パリ〜ルーベでチームスカイ最後のレースを終えたブラドレー・ウィギンズ(イギリス)がアワーレコードに挑戦する。舞台となるのはロンドン五輪で使用されたヴェロドローム。6月7日、ウィギンズが地元ロンドンで新記録樹立を狙う。



デパンヌ3日間レース第3bステージ 優勝を飾ったブラドレー・ウィギンズ(イギリス、チームスカイ)デパンヌ3日間レース第3bステージ 優勝を飾ったブラドレー・ウィギンズ(イギリス、チームスカイ) photo:Tim de Waele


パリ〜ルーベを18位で終えたブラドレー・ウィギンズ(イギリス、チームスカイ)パリ〜ルーベを18位で終えたブラドレー・ウィギンズ(イギリス、チームスカイ) photo:Tim de Waele6月7日、2012年ロンドン五輪で使用されたロンドン・リーヴァレー・ヴェロパーク(250mヴェロドローム)を、現TT世界チャンピオンのウィギンズがトラックバイクで駆ける。

ロンドン・リーヴァレー・ヴェロパークにあるヴェロドロームロンドン・リーヴァレー・ヴェロパークにあるヴェロドローム photo:Cor Vos4月12日に行われたパリ〜ルーベを最後にチームスカイを離れる元ツール・ド・フランス覇者のウィギンズ。2016年リオ五輪のトラックレースに集中するため、今後は自身が立ち上げたUCIコンチネンタルチーム「チームウィギンズ」の一員として活動する。ウィギンズの新チームデビューは5月1日から3日までイギリスで開催されるツアー・オブ・ヨークシャー(UCI2.1)の予定だ。

「アワーレコードは全ての選手にとって特別な存在だ。100年を超える自転車競技の歴史の中でこれまで名だたる選手たちが挑戦してきた。今度は私の番だ」とウィギンズは語る。UCIのブライアン・クックソン会長も「ブラドレーの挑戦を嬉しく思う。オリンピックを制したツール覇者がアワーレコードに魅了され、レジェンドの仲間入りを目指す。自転車競技の中で最も苦しいと言われるアワーレコードで彼がどこまでの走りを見せるのか今から楽しみだ」と歓迎する(レキップ紙より)。

ウィギンズが目指すのは、今年2月8日にローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング)が樹立した52.491kmを上回る記録だ。デニスの記録樹立後、ジャック・ボブリッジ(オーストラリア)やトーマス・デッケル(オランダ)、グスタフエリック・ラーション(スウェーデン)が挑戦したものの失敗に終わっている。なお、アレックス・ダウセット(イギリス、モビスター)は2月27日にアワーレコード挑戦予定だったが、鎖骨骨折によって挑戦を延期。5月2日に改めてマンチェスターで挑戦を行うことを発表している。

ウィギンズのアワーレコード挑戦の観戦チケットは4月17日に販売が開始される。
text:Kei Tsuji

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