インカレ2日目もハイレベルな戦いが続いた。1kmTTは1分02秒台の戦いとなり堀航輝(鹿屋体育大学)が1分02秒898で優勝。法政大学がポイントレースとスクラッチの中距離2種目を制覇。法政大学が男子総合暫定1位で3日目へ向かう。



8月26日(金)、伊豆ベロドロームで全日本大学対抗選手権(通称インカレ)トラック2日目が行われた。この日もハイレベルの戦いが続き、男子1kmタイムトライアルでは2人が1分2秒を出し、堀航輝(鹿屋体育大学)が1分02秒898の学連新・大会新で優勝。男子ポイントレースは荒井佑太(法政大学)が、スクラッチは青野将大(法政大学)が優勝し法政大学は中距離2種目を制覇。2日目を終えて男子大学対抗総合成績暫定トップとなった。

以下、予選種目も含めてフォトレポートでお届けする。

女子ポイントレース

鹿屋体育大学と日本体育大学を中心とした戦いとなり、橋本優弥(鹿屋体育大学)がスプリントと逃げで加点し、同大の江藤里佳子、中井彩子、高田奈生も協調体制で加点し鹿屋勢が1位から4位まで占め圧勝した。

結果
1位 橋本優弥(鹿屋体育大学)24点
2位 江藤里佳子(鹿屋体育大学)16点
3位 中井彩子(鹿屋体育大学)13点

女子ポイントレース 優勝した橋本優弥(鹿屋体育大学)女子ポイントレース 優勝した橋本優弥(鹿屋体育大学) photo:Hideaki TAKAGI鹿屋勢で表彰台独占した女子ポイントレース鹿屋勢で表彰台独占した女子ポイントレース photo:Hideaki TAKAGI

女子500mタイムトライアル

1位 斎藤望(日本体育大学)37秒433
2位 岡本二菜(日本体育大学)37秒493
3位 清水知美(八戸学院大学)37秒584

女子500mタイムトライアル 1位 斎藤望(日本体育大学)37秒433女子500mタイムトライアル 1位 斎藤望(日本体育大学)37秒433 photo:Hideaki TAKAGI女子500mタイムトライアル 表彰女子500mタイムトライアル 表彰 photo:Hideaki TAKAGI

男子1kmタイムトライアル

上位2人が1分02秒台と極めてハイレベルな戦いとなった。優勝は毎年着実にタイムを伸ばしている堀航輝(鹿屋体育大学)。2位は7月の学生個人戦で1分03秒195を出していた橋本壮史(中央大学)の1分02秒993。この1年間で3秒近くタイムを縮めたという。3位は昨年から活躍している小原佑太(朝日大学)。じつに6位までが03秒台だった。

結果
1位 堀航輝(鹿屋体育大学)1分02秒898 学連新・大会新
2位 橋本壮史(中央大学)1分02秒993 学連新・大会新
3位 小原佑太(朝日大学)1分03秒392 大会新
4位 鈴木陸来(法政大学)1分03秒464 大会新
5位 野上竜太(鹿屋体育大学)1分03秒500 大会新
6位 沢田桂太郎(日本大学)1分03秒952
7位 相馬義宗(朝日大学)1分04秒284
8位 坂本紘規(日本大学)1分04秒565

男子1kmタイムトライアル 1位 堀航輝(鹿屋体育大学)1分02秒898 学連新・大会新男子1kmタイムトライアル 1位 堀航輝(鹿屋体育大学)1分02秒898 学連新・大会新 photo:Hideaki TAKAGI男子1kmタイムトライアル 2位 橋本壮史(中央大学)1分02秒993 学連新・大会新男子1kmタイムトライアル 2位 橋本壮史(中央大学)1分02秒993 学連新・大会新 photo:Hideaki TAKAGI

ハイレベルの戦いだった男子1kmタイムトライアルハイレベルの戦いだった男子1kmタイムトライアル photo:Hideaki TAKAGI男子1kmタイムトライアル 表彰男子1kmタイムトライアル 表彰 photo:Hideaki TAKAGI

男子ポイントレース 40km

中盤に6人がラップに成功。さらに終盤、1ラップしていた荒井佑太(法政大学)と曽我部厚誠(京都産業大学)が2ラップ目に成功し上位を確定させる。荒井はパワーと判断力の両方で押し切る走りで常に圧倒し、中盤以降は2位あるいは3位以下の争いともいえる内容だった。2位の曽我部は7月のジュニアトラック世界選手権スクラッチ8位の実績を持ち、判断力に優れた走りで順位を確定させた。

結果
1位 荒井佑太(法政大学)70点
2位 曽我部厚誠(京都産業大学)53点
3位 孫崎大樹(早稲田大学)41点
4位 阿部将大(鹿屋体育大学)38点
5位 海老本拓也(順天堂大学)34点
6位 杉野元基(駒澤大学)33点
7位 小林泰正(日本体育大学)25点
8位 原井博斗(中央大学)14点

男子ポイントレース 2ラップした荒井佑太(法政大学)が優勝、曽我部厚誠(京都産業大学)が2位に 男子ポイントレース 2ラップした荒井佑太(法政大学)が優勝、曽我部厚誠(京都産業大学)が2位に  photo:Hideaki TAKAGI男子ポイントレース 孫崎大樹(早稲田大学)、小林泰正(日本体育大学)らが競り合う男子ポイントレース 孫崎大樹(早稲田大学)、小林泰正(日本体育大学)らが競り合う photo:Hideaki TAKAGI

男子スクラッチ 15km

今年から新種目として追加されたのがスクラッチ。牽制状態が長く続く中、山下祥平(日本体育大学)が単独で抜け出し集団をラップしてしまう。なおも牽制を続ける集団から今度は青野将大(法政大学)が同じく単独で抜け出しラップ。スクラッチでラップが2名という珍しい展開の中、最終数回前に抜け出した高橋優斗(中央大学)が先着し3位、青野が山下より先着したため山下が優勝。法政大学は中距離2種目を制した。

結果
1位 青野将大(法政大学)+1Lap
2位 山下祥平(日本体育大学)+1Lap
3位 高橋優斗(中央大学)18分36秒70
4位 森口寛己(日本大学)
5位 山田康太(京都産業大学)
6位 黒枝咲哉(鹿屋体育大学)
7位 伊藤和輝(早稲田大学)
8位 佐々木真吾(朝日大学)

スクラッチ優勝の青野将大(法政大学)。法政大学は中距離2種目を制したスクラッチ優勝の青野将大(法政大学)。法政大学は中距離2種目を制した photo:Hideaki TAKAGIスクラッチ 1ラップする2位の山下祥平(日本体育大学)スクラッチ 1ラップする2位の山下祥平(日本体育大学) photo:Hideaki TAKAGI

男子チームスプリント予選

鹿屋体育大学が45秒966という学連新・大会新を出し決勝へ。1走はロード選手でもある黒枝咲哉だ。以下4位までが学連新記録というハイレベルな戦いだ。

予選タイム
1位 鹿屋体育大学 45秒966  学連新・大会新 決勝戦へ
2位 日本大学 46秒606 学連新・大会新 決勝戦へ
3位 中央大学 46秒696 学連新・大会新 3-4位決定戦へ
4位 朝日大学 46秒740 学連新・大会新 3-4位決定戦へ
5位 早稲田大学 47秒132 大会新 以下順位確定
6位 明治大学 47秒144 大会新
7位 順天堂大学 48秒080
8位 法政大学 48秒093

男子チームスプリント予選 1位 鹿屋体育大学 45秒966  学連新・大会新男子チームスプリント予選 1位 鹿屋体育大学 45秒966  学連新・大会新 photo:Hideaki TAKAGI男子チームスプリント予選 2位 日本大学 46秒606 学連新・大会新男子チームスプリント予選 2位 日本大学 46秒606 学連新・大会新 photo:Hideaki TAKAGI

男子4kmチームパーシュート予選

いまや4分30秒はおろか、4分20秒を切ることが上位に入る条件となったチームパーシュート。2年前の当地でのインカレで中央大学が出した4分10秒347の学連記録には及ばなかったが、上位2校がともに4分13秒というハイレベルの戦いに。

予選成績
1位 朝日大学 4分13秒035 決勝戦へ
2位 鹿屋体育大学 4分13秒159 決勝戦へ
3位 中央大学 4分15秒390 3-4位決定戦へ
4位 日本大学 4分15秒921 3-4位決定戦へ
5位 日本体育大学 4分18秒027 以下順位確定
6位 法政大学 4分20秒128
7位 京都産業大学 4分20秒645
8位 早稲田大学 4分22秒471

男子4kmチームパーシュート予選 1位 朝日大学 4分13秒035男子4kmチームパーシュート予選 1位 朝日大学 4分13秒035 photo:Hideaki TAKAGI男子4kmチームパーシュート予選 2位 鹿屋体育大学 4分13秒159男子4kmチームパーシュート予選 2位 鹿屋体育大学 4分13秒159 photo:Hideaki TAKAGI

大学対抗総合成績

注目の大学対抗総合成績は、2日目を終えて男子は法政大学、鹿屋体育大学、京都産業大学、朝日大学、日本大学と続いている。翌日3日目の決勝等種目進出状況を考慮すると鹿屋体育大学と日本大学が浮上することが予想され、総合優勝の行方はロードレースまで持ち込まれる公算が大きくなった。

2日目終了時点

男子
1位 法政大学 23点
2位 鹿屋体育大学 21点
3位 京都産業大学 11点
4位 朝日大学 9点
4位 日本大学 9点
6位 早稲田大学 8点 
6位 中央大学 8点
6位 日本体育大学 8点

女子
1位 鹿屋体育大学 21点
1位 日本体育大学 21点
3位 順天堂大学 6点

photo&text:高木秀彰

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