全日本ロードチャンピオンの窪木一茂がNIPPOヴィーニファンティーニ・デローザへと移籍する。ジャパンカップ翌日にイタリア大使館で開催されたチーム発表会にて発表された。



イタリア大使館でのチーム発表会にて紹介を受ける窪木一茂イタリア大使館でのチーム発表会にて紹介を受ける窪木一茂 (c)NIPPOヴィーニファンティーニ・デローザ


チーム右京のエースとして2年間走った窪木一茂チーム右京のエースとして2年間走った窪木一茂 photo:Hideaki TAKAGI1989年福島県に生まれ、現在はチームUKYOに所属している窪木。学法石川高校、日本大学を経て2年間をマトリックスパワータグで過ごし、2014年からチームUKYOに所属して活動してきた。今年6月の全日本ロードレースで念願のタイトルを獲るほか、トラック競技にも打ち込み、ポイントレース、個人追い抜き、団体追い抜きなど幾多の全日本タイトルを獲得するなど、マルチに勝利を狙える稀有な選手だ。

イタリア大使館で開催されたNIPPOヴィーニファンティーニ・デローザの発表会では、大門宏監督より「窪木はトラック競技でもロードレース競技でも全日本選手権で優勝した経験のある、これまでには類を見ない非常に素晴らしい全日本チャンピオンで、ヨーロッパのレースでも活躍できる力をもっていると期待している。世界で活躍する全日本チャンピオンになってほしい」と紹介された。

来季より窪木は、全日本チャンピオンのタイトルを足がかりにして、日本を代表するタイムトライアル系の選手として、世界のトップレースに挑戦するという。2016年シーズンはまずトラック競技(オムニアム)で8月のリオデジャネイロオリンピックを目指し、ロードレースでは得意なタイムトライアル系の種目を中心にチームを牽引していくという。

窪木一茂のコメント:「ヨーロッパで走る挑戦権を手に入れることができて嬉しいです。もっと強くなりたいので、今回『NIPPO・ヴィーニファンティーニ・デローザ』に移籍し、ヨーロッパで走ることを決意しました。厳しさに耐えて、ハングリーな気持ちを持って挑みたいと思います。応援よろしくお願いします」

またチームにはJOCのスポーツ指導者海外研修員として、フランスのコンチネンタルチームで指導者としての経験を積んでいた福島晋一が加入することも発表された。福島は現チームの前身であるNIPPOデローザで現役を引退しており、裏方として古巣に戻ることとなる。

福島晋一のコメント:「今後チームがさらに上のステップに上がるためには、日本人選手がヨーロッパでステップアップして、強くなっていくことが必要不可欠であり、自分の使命はその指導および環境づくりという大切な役目であることを理解しています」。