「2015紀の国わかやま国体」が開幕。自転車競技初日は、和歌山県印南町でロードレースが行われた。2年ぶりの国体ロードレースをレポートする。



日裏勝巳印南町長の号砲でスタートする成年男子日裏勝巳印南町長の号砲でスタートする成年男子 photo:Satoru.Kato


スタート前、選手紹介に応える窪木一茂(和歌山県・和歌山県教育庁・チーム右京)スタート前、選手紹介に応える窪木一茂(和歌山県・和歌山県教育庁・チーム右京) photo:Satoru.Katoわかやま国体の自転車競技は、9月27日にロードレースが行われ、翌28日から10月1日までは和歌山競輪場でトラック種目が行われる。国体のロードレースは、昨年の長崎国体では台風の影響で中止となったため、一昨年の東京国体以来2年ぶりの開催となる。

「黒潮フルーツライン」を行く成年男子集団「黒潮フルーツライン」を行く成年男子集団 photo:Satoru.Katoコースは、和歌山県中部にある印南町と、一部みなべ町にかかる1周15.8km。スタートから2㎞地点から5㎞地点までの標高差200mの登りを含むアップダウンがある前半と、平坦基調となる後半で構成される。成年男子は8周、少年男子は6周する。

成年男子 3周目 山本大喜(奈良県・鹿屋体育大学)が集団のペースを上げる成年男子 3周目 山本大喜(奈良県・鹿屋体育大学)が集団のペースを上げる photo:Satoru.Kato当日の天気は、折しも同日にアメリカ・リッチモンドで開催されているロードレースの世界選手権に合わせたかのように朝から雨。しかし朝8時半にレースがスタートすると小雨になり、成年男子がゴールする昼前には晴れ間が出るくらいまで回復。場所によってはレース中盤に路面が乾いたところもあったが、気温と湿度も上昇する中でのレースとなった。

成年男子 窪木一茂が東京国体に続き優勝

各都道府県が最大2人出場できる国体のロードレース。エリートとU23の選手が出場する成年男子には80人が出走した。

約2㎞のパレード走行の後リアルスタートが切られるとアタックがかかり、集団は一列棒状。山本大喜(奈良県・鹿屋体育大学)が何度か飛び出すが、集団に差をつける逃げにはならない。縦長に引き伸ばされた集団は徐々に人数を減らし、レース半ばまでには3分の2がDNFとなる。

4周目、阿曽圭佑(三重県・キナンサイクリングチーム)と、安原大貴、田窪賢次(共に大阪府・マトリックスパワータグ)の3人が抜け出し、メイン集団に20秒差をつけて先行する。田窪が遅れるものの、阿曽と安原の2人は逃げ続け、5周目にはメイン集団に1分差をつける。



成年男子 4周目 阿曽圭佑(三重県・キナンサイクリングチーム)、安原大貴、田窪賢次(共に大阪府・マトリックスパワータグ)が先行する成年男子 4周目 阿曽圭佑(三重県・キナンサイクリングチーム)、安原大貴、田窪賢次(共に大阪府・マトリックスパワータグ)が先行する photo:Satoru.Kato成年男子 5周目 逃げる阿曽と安原を追うメイン集団成年男子 5周目 逃げる阿曽と安原を追うメイン集団 photo:Satoru.Kato

成年男子 山本大喜(奈良県・鹿屋体育大学)と普久原奨(沖縄県・群馬グリフィン)が先行して7周目に入る成年男子 山本大喜(奈良県・鹿屋体育大学)と普久原奨(沖縄県・群馬グリフィン)が先行して7周目に入る photo:Satoru.Kato成年男子 7周目 単独で逃げる山本大喜(奈良県・鹿屋体育大学)成年男子 7周目 単独で逃げる山本大喜(奈良県・鹿屋体育大学) photo:Satoru.Kato




成年男子 7周目 先行する山本を追う窪木一茂(和歌山県・和歌山県教育庁・チーム右京)成年男子 7周目 先行する山本を追う窪木一茂(和歌山県・和歌山県教育庁・チーム右京) photo:Satoru.Katoしかしメイン集団は6周目までに2人を吸収。そこから数名が抜け出す動きを見せ、その中から山本と普久原奨(沖縄県・群馬グリフィン)の2人が先行して7周目に入る。

成年男子 ジャージの「WAKAYAMA」をアピールしてゴールする窪木一茂(和歌山県・和歌山県教育庁・チーム右京)成年男子 ジャージの「WAKAYAMA」をアピールしてゴールする窪木一茂(和歌山県・和歌山県教育庁・チーム右京) photo:Satoru.Kato登りで普久原が遅れ、単独になった山本は後続に1分以上の差をつけて逃げ続ける。「このままいけると思った」と言う山本。しかし追う集団から窪木一茂(和歌山県・和歌山県教育庁・チーム右京)が単独で追走を開始。差を一気に詰め、最終周回の8周目に入ったところで山本に追いつく。

成年男子 優勝した窪木に拍手を送りながゴールする2位の山本大喜(奈良県・鹿屋体育大学)成年男子 優勝した窪木に拍手を送りながゴールする2位の山本大喜(奈良県・鹿屋体育大学) photo:Satoru.Kato「開いたタイム差が縮まったと聞いて、遅れた普久原さんが踏み直したのかと思った。そしたら窪木さんが追ってきてると聞いて、これはマズイ展開だと思った」と言う山本。対して、「山本選手はきつそうだった。自分はスプリントで勝負するつもりでいたので、適度に先頭交代して行く事にした」と、追いついた窪木。

終盤、山本隼(山梨県・チーム右京)が単独で追いかけ、残り2㎞で15秒差まで詰める。しかし先行する2人には届かず、勝負は山本と窪木の2人に絞られた。

ゴールまで緩く左にカーブしながら登る残り200m、地元和歌山県代表の優勝を期待して集まった観衆の前に、窪木は山本を置き去りにして先頭で現れた。そして、ジャージの「WAKAYAMA」を両手でアピールし、右腕を高々と突き上げてゴールラインを越えた。

「何度もコースを試走させてもらい、今日のレースに臨んだ。和歌山で勝てたというのが嬉しい。地元の方の応援も多くて力になった。明日からトラック種目があるので、切り替えていきたい」と、早くも次の種目への意欲を見せた。

少年男子 急遽出場の渡邉祐希が優勝

スタートする少年男子スタートする少年男子 photo:Satoru.Kato少年男子には、高校生をメインに78名が出走。成年男子同様、レース半ばまでに大半がDNFとなり、残ったのは20人弱。

少年男子 渡邉祐希(福島県・学法石川高校)が金子宗平(群馬県・群馬工業高等専門学校)を下して優勝少年男子 渡邉祐希(福島県・学法石川高校)が金子宗平(群馬県・群馬工業高等専門学校)を下して優勝 photo:Satoru.Kato4周目、尾形尚彦(宮城県・東北高校)が単独で抜け出して30秒差をつけるも、5周目までに集団に吸収される。この動きで10人に減った先頭集団は、決定的な動きが無いまま最終周回の6周目に入る。

登りで渡邉祐希(福島県・学法石川高校)と金子宗平(群馬県・群馬工業高等専門学校)が抜け出し、後続に20秒前後の差をつけて先行する。2人は後続に追いつかれないよう協調してゴールを目指し、残り1㎞を過ぎる。「金子選手は強いので、勝てるとは思ってなかった」と言う渡邉だが、残り200mで前に出ると金子に追う力が無い事を確認し、両腕を大きく開いてゴールした。

福島県代表として出場予定だった渡邉歩(学法石川高校)が世界選手権に出場する事になり、2週間前に国体出場が決まった渡邉悠希。「出られるかわからなかったけど、登りがきついコースと聞いていたので準備だけはしていた」と言う。聞けば高校1年の途中で陸上競技から自転車競技に転向。そもそも陸上で故障した足のリハビリのために自転車に乗り始めたのだとか。

「自分と同世代に日本一が2人いるので(インターハイのロードで優勝した渡邉歩と、ポイントレースで優勝した小玉和寿)、これで2人に並ぶ事が出来たかなと思う。来年はU23に上がるので、そこでも通用する選手になりたい」と、勝った喜びと抱負を語ってくれた。



成年男子表彰 わかやま国体マスコットの「きいちゃん」と成年男子表彰 わかやま国体マスコットの「きいちゃん」と photo:Satoru.Kato
成年男子優勝の窪木と少年男子優勝の渡邉 学法石川高校の先輩・後輩にあたる成年男子優勝の窪木と少年男子優勝の渡邉 学法石川高校の先輩・後輩にあたる photo:Satoru.Kato


2015紀の国わかやま国体 ロードレース
成年男子(126.4km)結果

1位 窪木一茂(和歌山県・チーム右京)         3時間42分
2位 山本大喜(奈良県・鹿屋体育大学)           +06秒
3位 山本 隼(山梨県・チーム右京)            +30秒
4位 齋藤瞭太(群馬県・日本体育大学)         +1分15秒
5位 渡邊誉大(愛知県・京都産業大学)         +1分32秒
6位 安原大貴(大阪・マトリックスパワータグ)     +1分33秒
7位 田崎友康(新潟・F(t)麒麟山レーシング)
8位 阿曽圭佑(三重県・キナンサイクリングチーム)   +1分34秒

少年男子(94.8km) 結果
1位 渡邉祐希(福島県・学法石川高校)       2時間45分49秒
2位 金子宗平(群馬県・群馬工業高等専門学校)       +01秒
3位 吉岡 衛(奈良県・奈良北高等学校)          +23秒
4位 武山晃輔(山梨県・甲府工業高等学校) 
5位 中川 拳(北海道・帯広三条高等学校)
6位 重満 丈(沖縄県・北中城高等学校)
7位 石井俊平(群馬県・前橋工業高等学校)
8位 奥村十夢(奈良県・榛生昇陽高校)         +24秒

text&photo:Satoru.Kato

Amazon.co.jp 
の画像 紀州南高梅 減塩梅干し つぶれ梅 白干し梅 塩分約15% (1kg) 無添加
メーカー: 紀伊国物産
部品番号: WUH-shiraboshi_1k
価格:
の画像 和歌山 熊野牛カレー 辛口10食
メーカー: ご当地カレー
部品番号: 028-003-002-10
価格: