国内最高峰のステージレースことツアー・オブ・ジャパンより、同大会を走ったプロバイクを3回に分けて紹介。Vol.2ではオスカル・プジョル(Team UKYO)のウィニングバイクや、ユナイテッドヘルスケア、BSアンカー、キナン、ブリッツェンという各チームのマシンに迫ります。



Team UKYO【ガノー GENNIX R1】

オスカル・プジョル(スペイン、Team UKYO)のガノー GENNIX R1オスカル・プジョル(スペイン、Team UKYO)のガノー GENNIX R1 photo:Gakuto.Fujiwara
プジョルはローター本国からサポートを受け、INPOWERとQ-Ringsを使用するプジョルはローター本国からサポートを受け、INPOWERとQ-Ringsを使用する 伊豆や富士山では、不気味かつ軽量そうなロゴ無しホイールを使用した伊豆や富士山では、不気味かつ軽量そうなロゴ無しホイールを使用した


オスカル・プジョル(スペイン)が個人総合優勝を果たしたTeam UKYO。今シーズンより、アキ・コーポレーションのサポートを受け、ガノーのバイクにスイッチを果たした。全ライダーがチームカラーの蛍光イエローにペイントされたオールラウンドモデル「GENNIX R1」を駆るが、アッセンブルはライダーによって異なる。今回は総合優勝者プジョルのバイクにフォーカスを当てた。

メインコンポーネントはシマノDURA-ACE Di2で、プジョルはスプリンタースイッチをハンドルフラット部に取り付けて使用。クランク周りはローター本国から個人的にサポートを受け、アクスル内にパワーメーターを内蔵した「IN POWER」クランクに、楕円チェーンリング「Q-Rings」を組み合わせる。

標準仕様となるホイールは、3TのORBIS IIシリーズ標準仕様となるホイールは、3TのORBIS IIシリーズ ハンドルフラット部の裏側にスプリンタースイッチを装着ハンドルフラット部の裏側にスプリンタースイッチを装着

タイヤはヴィットリアの新型CORSAタイヤはヴィットリアの新型CORSA ボトルケージは3Tとしているボトルケージは3Tとしている


ホイールは、3Tの新作モデル「ORBIS II」シリーズが標準仕様。しかし、登りの厳しい富士山ステージや伊豆ステージでは、いかにも軽量そうなロゴ無しのホイールを使用していた。タイヤはヴィットリア・ジャパンよりサポートを受け、最先端ナノ素材Graphenの採用と共にフルモデルチェンジを果たした「CORSA」を履く。太さは23mmが標準のようだ。

ハンドルとステム、ボトルケージは、ホイールと同じく3T。プジョルは、軽量化を追求した最上位グレードのLTDを選択している。スペシャライズドのショートデザインサドル「POWER」と、ロゴが消されたゼロオフセットのFSA製シートポストは、共にサポート外製品。バーテープはgueeのシリコン製だ。



ユナイテッドヘルスケア【ウィリエール Cento1SR、Cento1Air、Zero.7】

エイドリアン・ヘリヴァリ(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア)のウィリエール Cento1SRエイドリアン・ヘリヴァリ(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア)のウィリエール Cento1SR photo:Yuya.Yamamoto
今シーズンからアジアツアーに積極的に参戦し、ツアー・オブ・ジャパンにも初出場を果たしたユナイテッドヘルスケア。バイクサプライヤーはウィリエールで、Cento1SR、Cento1Air、Zero.7という3モデルの中から選手の好みで使い分けられていた。

コンポーネントは機械式のシマノDURA-ACE。パワーメーターはパイオニアのペダリングモニターで、右側センサーのカバーはチームカラーのブルー。なお、ディスプレイの台座はパイオニア純正ではなく、K-Edge製で、チームカラーに合わせたブルーアルマイトがアクセントとなっている。

サドルはサンマルコから供給を受けるサドルはサンマルコから供給を受ける ヘッドパーツを含め、ハンドル周りはデダ・エレメンティで統一されるヘッドパーツを含め、ハンドル周りはデダ・エレメンティで統一される

足回りはホイールをシマノWH-9000シリーズ、タイヤをマキシスCampione(25mm)としている足回りはホイールをシマノWH-9000シリーズ、タイヤをマキシスCampione(25mm)としている パワーメーターはパイオニア。センサーのカバーが、チームカラーのブルーに変更されているパワーメーターはパイオニア。センサーのカバーが、チームカラーのブルーに変更されている


ホイールはシマノWH-9000シリーズで、取材を行った東京ステージでは50mmハイトの使用率が高かった。組み合わせるタイヤは、マキシスCampioneの25mm幅。ハンドル、ステム、シートポスト、ヘッドパーツはデダ・エレメンティで統一される。その他、サドルはサンマルコで、ボトル及びケージはタックス。大手ブランドで固められていることが北米トップチームであることの証だろうか。

ユナイテッドヘルスケアのウィリエール Zero.7ユナイテッドヘルスケアのウィリエール Zero.7 photo:Yuya.Yamamoto


ブリヂストン・アンカー【アンカー RS9、RIS9】

トマ・ルバ(フランス、ブリヂストン・アンカー)のアンカー RS9トマ・ルバ(フランス、ブリヂストン・アンカー)のアンカー RS9 photo:Yuya.Yamamoto
ブリヂストン・アンカーが使用するのは、アンカーの新型フラッグシップモデル「RS9」。ブリヂストン中央研究所との共同開発により誕生した設計技術「PROFORMAT」を駆使し、「ブランド史上最も進む」を実現した1台である。なお、トマ・ルバ(フランス)のみ、製品版と同様のカラーリングが施されたバイクが供給された以外は、他のライダーはノーペイントのプロトタイプを駆った。これまでフラッグシップだった「RIS9」はスペアバイクとしてチームカーのルーフに積まれていた。

コンポーネントには、シマノDURA-ACE Di2を採用し、パワーメーターはパイオニアのペダリングモニターを使い、いいよねっとからサポートを受けるガーミン Edgeシリーズをディスプレイに使っている。ホイールはシマノWH-9000シリーズで、組み合わせるタイヤはヴィットリアの旧型モデル「CORSA SC」。タイヤ幅は23mmであった。

カブトのボトルケージを採用カブトのボトルケージを採用 ハンドル/ステム/シートポストはPROで統一されるハンドル/ステム/シートポストはPROで統一される

コンポーネントはシマノDURA-ACE Di2。パワーメーターはパイオニアだコンポーネントはシマノDURA-ACE Di2。パワーメーターはパイオニアだ ホイールはシマノWH-9000シリーズホイールはシマノWH-9000シリーズ


ハンドル、ステム、シートポストは、シマノがプロデュースする「PRO」で固められる。サドルはサポートを受けておらず、セライタリアやフィジークなど、選手によってブランドもまちまち。ボトルケージとバーテープはカブト製としている。



キナンサイクリングチーム【ヨネックス CARBONEX HR】

マルコス・ガルシア(スペイン、キナンサイクリングチーム)のヨネックス CARBONEX HRマルコス・ガルシア(スペイン、キナンサイクリングチーム)のヨネックス CARBONEX HR photo:Yuya.Yamamoto
コンポーネントはカンパニョーロの機械式CHORUSコンポーネントはカンパニョーロの機械式CHORUS 新潟県長岡市で製造されるヨネックスのフレーム新潟県長岡市で製造されるヨネックスのフレーム


キナンサイクリングチームは、昨シーズンから使用機材をほぼ一新。昨年に引き続きフレームサプライヤーは新潟県長岡市で製造を行う国産ブランドのヨネックスだが、剛性を強化した新型「CARBONEX HR」に乗り換えた。

国内チームとしては珍しくコンポーネントはカンパニョーロで、キナンは機械式変速のCHORUSを使用。足回りはフルクラムのエアロホイール「Racing Speed」に、IRCが開発を続けるチューブラータイヤのプロトタイプという組み合わせだ。

サドルとシートポストはフィジークで統一サドルとシートポストはフィジークで統一 ハンドル周りもフィジークで固められるハンドル周りもフィジークで固められる

IRCが開発を続けるチューブラータイヤのプロトタイプIRCが開発を続けるチューブラータイヤのプロトタイプ ホイールはフルクラム Racing Speedホイールはフルクラム Racing Speed


サドルに加え、ハンドルなどのコックピット系パーツ、バーテープはすべてフィジークで統一。その他、ペダルにはルックKeO、ボトルケージにはエリート、サイクルコンピューターにはガーミンを採用する。



宇都宮ブリッツェン【メリダ REACTO TEAM E、SCULTURA TEAM】

増田成幸(宇都宮ブリッツェン)のメリダ REACTO TEAM E増田成幸(宇都宮ブリッツェン)のメリダ REACTO TEAM E photo:Yuya.Yamamoto
増田成幸を日本人総合最高位となる9位に送り込んだ宇都宮ブリッツェン。バイクサプライヤーはメリダで、エアロロード「REACTO TEAM E」とフルモデルチェンジを果たした軽量オールラウンダー「SCULTURA TEAM」という2モデル体制を敷く。取材を行った東京ステージでは、6名中5名がREACTO TEAM Eを選択し、クライマーの堀孝明のみSCULTURA TEAMをチョイスした。

コンポーネントはシマノDURA-ACE Di2で、外装タイプのバッテリーを使用する。パワーメーターには、パイオニアのペダリングモニターを採用。ホイールはシマノWH-9000シリーズだ。組み合わせるタイヤはパナレーサーで、プロトタイプの「RACE TEAM Edition Zero」と、チームにとってのスタンダートモデルである「RACE A EVO3」が混在していた。

リアブレーキの台座がシートステーにないため、シートポストのボルトを利用してゼッケンを固定するリアブレーキの台座がシートステーにないため、シートポストのボルトを利用してゼッケンを固定する ハンドル/ステムはイーストン。剛性と軽さを求めてカーボン製モデルを選択するライダーが多いハンドル/ステムはイーストン。剛性と軽さを求めてカーボン製モデルを選択するライダーが多い

大久保陣と小野寺玲は、スポンサー外メーカーのシャローハンドルを使用する大久保陣と小野寺玲は、スポンサー外メーカーのシャローハンドルを使用する パナレーサーのプロトタイプタイヤRACE TEAM Edition ZEROパナレーサーのプロトタイプタイヤRACE TEAM Edition ZERO

阿部嵩之のバイクには、自身のキャラクターである狼のシールが貼られていた阿部嵩之のバイクには、自身のキャラクターである狼のシールが貼られていた バッテリーは外装式を選択するバッテリーは外装式を選択する


ハンドルとステムはイーストンで、剛性を求めてかカーボンモデルを選択するライダーが目立つ。また、シャローベンドのハンドルを選択する大久保陣と小野寺玲は、イーストンの現行モデルにシャローベンドがないことから、スポンサー外のものを使用していた。サドルはプロロゴで、各モデルを選手の好みに応じて使い分けている。

堀孝明(宇都宮ブリッツェン)のメリダ SCULTURA TEAM堀孝明(宇都宮ブリッツェン)のメリダ SCULTURA TEAM photo:Yuya.Yamamoto


text&photo:Yuya.Yamamoto
photo:Makoto.AYANO,Gakuto.Fujiwara
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