エティックスやカチューシャ、IAM、ボーラアルゴン18がツールメンバー発表

2016年7月2日に開幕するツール・ド・フランスの出場メンバーが続々と発表されている。ランプレ・メリダに加え、エティックス・クイックステップやカチューシャ、IAMサイクリング、ボーラ・アルゴン18の4チームがメンバー9名を明らかにした。

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マルセル・キッテル（ドイツ、エティックス・クイックステップ） photo:Kei Tsujiベルギーのエティックス・クイックステップはジロ・デ・イタリアでステージ2勝を飾ったマルセル・キッテル（ドイツ）をエースに据える。2013年と2014年にステージ4勝ずつ飾っているキッテルは2年ぶりのツール出場。他チームにスプリントの主導権を与えないスピードある選手が揃っており、最終的にファビオ・サバティーニ（イタリア）とマキシミリアーノ・リケーゼ（アルゼンチン）がキッテルを発射する。初日からマイヨジョーヌ獲得を狙ってくるだろう。

アレクサンダー・クリストフ（ノルウェー、カチューシャ） photo:Tim de Waele山岳ステージではジュリアン・アラフィリップ（フランス）とダニエル・マーティン（アイルランド）がエースを担う。今年ツアー・オブ・カリフォルニアで総合優勝を飾り、クリテリウム・ドゥ・ドーフィネでヤングライダー賞（総合6位）を獲得した24歳のアラフィリップはマイヨブラン候補だ。マーティンはこれまでツールでは総合30位台が定着しているものの、パンチのある登坂力で山岳ステージでのバトルに加わるだろう。

ヤルリンソン・パンタノ（コロンビア、IAMサイクリング） photo:Tim de Waeleロシアのカチューシャの狙いは2つ。ホアキン・ロドリゲス（スペイン）の総合とアレクサンダー・クリストフ（ノルウェー）のスプリントだ。ジロを落車リタイアしたイルヌール・ザッカリン（ロシア）やユルゲン・ファンデンブロック（ベルギー）、アンヘル・ビシオソ（スペイン）らが山岳ステージでロドリゲスの良き伴侶となる。2013年ツールで総合3位に入っている37歳ロドリゲスは、普段住んでいるアンドラの山岳ステージで必ず動いてくるだろう。平坦ステージではマルコ・ハラー（オーストリア）やジャコポ・グアルニエーリ（イタリア）がクリストフの発射台役。クリストフは2014年のツールでステージ2勝を飾ったが、2015年は0勝に終わっている（ステージ3位が2回）。

ボーラ・アルゴン18 photo:CorVosスイスのIAMサイクリングは2015年ツール総合8位のマティアス・フランク（スイス）を総合エースに立てる。ツール・ド・スイスでステージ優勝を飾るとともに総合4位に入ったヤルリンソン・パンタノ（コロンビア）にも注目だ。他にも独走力に秀でたTTスペシャリストが揃っており、解散が決まっているチームだけに連日積極的に逃げに選手を送り込んでくるだろう。

ワイルドカード枠で出場するUCIプロコンチネンタルチームのボーラ・アルゴン18はヤン・バルタ（チェコ）が総合エース。しかし総合トップ10に入ることが難しいと予想されるため、スプリンターのサム・ベネット（アイルランド）やクライマーのパトリック・コンラッド（オーストリア）らを中心に果敢にステージ優勝を狙う。

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text:Kei Tsuji