2015年シーズンに向けてオフシーズントレーニングに突入するクリス・フルーム(イギリス)のインタビューがチームスカイの公式サイトに掲載されている。「再びグランツールで主役になること」が2015年の抱負だ。



クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ) photo:Cor.Vos


ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムに出場したクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムに出場したクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ) photo:Kei Tsujiフルームの2014年シーズンは山あり谷ありだった。初戦のツアー・オブ・オマーンで早速総合優勝を飾ると、5月のツール・ド・ロマンディで総合優勝。クリテリウム・ドゥ・ドーフィネでは開幕2連勝を飾ったが、連覇が懸かったツール・ド・フランスは第5ステージでの落車によりリタイア。復帰戦のブエルタ・ア・エスパーニャを総合2位で終え、決して順風満帆とは言えないシーズンを締めくくった。

ツール第5ステージで2度の落車を喫したクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)はリタイアツール第5ステージで2度の落車を喫したクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)はリタイア photo:A.S.O.「誰にでもアップダウンはある。それがスポーツであり、特にロードレースでは予測不可能なことが起こるからね」と、2014年シーズンをフルームは振り返る。

ブエルタを総合2位で終えたクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)ブエルタを総合2位で終えたクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ) photo:Unipublic「シーズン最大の思い出はツールの英国ステージだった。ヨークシャーのスタートラインに立った時の気持ちは一生忘れない。ディフェンディングチャンピオンとして母国の注目を集めるなんて、信じられないほど強烈な経験だった。パフォーマンスと満足感の面ではブエルタかな。ブエルタで良い感触を取り戻すことが出来た」。

ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム出場後、フルームはインドを訪れてヒマラヤの麓まで脚を伸ばしたと言う。また、フルームは11月9日に南アフリカで婚約者のミシェルさんと結婚したことを報告している。

冬場のトレーニングを前にひと時の休養を楽しむフルームは「来シーズンの目標は、良いコンディションを取り戻し、再びレースで主役になること。それが大きなモチベーションになっている」と語る。「ツールに限らず、どんなレースでも主役を担いたい。何よりレースが好きなんだ。一緒に闘い、喜びを分かち合えるチームメイトとともに優勝争いに加わりたい。その思いを胸に、孤独な冬場のトレーニングに打ち込むよ」。

南アフリカに滞在中のフルームは練習環境を求めて二大陸を駆ける予定。「冬場はいつも通りヨーロッパとアフリカを拠点に活動する。天候を含めた環境を見極めながら場所を選びたい」とコメントする。12月にはオーストラリア・タスマニアに渡り、チームメイトのリッチー・ポート(オーストラリア)とともにクリテリウムに出場予定だ。

text:Kei Tsuji

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