リッチーの歴史を彩ってきたシクロクロスバイクの名品、SWISS CROSSが登場から25年という節目にフルモデルチェンジを果たした。フラットマウント/スルーアクスル化され、伝統の乗り味を維持するべくパイプ剛性の調整やジオメトリー変更も施されたブランド入魂の一台だ。伝統のカラーを纏う世界限定100台の記念モデルも同時発売される。



リッチー SWISS CROSS  Disc Anniversary Editionリッチー SWISS CROSS Disc Anniversary Edition (c)東京サンエス
スルーアクスル+フラットマウント化したフロントフォークスルーアクスル+フラットマウント化したフロントフォーク (c)東京サンエスヘッドチューブは伝統の上下1-1/8オーバーサイズ。リッチーらしさを追求した結果だというヘッドチューブは伝統の上下1-1/8オーバーサイズ。リッチーらしさを追求した結果だという (c)東京サンエス限定モデルの背後からのルックスはホワイト限定モデルの背後からのルックスはホワイト (c)東京サンエス


トーマス・フリッシュクネヒト(スイス)が初代SWISS CROSSを駆り、名だたるレースで勝ち星を挙げた1994年から今年で25年。リッチーブランドに燦然と輝く名車の登場から四半世紀の節目を祝うべく、初代から数えて第4世代、ディスクブレーキモデルとしては第2世代となる新型SWISS CROSSがローンチされた。

大きな特徴としてはフラットマウントとスルーアクスルを採用した点だが、ディスクブレーキによる重量増を回避しつつ、初代から何十年も愛され続けている絶妙な乗り味とペダルを踏んだ時の軽さを維持するために、パイプの剛性、リアエンドのデザイン、溶接方法、さらにはジオメトリーの変更も行われ、3年もの開発期間を経てデビューにこぎつけたという。

SWISS CROSSらしさ溢れるパイプ集合部SWISS CROSSらしさ溢れるパイプ集合部 (c)東京サンエス
ボトムブラケットは68mmのスレッドタイプ。溶接面のスムージングも美しいボトムブラケットは68mmのスレッドタイプ。溶接面のスムージングも美しい (c)東京サンエススマートにも無骨にも映るリアエンドスマートにも無骨にも映るリアエンド (c)東京サンエス

リッチー SWISS CROSS(通常販売品のブラックカラー)リッチー SWISS CROSS(通常販売品のブラックカラー) (c)東京サンエス
最新規格となってはいるものの、上下オーバーサイズ(1-1/8インチ)のヘッドチューブやシートクランプ周辺の処理、あるいは緩やかにベンドしたフロントフォークなど、その姿はまさしくSWISS CROSS。テーパーヘッドの非採用は全体のバランス悪化を防ぐためのもので、先代と比較しチェーンステーを僅かに伸ばし、またBBハイトを北米の流行に則りロードに近い63mmに設定するなど細やかなアップデートが施されている。

シクロクロスレースへの投入はもちろんながら、最大40mmのタイヤが装着可能であるため、シーズン外は日本国内でも機運が高まるグラベルロードとしても楽しむことができるだろう。

フラットバーハンドル仕様のSWISS CROSSを駆るトーマス・フリッシュクネヒト(スイス)フラットバーハンドル仕様のSWISS CROSSを駆るトーマス・フリッシュクネヒト(スイス) (c)東京サンエス通常販売カラーはブラックだが、今回はSWISS CROSS誕生25周年を祝うスペシャルカラーが登場する。SWISS CROSSを象徴する鮮やかなレッドとホワイトをフェードで塗り分けたもので、世界でも僅か100台のみという限定モデルだ。

シリアルナンバーが刻み込まれ、日本国内には10台が入荷し、サイズの内訳はXS(4台)、S(3台)、M(2台)、L(1台)。ハンドル取り付け用のスイスカウベルが付属するのも嬉しいポイント。現役当時のフリッシュクネヒトのようなフラットバーハンドルと、最新コンポーネントで組み上げるのも魅力的かもしれない。

取り扱いは東京サンエス。



リッチー SWISS CROSS
フレーム:トリプルバテッドリッチーロジックチューブ
フォーク:WCSカーボン ディスククロス フォーク(ヘッドパーツ付属)
サイズ:XS、S、M、L
推奨ディスクローターサイズ:140mm又は160mm
タイヤクリアランス:700X40C(タイヤによっては入らない可能性がある)
重量:2548g(Lサイズ フレーム+フォーク)
カラー/税抜価格
通常モデル(ブラック):205,000円
SWISS CROSS ANNIVERSARY EDITION:220,000円(カウベル付き)

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