各種目の決勝が行なわれた長崎国体3日目最終日。成年ポイントレースは倉林巧和(群馬・日本体育大院)がライバルを押さえ、少年は沢田桂太郎(宮城・東北高)が圧倒。総合成績では来年開催県の和歌山県が優勝した。

10月17日に行われた長崎国体最終日の様子をフォトレポートでお届けしよう。

女子スクラッチ エキシビジョンレース 6km
 
女子スクラッチ 塚越さくら(鹿屋体育大院)が優勝女子スクラッチ 塚越さくら(鹿屋体育大院)が優勝 photo:Hideaki TAKAGIまだ正式種目でなくエキシビジョンレースで行なわれた女子スクラッチ。エリートとジュニアのJCF強化指定選手を中心に積極的なレースが展開。鹿屋体育大院の上野みなみと塚越さくらが逃げると、これに鈴木奈央(静岡・星陵高)が追いつき3人で逃げる。これを江藤里佳子・中村友香(鹿屋体育大)らが追う。チームプレーの無い個人戦だ。終盤に集団はひとつになり、ここから抜け出した3人のスプリントを塚越が制した。

1位 塚越さくら(鹿屋体育大院)8分10秒95
2位 上野みなみ(鹿屋体育大院)
3位 鈴木奈央(静岡・星陵高)

少年ポイントレース 16km

少年ポイントレース 6回目のポイントを競り合う沢田桂太郎(宮城・東北高)と孫崎大樹(京都・北桑田高)少年ポイントレース 6回目のポイントを競り合う沢田桂太郎(宮城・東北高)と孫崎大樹(京都・北桑田高) photo:Hideaki TAKAGI序盤から孫崎大樹(京都・北桑田高)、沢田桂太郎(宮城・東北高)、高橋優斗(大分・日出暘谷・日出総合高)がリード。中でも沢田は1位通過を3回と圧倒し優勝。2年生の沢田は全日本選手権ロードU17のチャンピオン。4ヶ月経ってさらに進化した姿を見せた。

1位 沢田桂太郎(宮城・東北高)20点
2位 高橋優斗(大分・日出暘谷・日出総合高)13点
3位 孫崎大樹(京都・北桑田高)10点
4位 山下祥平(愛媛・松山工高)9点
5位 渡部将太(岡山・岡山工高)8点
6位 渡辺将太(福島・白河実業高)6点
7位 冨尾大地(鹿児島・南大隅高)4点
8位 矢口優希(山形・新庄神室産業高)4点

成年ポイントレース 24km

成年ポイントレース 中盤で逃げる倉林巧和(群馬・日本体育大院)ら成年ポイントレース 中盤で逃げる倉林巧和(群馬・日本体育大院)ら photo:Hideaki TAKAGI決勝は倉林巧和(群馬・日本体育大院)、窪木一茂(和歌山・チーム右京)、橋本英也(岐阜・鹿屋体育大)の3つ巴の戦いに。序盤は橋本、窪木が加点したが12回中4回目のポイントから倉林、緑川竣一(福島・中央大)、徳田優(京都・鹿屋体育大)の3人が逃げ続け倉林が一気に逆転。その後は窪木と橋本が加点するが全体からマークされ互いにも意識し逃げを打つまでには至らない。10回目のポイントからふたたび倉林が今度は安原大貴(大阪・マトリックスパワータグ)と逃げて加点し、倉林は勝負を決定付けた。

1位 倉林巧和(群馬・日本体育大院)27点
2位 窪木一茂(和歌山・チーム右京)23点
3位 橋本英也(岐阜・鹿屋体育大)19点
4位 緑川竣一(福島・中央大)14点
5位 徳田優(京都・鹿屋体育大)13点
6位 安原大貴(大阪・マトリックスパワータグ)8点
7位 片桐善也(新潟・日本大)7点
8位 荒井佑太(宮城・法政大)6点

少年4km速度競走

少年4km速度競走 水谷翔(鹿児島・南大隅高)が優勝少年4km速度競走 水谷翔(鹿児島・南大隅高)が優勝 photo:Hideaki TAKAGI序盤は各選手が先頭責任を取り、中盤で草場啓吾(京都・北桑田高)が単独逃げて他者が取れない。終盤に向けて集団はひとつに。最終周のホームとバックを取る動きの後方で仕掛ける草場のさらに後方から水谷翔(鹿児島・南大隅高)が抜け出して優勝。今夏のインターハイに続く同種目連勝。

1位 水谷翔(鹿児島・南大隅高)4分48秒81
2位 兼本祥太(熊本・鎮西高)
3位 草場啓吾(京都・北桑田高)
4位 古賀友康(長崎・鹿町工高)
5位 今村駿介(福岡・祐誠高)
6位 田中稜一(香川・高松工芸高)
7位 高橋綜一郎(大分・日出暘谷・日出総合高)
8位 齊藤瞭汰(群馬・前橋工高)

成年4km速度競走

成年4km速度競走 最終バックで先頭責任を完了した小林泰正(群馬・日本体育大)が優勝成年4km速度競走 最終バックで先頭責任を完了した小林泰正(群馬・日本体育大)が優勝 photo:Hideaki TAKAGI全10周のうち中盤の7周を近谷涼(群馬・日本大)が逃げ続け他者は先頭責任が取れない状況に。近谷はこの9月のアジア大会団体追抜きで4分08秒の日本記録を樹立したメンバー。個人追抜きも得意でこの近谷を逃がした時点でレースの大勢が決まった。その近谷の逃げも最終周回前に抜け出した高士拓也(三重・中央大)が先頭に。さらに後方から小林泰正(群馬・日本体育大)が追い上げ最終バックで小林は高士をかわして先頭責任を完了。そのまま先頭でゴールし優勝。

1位 小林泰正(群馬・日本体育大)4分44秒89
2位 近谷涼(群馬・日本大)
3位 高士拓也(三重・中央大)
4位 黒枝咲哉(大分・鹿屋体育大)
5位 吉田悠人(栃木・日本大)
6位 伊藤和輝(東京・早稲田大)
7位 原井博斗(福岡・中央大)
8位 三浦康嵩(青森)

少年スプリント 梶原大地(福岡・祐誠高)が優勝少年スプリント 梶原大地(福岡・祐誠高)が優勝 photo:Hideaki TAKAGI少年スプリント

1位 梶原大地(福岡・祐誠高)
2位 布居翼(和歌山・和歌山北高)
3位 山根将太(鳥取・倉吉西高)
4位 中島詩音(山梨・甲府工高)
5位 佐藤啓斗(青森・八戸工高)
6位 村田瑞季(京都・北桑田高)
7位 松田幸貴(長崎・鹿町工高)
8位 下岡将也(三重・朝明高)
 
成年スプリント

成年スプリント 橋本瑠偉(佐賀・明治大)が優勝成年スプリント 橋本瑠偉(佐賀・明治大)が優勝 photo:Hideaki TAKAGI予選からトップタイムを出しストレート勝ちで上がってきた橋本凌甫(和歌山・マトリックスパワータグ)だったが、決勝で橋本瑠偉(佐賀・明治大)がストレート勝ちで優勝。橋本凌甫の国体3連覇はならなかった。

1位 橋本瑠偉(佐賀・明治大)
2位 橋本凌甫(和歌山・マトリックスパワータグ)
3位 坂井洋(栃木・日本大)
4位 坂本佳哉(青森・日本大)
5位 鶴良生(福岡・法政大)
6位 佐伯亮輔(鳥取・中央大)
7位 後藤悠(岩手・早稲田大)
8位 丸田直(神奈川)

少年ケイリン

少年ケイリン決勝 横一線の勝負を阿部将大(大分・日出暘谷・日出総合高)が制する少年ケイリン決勝 横一線の勝負を阿部将大(大分・日出暘谷・日出総合高)が制する photo:Hideaki TAKAGIラスト1周は釘尾真幸(鹿児島・南大隅高)が先行。後方から追い上げた3人が横一線となり、僅差の争いを阿部将大(大分・日出暘谷・日出総合高)が制した。

1位 阿部将大(大分・日出暘谷・日出総合高)
2位 南潤(和歌山・和歌山北高)
3位 徳田匠(京都・北桑田高)
4位 松尾颯汰(長崎・鹿町工高)
5位 米倉駿(山梨・甲府工高)
6位 釘尾真幸(鹿児島・南大隅高)
7位 伊藤近(福島・平工高)
8位 板山風瑞(埼玉・小松原高)

成年ケイリン

成年ケイリン決勝 森本尊也(高知・明治大)が優勝成年ケイリン決勝 森本尊也(高知・明治大)が優勝 photo:Hideaki TAKAGI最終周回は宮本隼輔(山口・中央大)が先行、この後ろに森本尊也(高知・明治大)が入る。粘る宮本に森本が差し込み写真判定の僅差で森本が優勝。

1位 森本尊也(高知・明治大)
2位 宮本隼輔(山口・中央大)
3位 中野雄喜(京都・朝日大)
4位 小原祐太(青森・朝日大)
5位 岡本隼(和歌山・日本大)
6位 松本諒太(三重・三重大)
7位 奥村論志(岡山・鹿屋体育大)
8位 金内一行(福島・中央大)

表彰 総合成績 次年度開催県の和歌山県が優勝表彰 総合成績 次年度開催県の和歌山県が優勝 photo:Hideaki TAKAGI総合成績

1位 和歌山県 81点
2位 岡山県 57点
3位 岐阜県 52点
4位 大分県 46点
5位 群馬県 45点
6位 京都府 44点
7位 青森県 42点
8位 鳥取県 40点

photo&text:高木秀彰

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