2月14日(日)、イタリアのリグリア海沿岸でトロフェオ・ライグエリア(UCI1.HC)が開催され、前週のG.P.コスタ・デリ・エトルスキに続きNIPPOヴィーニファンティーニが活躍。山本元喜が2週連続の逃げを敢行し、好調グレガ・ボーレが3位でフィニッシュしている。
3名の逃げ集団を率いる山本元喜(日本、NIPPOヴィー二ファンティーニ) (c)Bettini / NIPPO Vini Fantini
アタックするダミアーノ・クネゴ(イタリア、NIPPOヴィー二ファンティーニ) (c)Bettini / NIPPO Vini Fantini
優勝はアンドレア・フェーディ(イタリア、サウスイースト) (c)trofeolaigueglia
グレガ・ボーレ(スロベニア、NIPPOヴィーニファンティーニ)が3位表彰台を獲得 (c)Bettini / NIPPO Vini Fantiniフランス国境に近いイタリアのリグリア海沿岸で開催されるトロフェオ・ライグエリア(UCIヨーロッパツアー1.HC)。前週のG.P.コスタ・デリ・エトルスキと同じくイタリアにシーズン開幕を告げるレースとして定着しており、53回目の開催となる今年は、変則的な周回コースを含む192kmで争われた。
今大会には、ランプレ・メリダを始めとした3つのUCIワールドチーム、NIPPOヴィーニファンティーニなどの地元プロコンチ勢、イタリアナショナルチームなど、全18チームが出場。前週に続き日本から山本元喜(NIPPOヴィーニファンティーニ)と菱沼由季典(アモーレ&ヴィータ)がエントリーした。
ライグエリアの街をスタートし、この日の逃げが決まったのは、20km過ぎの最初の登坂区間に入ってから。1月のツール・ド・サンルイスや前週のG.P.コスタ・デリ・エトルスキで逃げをみせた山本が再び逃げグループに入り、2名のライダーと共に先行。山本ら先頭3名は、メイン集団に対して最大10分ほどのリードを稼ぎ、100km以上逃げたものの、フィニシュが近づくに連れタイム差は縮まり、最終的に吸収される。
レース終盤、急坂を含む小周回コースに入ると3周回の最終周で、人数が絞られた先頭集団からダミアーノ・クネゴ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティ―二)がアタック。この動きをきっかけに先頭集団は活性化し、抜け出しを図る動きが頻発。そして、残り1kmを前にした高速の下りでアンドレア・フェーディ(イタリア、サウスイースト)が飛び出すとそのまま独走し、プロ初優勝を手にした。
2秒差の集団の先頭をとったのはソニー・コルブレッリ(イタリア、バルディアーニCSF)。グレガ・ボーレ(スロベニア、NIPPOヴィーニファンティーニ)は3位でフィニッシュし、好調さを魅せつけた。以下、ボーレと山本のコメントを紹介する。
グレガ・ボーレ(スロベニア、NIPPOヴィーニファンティーニ)
「クネゴと自分は、今日はとても調子が良く、二人で違った方法で仕掛けようとレース中に話をしていた。最後の登坂区間での彼のアタックは本当に速く、素晴らしいものだった。勝てるチャンスがあっただけに、最後の局面で優勝したフェディを先行させてしまったことを残念に思う。先週に引き続き、チームは最大限のチームワークを発揮して、良い仕事をしてくれた。チームメート全員に感謝したい」
山本元喜(NIPPOヴィーニファンティーニ)
「今日の逃げは、平坦区間でアタック合戦に決着が付かず、最初の登りに入ったところで決まりました。まずノルダの選手が飛び出し、それに遅れて自分が反応しました。自分の反応後もしばらくは集団が追ってきていたのですが、踏み続けていると離れていき、その後、集団から追い上げてきた数名の内から飛び出したアモーレ&ヴィータの選手と自分が合流し、2人でノルダの選手に追い付いた形です。
逃げが決まってからは、前回のエトルスキで途中で千切れてしまった反省を生かして、できるかぎりの脚を温存する走りに徹していました。最終的には最後の小周回に入った最初の登りでのアタックに反応できずに千切れてしまったのですが、自分が千切れた時点で集団と30秒差を切っていたので、十分に粘ることができたと感じました。逃げることに対しての自信はもともとありましたが、身体がヨーロッパレベルに対応できるようになってきたおかげで、やっとそれを生かせるようになってきたと実感しています。
この2レースはシーズン序盤のイタリアでのレースということもあり、普段よりもスポンサー関係の方が多く来られていました。そういうレースで逃げれたということもあり、チームからの評価は結構好感触を得ています。
今後の課題に関しては、今がかなり好調なので、それを生かしてさらに能力を強化することと、これからシーズンが本格的に始まり、レベルが上がっていくレースの中でも今のように仕事をすることです。自分の特徴を全面的にアピールしていくことで、チーム内は当然として、チーム外の方々にも印象に残る走りをしていきたいと思います」
レース内容やコメントはNIPPOヴィーニファンティーニのレースレポートより。
トロフェオ・ライグエリア2016結果




今大会には、ランプレ・メリダを始めとした3つのUCIワールドチーム、NIPPOヴィーニファンティーニなどの地元プロコンチ勢、イタリアナショナルチームなど、全18チームが出場。前週に続き日本から山本元喜(NIPPOヴィーニファンティーニ)と菱沼由季典(アモーレ&ヴィータ)がエントリーした。
ライグエリアの街をスタートし、この日の逃げが決まったのは、20km過ぎの最初の登坂区間に入ってから。1月のツール・ド・サンルイスや前週のG.P.コスタ・デリ・エトルスキで逃げをみせた山本が再び逃げグループに入り、2名のライダーと共に先行。山本ら先頭3名は、メイン集団に対して最大10分ほどのリードを稼ぎ、100km以上逃げたものの、フィニシュが近づくに連れタイム差は縮まり、最終的に吸収される。
レース終盤、急坂を含む小周回コースに入ると3周回の最終周で、人数が絞られた先頭集団からダミアーノ・クネゴ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティ―二)がアタック。この動きをきっかけに先頭集団は活性化し、抜け出しを図る動きが頻発。そして、残り1kmを前にした高速の下りでアンドレア・フェーディ(イタリア、サウスイースト)が飛び出すとそのまま独走し、プロ初優勝を手にした。
2秒差の集団の先頭をとったのはソニー・コルブレッリ(イタリア、バルディアーニCSF)。グレガ・ボーレ(スロベニア、NIPPOヴィーニファンティーニ)は3位でフィニッシュし、好調さを魅せつけた。以下、ボーレと山本のコメントを紹介する。
グレガ・ボーレ(スロベニア、NIPPOヴィーニファンティーニ)
「クネゴと自分は、今日はとても調子が良く、二人で違った方法で仕掛けようとレース中に話をしていた。最後の登坂区間での彼のアタックは本当に速く、素晴らしいものだった。勝てるチャンスがあっただけに、最後の局面で優勝したフェディを先行させてしまったことを残念に思う。先週に引き続き、チームは最大限のチームワークを発揮して、良い仕事をしてくれた。チームメート全員に感謝したい」
山本元喜(NIPPOヴィーニファンティーニ)
「今日の逃げは、平坦区間でアタック合戦に決着が付かず、最初の登りに入ったところで決まりました。まずノルダの選手が飛び出し、それに遅れて自分が反応しました。自分の反応後もしばらくは集団が追ってきていたのですが、踏み続けていると離れていき、その後、集団から追い上げてきた数名の内から飛び出したアモーレ&ヴィータの選手と自分が合流し、2人でノルダの選手に追い付いた形です。
逃げが決まってからは、前回のエトルスキで途中で千切れてしまった反省を生かして、できるかぎりの脚を温存する走りに徹していました。最終的には最後の小周回に入った最初の登りでのアタックに反応できずに千切れてしまったのですが、自分が千切れた時点で集団と30秒差を切っていたので、十分に粘ることができたと感じました。逃げることに対しての自信はもともとありましたが、身体がヨーロッパレベルに対応できるようになってきたおかげで、やっとそれを生かせるようになってきたと実感しています。
この2レースはシーズン序盤のイタリアでのレースということもあり、普段よりもスポンサー関係の方が多く来られていました。そういうレースで逃げれたということもあり、チームからの評価は結構好感触を得ています。
今後の課題に関しては、今がかなり好調なので、それを生かしてさらに能力を強化することと、これからシーズンが本格的に始まり、レベルが上がっていくレースの中でも今のように仕事をすることです。自分の特徴を全面的にアピールしていくことで、チーム内は当然として、チーム外の方々にも印象に残る走りをしていきたいと思います」
レース内容やコメントはNIPPOヴィーニファンティーニのレースレポートより。
トロフェオ・ライグエリア2016結果
1位 アンドレア・フェーディ(イタリア、サウスイースト)
2位 ソニー・コルブレッリ(イタリア、バルディアーニCSF)
3位 グレガ・ボーレ(スロベニア、NIPPOヴィーニファンティーニ)
4位 ファビオ・フェリーネ(イタリア、イタリアナショナルチーム)
5位 フランチェスコ・ガヴァッツィ(イタリア、アンドローニジョカトリ)
6位 ディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ)
7位 アルテュール・ヴィショ(フランス、FDJ)
8位 マッテーオ・ブザート(イタリア、サウスイースト)
9位 マッテオ・モンタグーティ(イタリア、AG2Rラモンディアール)
10位 ピエールロジェ・ラトゥール(フランス、FDJ)
11位 ダミアーノ・クネゴ(イタリア、NIPPOヴィー二ファンティーニ)
DNF 山本元喜(日本、NIPPOヴィー二ファンティーニ)
2位 ソニー・コルブレッリ(イタリア、バルディアーニCSF)
3位 グレガ・ボーレ(スロベニア、NIPPOヴィーニファンティーニ)
4位 ファビオ・フェリーネ(イタリア、イタリアナショナルチーム)
5位 フランチェスコ・ガヴァッツィ(イタリア、アンドローニジョカトリ)
6位 ディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ)
7位 アルテュール・ヴィショ(フランス、FDJ)
8位 マッテーオ・ブザート(イタリア、サウスイースト)
9位 マッテオ・モンタグーティ(イタリア、AG2Rラモンディアール)
10位 ピエールロジェ・ラトゥール(フランス、FDJ)
11位 ダミアーノ・クネゴ(イタリア、NIPPOヴィー二ファンティーニ)
DNF 山本元喜(日本、NIPPOヴィー二ファンティーニ)
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