2010/04/10(土) - 05:16
2010年4月6日から9日までの4日間に渡って、フランスで第58回シルキュイ・ド・ラ・サルト（UCI2.1）が開催された。ランス・アームストロング（アメリカ、レディオシャック）はウイルス性の腸炎により途中リタイア。初日に優勝したルイスレオン・サンチェス（スペイン、ケースデパーニュ）が最後まで総合リードを守り抜いた。
第1ステージ ゴール前でスパートを仕掛けたルイスレオン・サンチェス（スペイン、ケースデパーニュ）が優勝 photo:circuitcycliste.sarthe.comシルキュイ・ド・ラ・サルトはフランス中部のペイ・ド・ラ・ロワール地域圏を舞台にした4日間のステージレース。2日目にロードレースと個人タイムトライアルが行なわれ、合計5ステージで争われた。
初日のスプリント勝負で優勝を飾ったルイスレオン・サンチェス（スペイン、ケースデパーニュ）は、個人タイムトライアルでもタイム差2秒のステージ2位に入る安定した走りで総合優勝。最後までリーダージャージを守り抜いた。
第3ステージ 個人タイムトライアルで優勝したティアゴ・マシャド（ポルトガル、レディオシャック） photo:circuitcycliste.sarthe.comLLサンチェスは今シーズン4勝目。開幕戦ツアー・ダウンアンダーからずっと好調を維持しており、ボルタ・アン・アルガルヴェ総合2位、パリ〜ニース総合3位、ボルタ・ア・カタルーニャ総合4位と、出場レースはいずれも上位に絡んでいる。
スペイン・マルカ紙の中でLLサンチェスは「クラシックレースに向けてコンディションを落としたくなかった。（アルデンヌ・クラシックに向けて）チーム内の士気は高い。この勝利で大きな自信が付いたよ」とコメント。アムステル・ゴールドレースから始まるアルデンヌ3連戦で、LLサンチェスはアレハンドロ・バルベルデ（スペイン）をアシストすることになるだろう。
第4ステージ 今シーズン6勝目を飾ったサミュエル・ドゥムラン（フランス、コフィディス） photo:circuitcycliste.sarthe.com集団スプリントに持ち込まれたステージではアントニー・ラヴァール（フランス、アージェードゥーゼル）が2勝。今年アグリチュベルからアージェードゥーゼルに移籍した26歳のスプリンターはポイント賞トップに輝いた。ラヴァールはこのサルトと相性が良く、2005年と2008年にもステージ優勝を飾っている。
また、第4ステージではサミュエル・ドゥムラン（フランス、コフィディス）が優勝した。身長159cmの小柄なスプリンターにとってこれが何と今シーズン6勝目。今シーズンの勝利数において、トップのアンドレ・グライペル（ドイツ、チームHTC・コロンビア）に並んだ。
各賞ジャージ受賞者 ルイスレオン・サンチェス（スペイン、ケースデパーニュ）が総合優勝 photo:circuitcycliste.sarthe.com注目のアームストロングは初日の第1ステージを先頭集団内で終えたものの、ロンド・ファン・フラーンデレン出場後にかかったウイルス性の腸炎が悪化したため、第2ステージに出走せず。
下痢と嘔吐に悩まされたアームストロングは自身のTwitterに「体調は最悪だ。フランドルに出場した8名のメンバーのうち6名が胃腸のトラブルでダウンした。夕食のための階段がまるでモンヴァントゥーの上りのようだった」と投稿している。ブリュイネール監督も感染したと、レディオシャックの公式サイトは伝えている。
第1ステージ 初日を24位で終えたランス・アームストロング（アメリカ、レディオシャック）、しかし翌日出走せず photo:circuitcycliste.sarthe.comアームストロングはアムステル・ゴールドレース出場を見送り、アメリカに帰国。5月のツアー・オブ・カリフォルニアに向けてトレーニングを続ける予定だ。なお、カリフォルニア出場後はドーフィネ・リベレ、もしくはツール・ド・スイスに出場し、ツール・ド・フランス前の最終調整を行なう。
レディオシャックは重要な戦力を失ったが、24歳の若手ティアゴ・マシャド（ポルトガル）が2日目の個人タイムトライアルで優勝。マシャドは総合でも2位に入る活躍を見せた。
シルキュイ・ド・ラ・サルト2010結果
4月6日（火）第1ステージ サブレ・シュル・サルト〜ヴァラド 184.6km
1位 ルイスレオン・サンチェス（スペイン、ケースデパーニュ） 4h09'15"
2位 マルコ・クンプ（スロベニア、アドリア・モビル）
3位 アントニー・ラヴァール（フランス、アージェードゥーゼル）
4位 セバスティアン・シャヴァネル（フランス、フランセーズデジュー）
5位 ファビアン・バケ（フランス、ビッグマット・アウベール93）
総合首位 ルイスレオン・サンチェス（スペイン、ケースデパーニュ）
4月7日（水）第2ステージ ヴァラド〜アンジェ 97km
1位 アントニー・ラヴァール（フランス、アージェードゥーゼル） 2h14'36"
2位 マヌエル・ベレッティ（イタリア、コルナゴ・CSFイノックス）
3位 セバスティアン・シャヴァネル（フランス、フランセーズデジュー）
4位 マルコ・クンプ（スロベニア、アドリア・モビル）
5位 アレクサンドル・ポルセフ（ロシア、イテラ・カチューシャ）
総合首位 ルイスレオン・サンチェス（スペイン、ケースデパーニュ）
4月7日（水）第3ステージ アンジェ 6.8km（個人TT）
1位 ティアゴ・マシャド（ポルトガル、レディオシャック） 8'26"
2位 ルイスレオン・サンチェス（スペイン、ケースデパーニュ） +02"
3位 アントニー・ルー（フランス、フランセーズデジュー） +06"
4位 ヤロスラフ・ポポヴィッチ（ウクライナ、レディオシャック） +10"
5位 クリストフ・リブロン（フランス、アージェードゥーゼル）
総合首位 ルイスレオン・サンチェス（スペイン、ケースデパーニュ）
4月8日（木）第4ステージ アンジェ〜プル・アン・ペイ 181.1km
1位 サミュエル・ドゥムラン（フランス、コフィディス） 4h50'42"
2位 ジュリアン・シモン（フランス、ソール・ソジャサン）
3位 シャビエル・フロレンシオ（スペイン、サーヴェロ・テストチーム）
4位 ロメン・アルディ（フランス、ブルターニュ・シュレー）
5位 マテイ・ネズダ（スロベニア、アドリア・モビル）
総合首位 ルイスレオン・サンチェス（スペイン、ケースデパーニュ）
4月9日（金）第5ステージ ル・マン〜シル・ル・ギョーム 171km
1位 アントニー・ラヴァール（フランス、アージェードゥーゼル） 4h14'04"
2位 ルイスレオン・サンチェス（スペイン、ケースデパーニュ）
3位 ジュリアン・シモン（フランス、ソール・ソジャサン）
4位 ジャンリュック・デルペッシュ（フランス、ブルターニュ・シュレー）
5位 ジェレミー・ロワ（フランス、フランセーズデジュー）
個人総合成績
1位 ルイスレオン・サンチェス（スペイン、ケースデパーニュ） 15h36'52"
2位 ティアゴ・マシャド（ポルトガル、レディオシャック） +14"
3位 ジュリアン・シモン（フランス、ソール・ソジャサン） +15"
4位 アントニー・ルー（フランス、フランセーズデジュー） +19"
5位 クリストフ・リブロン（フランス、アージェードゥーゼル） +24"
ポイント賞
アントニー・ラヴァール（フランス、アージェードゥーゼル）
山岳賞
ユリー・クリフトソフ（ウクライナ、アージェードゥーゼル）
新人賞
アントニー・ルー（フランス、フランセーズデジュー）
チーム総合成績
フランセーズデジュー
text:Kei Tsuji
photo:circuitcycliste.sarthe.com
第1ステージ ゴール前でスパートを仕掛けたルイスレオン・サンチェス（スペイン、ケースデパーニュ）が優勝 photo:circuitcycliste.sarthe.comシルキュイ・ド・ラ・サルトはフランス中部のペイ・ド・ラ・ロワール地域圏を舞台にした4日間のステージレース。2日目にロードレースと個人タイムトライアルが行なわれ、合計5ステージで争われた。初日のスプリント勝負で優勝を飾ったルイスレオン・サンチェス（スペイン、ケースデパーニュ）は、個人タイムトライアルでもタイム差2秒のステージ2位に入る安定した走りで総合優勝。最後までリーダージャージを守り抜いた。
第3ステージ 個人タイムトライアルで優勝したティアゴ・マシャド（ポルトガル、レディオシャック） photo:circuitcycliste.sarthe.comLLサンチェスは今シーズン4勝目。開幕戦ツアー・ダウンアンダーからずっと好調を維持しており、ボルタ・アン・アルガルヴェ総合2位、パリ〜ニース総合3位、ボルタ・ア・カタルーニャ総合4位と、出場レースはいずれも上位に絡んでいる。スペイン・マルカ紙の中でLLサンチェスは「クラシックレースに向けてコンディションを落としたくなかった。（アルデンヌ・クラシックに向けて）チーム内の士気は高い。この勝利で大きな自信が付いたよ」とコメント。アムステル・ゴールドレースから始まるアルデンヌ3連戦で、LLサンチェスはアレハンドロ・バルベルデ（スペイン）をアシストすることになるだろう。
第4ステージ 今シーズン6勝目を飾ったサミュエル・ドゥムラン（フランス、コフィディス） photo:circuitcycliste.sarthe.com集団スプリントに持ち込まれたステージではアントニー・ラヴァール（フランス、アージェードゥーゼル）が2勝。今年アグリチュベルからアージェードゥーゼルに移籍した26歳のスプリンターはポイント賞トップに輝いた。ラヴァールはこのサルトと相性が良く、2005年と2008年にもステージ優勝を飾っている。また、第4ステージではサミュエル・ドゥムラン（フランス、コフィディス）が優勝した。身長159cmの小柄なスプリンターにとってこれが何と今シーズン6勝目。今シーズンの勝利数において、トップのアンドレ・グライペル（ドイツ、チームHTC・コロンビア）に並んだ。
各賞ジャージ受賞者 ルイスレオン・サンチェス（スペイン、ケースデパーニュ）が総合優勝 photo:circuitcycliste.sarthe.com注目のアームストロングは初日の第1ステージを先頭集団内で終えたものの、ロンド・ファン・フラーンデレン出場後にかかったウイルス性の腸炎が悪化したため、第2ステージに出走せず。下痢と嘔吐に悩まされたアームストロングは自身のTwitterに「体調は最悪だ。フランドルに出場した8名のメンバーのうち6名が胃腸のトラブルでダウンした。夕食のための階段がまるでモンヴァントゥーの上りのようだった」と投稿している。ブリュイネール監督も感染したと、レディオシャックの公式サイトは伝えている。
第1ステージ 初日を24位で終えたランス・アームストロング（アメリカ、レディオシャック）、しかし翌日出走せず photo:circuitcycliste.sarthe.comアームストロングはアムステル・ゴールドレース出場を見送り、アメリカに帰国。5月のツアー・オブ・カリフォルニアに向けてトレーニングを続ける予定だ。なお、カリフォルニア出場後はドーフィネ・リベレ、もしくはツール・ド・スイスに出場し、ツール・ド・フランス前の最終調整を行なう。レディオシャックは重要な戦力を失ったが、24歳の若手ティアゴ・マシャド（ポルトガル）が2日目の個人タイムトライアルで優勝。マシャドは総合でも2位に入る活躍を見せた。
シルキュイ・ド・ラ・サルト2010結果
4月6日（火）第1ステージ サブレ・シュル・サルト〜ヴァラド 184.6km
1位 ルイスレオン・サンチェス（スペイン、ケースデパーニュ） 4h09'15"
2位 マルコ・クンプ（スロベニア、アドリア・モビル）
3位 アントニー・ラヴァール（フランス、アージェードゥーゼル）
4位 セバスティアン・シャヴァネル（フランス、フランセーズデジュー）
5位 ファビアン・バケ（フランス、ビッグマット・アウベール93）
総合首位 ルイスレオン・サンチェス（スペイン、ケースデパーニュ）
4月7日（水）第2ステージ ヴァラド〜アンジェ 97km
1位 アントニー・ラヴァール（フランス、アージェードゥーゼル） 2h14'36"
2位 マヌエル・ベレッティ（イタリア、コルナゴ・CSFイノックス）
3位 セバスティアン・シャヴァネル（フランス、フランセーズデジュー）
4位 マルコ・クンプ（スロベニア、アドリア・モビル）
5位 アレクサンドル・ポルセフ（ロシア、イテラ・カチューシャ）
総合首位 ルイスレオン・サンチェス（スペイン、ケースデパーニュ）
4月7日（水）第3ステージ アンジェ 6.8km（個人TT）
1位 ティアゴ・マシャド（ポルトガル、レディオシャック） 8'26"
2位 ルイスレオン・サンチェス（スペイン、ケースデパーニュ） +02"
3位 アントニー・ルー（フランス、フランセーズデジュー） +06"
4位 ヤロスラフ・ポポヴィッチ（ウクライナ、レディオシャック） +10"
5位 クリストフ・リブロン（フランス、アージェードゥーゼル）
総合首位 ルイスレオン・サンチェス（スペイン、ケースデパーニュ）
4月8日（木）第4ステージ アンジェ〜プル・アン・ペイ 181.1km
1位 サミュエル・ドゥムラン（フランス、コフィディス） 4h50'42"
2位 ジュリアン・シモン（フランス、ソール・ソジャサン）
3位 シャビエル・フロレンシオ（スペイン、サーヴェロ・テストチーム）
4位 ロメン・アルディ（フランス、ブルターニュ・シュレー）
5位 マテイ・ネズダ（スロベニア、アドリア・モビル）
総合首位 ルイスレオン・サンチェス（スペイン、ケースデパーニュ）
4月9日（金）第5ステージ ル・マン〜シル・ル・ギョーム 171km
1位 アントニー・ラヴァール（フランス、アージェードゥーゼル） 4h14'04"
2位 ルイスレオン・サンチェス（スペイン、ケースデパーニュ）
3位 ジュリアン・シモン（フランス、ソール・ソジャサン）
4位 ジャンリュック・デルペッシュ（フランス、ブルターニュ・シュレー）
5位 ジェレミー・ロワ（フランス、フランセーズデジュー）
個人総合成績
1位 ルイスレオン・サンチェス（スペイン、ケースデパーニュ） 15h36'52"
2位 ティアゴ・マシャド（ポルトガル、レディオシャック） +14"
3位 ジュリアン・シモン（フランス、ソール・ソジャサン） +15"
4位 アントニー・ルー（フランス、フランセーズデジュー） +19"
5位 クリストフ・リブロン（フランス、アージェードゥーゼル） +24"
ポイント賞
アントニー・ラヴァール（フランス、アージェードゥーゼル）
山岳賞
ユリー・クリフトソフ（ウクライナ、アージェードゥーゼル）
新人賞
アントニー・ルー（フランス、フランセーズデジュー）
チーム総合成績
フランセーズデジュー
text:Kei Tsuji
photo:circuitcycliste.sarthe.com
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