2014/08/25(月) - 14:17
現役最終日を迎えたイェンス・フォイクト（ドイツ、トレックファクトリーレーシング）を捕らえた集団が、デンバーの周回コースでゴールスプリント。初日に土を付けられたアレックス・ハウズ（アメリカ、ガーミン・シャープ）がスピード感あるスプリントで勝利した。
イェンス・フォイクト（ドイツ、トレックファクトリーレーシング）を含む逃げグループ photo:Tim de Waele
USAプロチャレンジ2014第7ステージ image:USA Pro Challenge7日間にわたって繰り広げられたUSAプロチャレンジの最後を締めくくるのは、ボルダーとデンバーを結ぶ126kmコース。前半にKOMルックアウト・マウンテンを越え、後半にかけてデンバーの平坦周回コースを4周する。集団スプリント有利のコースでアタックを仕掛けたのは、現役最後の日を迎えたイェンス・フォイクト（ドイツ、トレックファクトリーレーシング）だった。
テイラー・フィニーがシティバイクでスタートに駆けつけた photo:Tim de Waeleマイケル・ロジャース（オーストラリア、ティンコフ・サクソ）やティアゴ・マシャド（ポルトガル、ネットアップ・エンデューラ）、ツアー・オブ・ジャパンで山岳賞と新人賞を獲得したヒュー・カーシー（イギリス、ラファコンドールJLT）ら12名とともにフォイクトが最終ステージで逃げを試みる。
デンバーの周回コースを行くプロトン photo:Tim de WaeleKOMルックアウト・マウンテンで逃げグループはばらけ、フォイクトら5名が生き残ってデンバーの周回コースへと入って行く。すると残り30kmでフォイクトがお決まりのアタックを仕掛けて先行。これにハビエル・メヒアス（スペイン、ノボノルディスク）だけが反応し、ガーミン・シャープ率いるメイン集団に対抗した。
デンバーの周回コースを逃げるイェンス・フォイクト（ドイツ、トレックファクトリーレーシング） photo:Tim de Waeleフォイクトとメヒアスはハイペースを刻んで逃げ続けたが、集団を振り切ることが出来ずに残り9kmで吸収される。するとフォイクトの闘志を受け継ぐかのようにリカルド・ゾイドル（オーストリア、トレックファクトリーレーシング）がカウンターアタック。遅れて飛び出したパウェル・ポルヤンスキー（ポーランド、ティンコフ・サクソ）が単独ブリッジに成功した。
スプリントでレイネンを下したアレックス・ハウズ（アメリカ、ガーミン・シャープ） photo:Tim de Waeleゾイドルとポルヤンスキーは15秒リードでデンバーの市街地を駆け抜けたものの、このアタックも残り2kmで引き戻される。すると、まるでリーダージャージのティージェイ・ヴァンガーデレン（アメリカ、BMCレーシング）が凱旋するかのように集団先頭に立ち、ミヒャエル・シェアー（スイス、BMCレーシング）のためにリードアウトを開始する。
リーダージャージに発射されたシェアーが腰を上げると、ポイント賞ジャージのキール・レイネン（アメリカ、ユナイテッドヘルスケア）が対抗する。その数メートル後方からガーミン・シャープのジャージが飛んでくる。段違いのスピードで、ハウズがレイネンらを抜き去った。
初日のスプリント一騎打ちでレイネンに敗れたハウズが、最終日の最終スプリントで雪辱を果たす勝利。総合争いにおいてガーミン・シャープはBMCレーシングに敗れたものの、良いカタチで1週間を締めくくった。また、ステージ2位に入ったレイネンはポイント賞を獲得している。
そしてヴァンガーデレンの大会連覇が決定。強力なメンバーでヴァンガーデレンをサポートしたBMCレーシングはチーム総合成績でも優勝を果たしている。「自分が住むコロラド州で何としても勝ちたいと、多くのことを犠牲にしてこの勝利に集中してきた。チーム総合成績も制して、メンバー全員でステージに登れたことも良かった」とヴァンガーデレンは語った。
この日を最後に現役を引退したフォイクトのコメントは別記事でお伝えします。
選手コメントはレース公式サイトならびにチーム公式サイトより。
大会連覇を達成したティージェイ・ヴァンガーデレン（アメリカ、BMCレーシング） photo:Tim de Waele
ティージェイ・ヴァンガーデレン（アメリカ、BMCレーシング）らが表彰台に上がる photo:Tim de Waele
チーム総合成績を制したBMCレーシング photo:Tim de Waele
USAプロチャレンジ2014第7ステージ結果
個人総合成績
ポイント賞
キール・レイネン（アメリカ、ユナイテッドヘルスケア）
山岳賞
ベン・ジャックメイネス（アメリカ、ジェーミス・ハーゲンスベルマンス）
ヤングライダー賞
クレメン・シェヴリエ（フランス、ビッセルデヴェロップメント）
チーム総合成績
BMCレーシング
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
イェンス・フォイクト（ドイツ、トレックファクトリーレーシング）を含む逃げグループ photo:Tim de WaeleUSAプロチャレンジ2014第7ステージ image:USA Pro Challenge7日間にわたって繰り広げられたUSAプロチャレンジの最後を締めくくるのは、ボルダーとデンバーを結ぶ126kmコース。前半にKOMルックアウト・マウンテンを越え、後半にかけてデンバーの平坦周回コースを4周する。集団スプリント有利のコースでアタックを仕掛けたのは、現役最後の日を迎えたイェンス・フォイクト（ドイツ、トレックファクトリーレーシング）だった。テイラー・フィニーがシティバイクでスタートに駆けつけた photo:Tim de Waeleマイケル・ロジャース（オーストラリア、ティンコフ・サクソ）やティアゴ・マシャド（ポルトガル、ネットアップ・エンデューラ）、ツアー・オブ・ジャパンで山岳賞と新人賞を獲得したヒュー・カーシー（イギリス、ラファコンドールJLT）ら12名とともにフォイクトが最終ステージで逃げを試みる。デンバーの周回コースを行くプロトン photo:Tim de WaeleKOMルックアウト・マウンテンで逃げグループはばらけ、フォイクトら5名が生き残ってデンバーの周回コースへと入って行く。すると残り30kmでフォイクトがお決まりのアタックを仕掛けて先行。これにハビエル・メヒアス（スペイン、ノボノルディスク）だけが反応し、ガーミン・シャープ率いるメイン集団に対抗した。デンバーの周回コースを逃げるイェンス・フォイクト（ドイツ、トレックファクトリーレーシング） photo:Tim de Waeleフォイクトとメヒアスはハイペースを刻んで逃げ続けたが、集団を振り切ることが出来ずに残り9kmで吸収される。するとフォイクトの闘志を受け継ぐかのようにリカルド・ゾイドル（オーストリア、トレックファクトリーレーシング）がカウンターアタック。遅れて飛び出したパウェル・ポルヤンスキー（ポーランド、ティンコフ・サクソ）が単独ブリッジに成功した。スプリントでレイネンを下したアレックス・ハウズ（アメリカ、ガーミン・シャープ） photo:Tim de Waeleゾイドルとポルヤンスキーは15秒リードでデンバーの市街地を駆け抜けたものの、このアタックも残り2kmで引き戻される。すると、まるでリーダージャージのティージェイ・ヴァンガーデレン（アメリカ、BMCレーシング）が凱旋するかのように集団先頭に立ち、ミヒャエル・シェアー（スイス、BMCレーシング）のためにリードアウトを開始する。リーダージャージに発射されたシェアーが腰を上げると、ポイント賞ジャージのキール・レイネン（アメリカ、ユナイテッドヘルスケア）が対抗する。その数メートル後方からガーミン・シャープのジャージが飛んでくる。段違いのスピードで、ハウズがレイネンらを抜き去った。
初日のスプリント一騎打ちでレイネンに敗れたハウズが、最終日の最終スプリントで雪辱を果たす勝利。総合争いにおいてガーミン・シャープはBMCレーシングに敗れたものの、良いカタチで1週間を締めくくった。また、ステージ2位に入ったレイネンはポイント賞を獲得している。
そしてヴァンガーデレンの大会連覇が決定。強力なメンバーでヴァンガーデレンをサポートしたBMCレーシングはチーム総合成績でも優勝を果たしている。「自分が住むコロラド州で何としても勝ちたいと、多くのことを犠牲にしてこの勝利に集中してきた。チーム総合成績も制して、メンバー全員でステージに登れたことも良かった」とヴァンガーデレンは語った。
この日を最後に現役を引退したフォイクトのコメントは別記事でお伝えします。
選手コメントはレース公式サイトならびにチーム公式サイトより。
大会連覇を達成したティージェイ・ヴァンガーデレン（アメリカ、BMCレーシング） photo:Tim de Waeleティージェイ・ヴァンガーデレン（アメリカ、BMCレーシング）らが表彰台に上がる photo:Tim de Waeleチーム総合成績を制したBMCレーシング photo:Tim de WaeleUSAプロチャレンジ2014第7ステージ結果
1位 アレックス・ハウズ（アメリカ、ガーミン・シャープ）
2位 キール・レイネン（アメリカ、ユナイテッドヘルスケア）
3位 ミヒャエル・シェアー（スイス、BMCレーシング）
4位 セルゲイ・トヴェトコフ（ルーマニア、ジェリーベリー・マキシス）
5位 ラファル・マイカ（ポーランド、ティンコフ・サクソ）
6位 ティージェイ・ヴァンガーデレン（アメリカ、BMCレーシング）
7位 ジェシー・アンソニー（アメリカ、オプティム・ケリーベネフィット）
8位 ブレント・ブックウォルター（アメリカ、BMCレーシング）
9位 ハニエル・アセベド（コロンビア、ガーミン・シャープ）
10位 カーター・ジョーンズ（アメリカ、オプティム・ケリーベネフィット）
2位 キール・レイネン（アメリカ、ユナイテッドヘルスケア）
3位 ミヒャエル・シェアー（スイス、BMCレーシング）
4位 セルゲイ・トヴェトコフ（ルーマニア、ジェリーベリー・マキシス）
5位 ラファル・マイカ（ポーランド、ティンコフ・サクソ）
6位 ティージェイ・ヴァンガーデレン（アメリカ、BMCレーシング）
7位 ジェシー・アンソニー（アメリカ、オプティム・ケリーベネフィット）
8位 ブレント・ブックウォルター（アメリカ、BMCレーシング）
9位 ハニエル・アセベド（コロンビア、ガーミン・シャープ）
10位 カーター・ジョーンズ（アメリカ、オプティム・ケリーベネフィット）
2h45'20"
個人総合成績
1位 ティージェイ・ヴァンガーデレン（アメリカ、BMCレーシング）
2位 トム・ダニエルソン（アメリカ、ガーミン・シャープ）
3位 セルゲイ・トヴェトコフ（ルーマニア、ジェリーベリー・マキシス）
4位 ラファル・マイカ（ポーランド、ティンコフ・サクソ）
5位 マシュー・ブッシュ（アメリカ、トレックファクトリーレーシング）
6位 ジョゼフ・ロスコプフ（アメリカ、ヒンカピースポーツウェア）
7位 バルトス・フザルスキー（ポーランド、ネットアップ・エンデューラ）
8位 カーター・ジョーンズ（アメリカ、オプティム・ケリーベネフィット）
9位 ベン・ヘルマンス（ベルギー、BMCレーシング）
10位 ブルーノ・ピレス（ポルトガル、ティンコフ・サクソ）
2位 トム・ダニエルソン（アメリカ、ガーミン・シャープ）
3位 セルゲイ・トヴェトコフ（ルーマニア、ジェリーベリー・マキシス）
4位 ラファル・マイカ（ポーランド、ティンコフ・サクソ）
5位 マシュー・ブッシュ（アメリカ、トレックファクトリーレーシング）
6位 ジョゼフ・ロスコプフ（アメリカ、ヒンカピースポーツウェア）
7位 バルトス・フザルスキー（ポーランド、ネットアップ・エンデューラ）
8位 カーター・ジョーンズ（アメリカ、オプティム・ケリーベネフィット）
9位 ベン・ヘルマンス（ベルギー、BMCレーシング）
10位 ブルーノ・ピレス（ポルトガル、ティンコフ・サクソ）
20h05'42"
+1'32"
+1'45"
+1'49"
+3'11"
+3'31"
+3'35"
+3'43"
+3'44"
+5'35"
+1'32"
+1'45"
+1'49"
+3'11"
+3'31"
+3'35"
+3'43"
+3'44"
+5'35"
ポイント賞
キール・レイネン（アメリカ、ユナイテッドヘルスケア）
山岳賞
ベン・ジャックメイネス（アメリカ、ジェーミス・ハーゲンスベルマンス）
ヤングライダー賞
クレメン・シェヴリエ（フランス、ビッセルデヴェロップメント）
チーム総合成績
BMCレーシング
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
