ドイツ籍チームとなったジャイアント・アルペシン　新体制＆チームウェアをベルリンで披露

ドイツのベルリンにおいてジャイアント・アルペシンのチームプレゼンテーションが開催された。女性チームのリブ・プランツアとあわせ新体制とエキップメントが披露された。

マルセル・キッテル（ドイツ）やジョン・デゲンコルブ（ドイツ）をはじめとした9か国27名の選手が所属し、新チームは新たなスポンサーと共に2015年のワールドツアーレースに向かう。女性チームであるリブ・プランツアも発表された。

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ジャイアント・アルペシンと女性チームであるリブ・プランツアの合同プレゼンテーション (c)CorVos
エーススプリンターのマルセル・キッテル（ドイツ） (c)CorVos昨年、クラシックレースやグランツールでのステージ優勝など、ワールドツアーで40勝以上を記録したジャイアント・シマノ。今年は育毛シャンプーのアルペシンを共同スポンサーに、ジャイアント・アルペシンとしてスタートを切る。

ジャイアント・アルペシンのロゴ Alpecinは育毛シャンプーのブランドだ (c)CorVos2014ツール・ド・フランスでステージ4勝を挙げマイヨジョーヌを着たキッテルと、ヘント〜ウェヴェルヘムで勝利し、ブエルタ・ア・エスパーニャでもステージ4勝をあげたデゲンコルブのスプリンターペア。そして2014ブエルタ・ア・エスパーニャで総合8位となったワレン・バルギル（フランス）、オランダ選手権タイムトライアルで優勝し、世界選手権タイムトライアルで3位のトム・デュムラン（オランダ）が引き続き在籍。

アメリカの若手選手であるローソン・クラドック、チャド・ハガ、カーター・ジョーンズ、カレイブ・フェアリー、中国人選手として注目を集めたジ・チェンなど、国際的でバランスのとれた選手たちによりチームは構成される。なおチーム国籍はオランダからドイツに変更された。

ゼネラルマネージャーであるイワン・スペケンブリンク氏 (c)CorVosゼネラルマネージャーであるイワン・スペケンブリンク氏は「今日は5年ぶりにドイツを本拠地とするワールドツアーチームが誕生した大切な日。我々のチームは若いライダー達と共に日々努力し、‘Keep Challenging’というスローガンをベースとするエリートスポーツ環境のなかでこれからも成長し続けていく」とコメント。なおドイツではサイクルスポーツの人気復活によりツール・ド・フランスのライブ放送も再開される。

バイクスポンサーとして継続するジャイアントグローバルグループのトニー・ローCEOは「我々のパートナーシップの初年度は期待以上の成果となった。来るシーズンが待ち遠しい。我々はメーカーとして最も高いステージで最高の製品を開発・テストできるだけでなく、素晴らしい選手たちと繫がることができる。このチームは世界中のライダーたちに、サイクリングは楽しく、社会的かつ環境に優しいアクティビティであるというメッセージを広めてくれる貴重な存在だ」とコメントする。

選手たちはレースや地形に応じて、エアロロードであるPropel、山岳ステージで乗るTCR、ラフな路面に対応するエンデュランスロード Defy、TT用のTrinityの4種類のバイクを使い分ける。

ジャイアント・アルペシンのチームバイク GIANT Propel (c)Giant Alpecinシクロクロスのラルス・ファンデルハール（オランダ）が被るのはジャイアントのヘルメット「Rev」 (c)Giant


ジュニア世界選手権で2度優勝した経験を持つルーシー・ガーナー（イギリス） (c)Liv Plantur女性チームのリブ・プランツアは、ジュニア世界選手権で2度優勝したルーシー・ガーナー（イギリス）、2014年のU23欧州ロード選手権で優勝したサブリナ・スタルティエンズ（オランダ）を迎え、UCIワールドカップやその他の国際レースに焦点を合わせる。女子選手たちはメインバイクとしてLivを使用する。

ジャイアントはヘルメットの「Rev」などエキップメント一式をチームに提供。更に両チームで使用するエアロヘルメットを開発しているという。

ジャイアント・アルペシンの2015シーズン最初のレースは1月17日にオーストラリアで開催されるツアー・ダウン・アンダー。リブ・プランツアは2月のツアー・オブ・カタールの予定だ。また、プロレースでジャイアント・アルペシンの選手として最初に登場するのはシクロクロスのスター、ラルス・ファンデルハール（オランダ）。新しいチームウェアで1月11日のオランダ選手権に挑む。



Photo：CorVos
Release＆Photo：Giant Japan
Edit＆text:Makoto.AYANO