4月26日のリエージュ~バストーニュ~リエージュでの落車により骨折し、戦線離脱を余儀なくされている新城幸也(ユーロップカー)。精密検査により、左肩甲骨先端の陥没骨折と左肋骨上部の骨折が判明した。今後、新城は5月末のレース復帰に向けて治療を続けることになる。



骨折部分のレントゲン写真骨折部分のレントゲン写真 image:Teamユキヤ通信ヘルメットが割れる程の大きな衝撃を受けたが、幸い頭部へのダメージは無かったヘルメットが割れる程の大きな衝撃を受けたが、幸い頭部へのダメージは無かった photo:Miwa.Iijima落車負傷から3日後の現地時間4月29日、新城はチームドクターの紹介により、エースのトマ・ヴォクレールの鎖骨骨折など多くの選手たちの骨折を治療してきた骨折のスペシャリストであるドクターの元で精密検査を実施。結果、左肩甲骨先端(上腕骨と肩甲骨の接点側)の陥没骨折と左肋骨上部の骨折が判明した。

特に左肩甲骨先端の陥没骨折については自然治癒以外の治療法がなく、腕を吊ってしばらくは安静を余儀なくされる。しかし、ドクターの話によると「痛みが大丈夫なようなら、日常生活の中で少しずつ体を動かしても構わない。2週間ほどで自転車に乗れるようになるでしょう。一般人ならば全治2か月と診断するが、選手の場合は痛みに強いため、正確に全治までの日数を判断するのが難しい」とのこと。

また、ヘルメットが割れる程の衝撃を受けたため、頭部へのダメージも心配されたが、首にむち打ち(寝違えた)ような症状がある程度で、CTスキャンの結果に異常は見つからず。競技生活の中で一番の大怪我になってしまったという新城だが、落車の状況から考えると、シーズンを棒に振ることもなく、選手生活を脅かす様な大きな怪我に至らなかったことは不幸中の幸いといえよう。

一方で、調子が上向きだっただけに今回のアクシデントは本人にとってもチームにとっても非常に大きな痛手となっているのも事実。診断結果を受けて新城はTeamユキヤ通信の中で「ツール・ド・ロマンディは狙っていたレースで絶対にチャンスがあると思っていたので、欠場したことがすごくショックだ。先は見えないが今はとにかく痛みに耐えるだけ。5月末にはレース復帰するつもりで、そのために、体重が増えないようにしっかりコントロールして生活しないと」とコメントしている。

text:Yuya.Yamamoto
image:Teamユキヤ通信

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