoto.AYANO
text:So.Isobe
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