ツアー・オブ・タイランドは最終日を迎え、落車を乗り切った中島康晴が2年連続の総合優勝に輝いた。中島と総合を争った内間は総合2位に入り、日本人選手が総合表彰台に並んだ。



内間康平らブリヂストンアンカーがスタートの時を待つ内間康平らブリヂストンアンカーがスタートの時を待つ photo:Sonoko Tanaka/Peloton Images Asiaイエロージャージを纏って最終ステージのサインを行う中島康晴(愛三工業レーシング)イエロージャージを纏って最終ステージのサインを行う中島康晴(愛三工業レーシング) photo:Sonoko Tanaka/Peloton Images Asia

愛三工業レーシングがプロトンをコントロールする愛三工業レーシングがプロトンをコントロールする photo:Sonoko Tanaka/Peloton Images Asia


秋丸湧哉(シマノレーシング)を含む6名が逃げる秋丸湧哉(シマノレーシング)を含む6名が逃げる photo:Sonoko Tanaka 6日間続いたツアー・オブ・タイランドもいよいよ最終日。209kmのコースは終止細かいアップダウンが続き、最終区間は下りとなるためにゴール予想は集団スプリント。しかし総合逆転を狙った動きが終盤に起こり、密度の濃いレースが展開された。

ハイペースで一列に伸びた集団内で走るリーダージャージハイペースで一列に伸びた集団内で走るリーダージャージ photo:Sonoko Tanaka/Peloton Images Asiaスタートしてすぐに逃げグループが形成され、ここには秋丸湧哉(シマノレーシング)もジョイン。愛三工業レーシングがコントロールする集団は中盤までタイム差を3〜4分でキープしていたが、ブリヂストンアンカーは愛三工業の疲れに乗じて攻撃を開始した。

井上和郎や内間が積極的に仕掛ける中で逃げは引き戻され、愛三工業の守りが崩れていく中、ゴールまで40kmを残してリーダージャージの中島が落車してしまう。攻撃を続けたかったブリヂストンアンカーだったが、選択したのは遅れ傷ついた中島の復帰を待つことだった。

そして中島の復帰を確認すると、混乱の中で生じた有力選手の逃げをブリヂストンアンカーと愛三工業レーシング、そしてシマノレーシングの牽きでキャッチし、勝負は集団スプリントへ。

最後はパク・ソンベク(韓国、KSPO)が優勝し、逆転優勝の望みを3位以内のボーナスタイムに賭けた内間は5位に。ボーナス獲得はならず、これをもって中島の2年連続総合優勝が確定した。


総合逆転を狙って井上和郎(ブリヂストンアンカー)が攻撃に出る総合逆転を狙って井上和郎(ブリヂストンアンカー)が攻撃に出る photo:Sonoko Tanaka/Peloton Images Asia落車して傷を負った中島康晴(愛三工業レーシング)落車して傷を負った中島康晴(愛三工業レーシング) photo:Sonoko Tanaka/Peloton Images Asia

愛三工業レーシングとブリヂストンアンカーが協調して逃げを追い上げる愛三工業レーシングとブリヂストンアンカーが協調して逃げを追い上げる photo:Sonoko Tanaka/Peloton Images Asia
最終ステージのゴールスプリントを制したのはパク・ソンベク(韓国、KSPO)最終ステージのゴールスプリントを制したのはパク・ソンベク(韓国、KSPO) photo:Sonoko Tanaka/Peloton Images Asia総合2位でレースを終えた内間康平(ブリヂストンアンカー)総合2位でレースを終えた内間康平(ブリヂストンアンカー) photo:Sonoko Tanaka/Peloton Images Asia



2年連続の総合優勝を飾った中島康晴(愛三工業レーシング)2年連続の総合優勝を飾った中島康晴(愛三工業レーシング) photo:Sonoko Tanaka/Peloton Images Asia第4ステージで総合リーダーに立ち、4秒差を守り切った中島は「強い強いチームメイトがずっと集団コントロールしてくれ、達成することが出来ました!総合2位は内間選手。落車でも彼は待ってくれました。紳士な内間選手とブリヂストンアンカーチームにも感謝しています。アジア選手権&台湾で共に戦った強い彼と日本人ワンツーが出来て、そんな意味でも凄く凄く嬉しいです!」と共に戦ったチームメイトやライバルに関してコメント。

一方の内間も「ほんのすこしの秒差で戦った今回のレース。こんな戦いの中にいれたのは最高に刺激的でした。総合優勝した中島選手、愛三工業レーシングの選手、おめでとう!」と中島を称えた。



総合を争った中島康晴(愛三工業レーシング)と内間康平(ブリヂストンアンカー)が握手総合を争った中島康晴(愛三工業レーシング)と内間康平(ブリヂストンアンカー)が握手 photo:Sonoko Tanaka/Peloton Images Asia


ツアー・オブ・タイランド2015 個人総合成績
1位 中島康晴(愛三工業レーシング)
2位 内間康平(ブリヂストンアンカー)
3位 チェン・キンロー(香港、HKSIプロサイクリング)
4位 キム・オクチョル(韓国、ソウルサイクリング)
5位 ロー・シーケオン(マレーシア、トレンガヌサイクリング)
6位 アレクサンドル・シュシェモイン(カザフスタン、ヴィノフォーエバー)
7位 オレグ・ゼムリャコフ(カザフスタン、ヴィノフォーエバー)
8位 リー・キソク(韓国、ソウルサイクリング)
9位 ワン・メイイン(中国、ヘンシャンサイクリング)
10位 キム・ドヒョン(韓国、ソウルサイクリング)
21h29'43"
+04"

+07"
+09"
+10"
+54"
+56"
+58"
+1'02"


ポイント賞
マ・グアントン(中国、ヘンシャンサイクリング)

チーム総合成績
ソウルサイクリング

text:So.Isobe
photo:Sonoko Tanaka | Peloton Images Asia

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