ヨーロッパと国内の両方で活動するU-23の若手で構成される新チーム”チームユーラシア・ムセウバイクス”が立ち上がった。ベルギーの橋川健監督のもと、ヨーロッパ各地のレースを主戦場とする。国内では実業団Jサイクルツアーに登録して走る。

09年6月の全日本ロードU23、竹之内悠・外勢健一朗・中山卓士ら09年6月の全日本ロードU23、竹之内悠・外勢健一朗・中山卓士ら photo:Hideaki.TAKAGITeam Eurasia-Museeuw Bikes(チーム ユーラシア・ムセウ バイクス)のメンバーは、いずれもここ数年、国内で急成長したアンダー23の選手ばかりで構成されている。

ヨーロッパのレースを主戦場とし、帰国時は実業団Jサイクルツアーを中心に戦う。チームの成立上、TEAM NIPPOの育成チームだが、レースにおいては展開も含め全く別々のチームとして動くという。

なお、新規チームだが実業団レースであるJサイクルツアー(TRクラス)へは登録が認められた。


登坂能力に優れる中村弦太。積極性も高い登坂能力に優れる中村弦太。積極性も高い photo:Hideaki.TAKAGI
チーム ユーラシア・ムセウ バイクス2010メンバー
(カッコ内は09年所属チーム)
 中山卓士(宇都宮 BLITZEN)
 伊藤翼(Esperance Stage/WAVE ONE)
 竹之内悠(TREK)
 外勢健一朗(ダイハツ・ボンシャンス飯田)
 中村弦太(京都産業大学)

また、チームユーラシア・ムセウバイクスの強化活動の一環として、他所のクラブチームに所属するU-23の選手、並びに日本国内のU-23選出の大半を抱える学生選手を対象にしたサポート環境のセクションを設けるという。選手の選考は橋川監督自らが行う。

スピードが武器の中山卓士。09年10月のいわきクリテにてスピードが武器の中山卓士。09年10月のいわきクリテにて photo:Hideaki.TAKAGIそのサポート内容は以下のようになる。

・ベルギー派遣のサポート(国内のレースとのバランスも見極めた期間限定の派遣)
・ムセウバイクスを始めとする機材のサポート
・選手の意識向上も念頭としたトレーニングの指導

以上の枠で、今シーズンは中根英登(中京大学)と榊原健一(中京大学所属予定)をサポートする。

チームの開幕レースは、2月28日のGent-Staden(ヘント~スタデン、ベルギー)となる。 以降、月8~10レース前後に参戦予定だ。

橋川健監督のコメント
「ヨーロッパのレースとJサイクルツアーを中心に活動する事になりますが、選手たちには1年目から結果を求めていきます。そして彼らの中から、これからの日本を引っ張っていき、世界に通用する選手を育てていけるよう、選手及びスタッフが一丸となって頑張ります」



text&photo:高木秀彰