全日本チャンピオンの萩原麻由子がウィグル・ホンダと契約を更新

2014/11/07(金) - 10:46

ロードとタイムトライアル合わせて10回全日本チャンピオンに輝いている萩原麻由子が2015年シーズンもヨーロッパを拠点に活動する。2年間所属しているウィグル・ホンダ・プロサイクリングとの契約更新が発表された。

全日本選手権を制した萩原麻由子（ウィグル・ホンダ） photo:Makoto AYANO2010年から2012年まで3年連続でロードチャンピオンに、そして2008年から2012年までTTチャンピオンに輝き、2014年に再びダブルタイトルを獲得した28歳の萩原がウィグル・ホンダと契約を延長した。2013年から同チームで活動する萩原はヨーロッパで3シーズン目を迎える。

ジロローザでステージ3位に入った萩原麻由子（ウィグル・ホンダ） photo:www.girorosa.it「ウィグル・ホンダと契約を結ぶことが出来て本当に嬉しく思います。強力なチームメイトたちと協力して闘うことを心待ちにしています。2015年も引き続きUCIワールドカップやジロローザ（女性版ジロ・デ・イタリア）、その他多くのビッグレースで勝つことが出来るチームに貢献したい。2015年はチームにとってエキサイティングな一年になると思います」と、萩原はチームプレスリリースの中でコメントしている。

イギリスチームで2シーズン目を迎えた今年、萩原は全日本のタイトルを取り戻すとともにジロローザでクライマーとしての資質を披露。サンドナート・ヴァルディコミーノの難関山頂フィニッシュで3位に入り、総合でも19位という成績を残した。

「麻由子の活躍は、才能に恵まれながらもチャンスが与えられていない選手が存在していることを示している」と語るのはチームのマネージャーを務めるロシェル・ギルモアだ。「ウィグル・ホンダと契約することで麻由子はヨーロッパに活動の場を移し、トップレースを走る機会を得た。今年6月のジロでステージ3位に入ったことで、たった1年半で麻由子は世界のトップレーサーと台頭に闘える能力を証明した。現在チームメイトたちは麻由子をより重要なレースで一緒に走ることを望んでいる。彼女はチーム成績に大きく影響する能力の持ち主で、逃げの展開に持ち込めば危険な存在になる」と全日本チャンピオンを評価し、契約更新を歓迎する。

萩原の契約更新により2015年の確定チームメンバーは13名に。チームには新たに2度のジロ覇者マラ・アボット（アメリカ）やエリーザ・ロンゴボルギーニ（イタリア）らの加入が決まっている。