パイオニアがかねてより開発を行ってきたペダリングモニターシステムとサイクルコンピュータを発売する。海外トップチームなどとの共同開発により、ワット数を含めペダリング効率を可視化し、走行中のペダリング特徴を把握できる世界初の「モニターシステム」など、最先端のシステムを搭載している。

パイオニア SGY-PM900H90、(ペダリングモニターセンサー)パイオニア SGY-PM900H90、(ペダリングモニターセンサー) (c)パイオニア
長期にわたる開発を経て、9月下旬に発売されるパイオニアのペダリングモニターシステム。クランクに装着し、ペダリングの状態を検知するセンサーと計測データを表示・記録するコンピュータ、そして走行データを解析するWeb解析サービス「シクロスフィア」という3つから成る製品だ。

開発にあたってはUCIプロチーム・ベルキンプロサイクリングなどトップチームが協力し、モニター使用による意見や要望も取り入れてきた。計測したデータはPC画面上にて可視化することが出来る。

パイオニア SGY-PM900H90、(ペダリングモニターセンサー)パイオニア SGY-PM900H90、(ペダリングモニターセンサー) (c)パイオニアパイオニア SGY-PM900H79、(ペダリングモニターセンサー)パイオニア SGY-PM900H79、(ペダリングモニターセンサー) (c)パイオニア


ペダリングモニターセンサーは左右のクランクに取り付けるひずみセンサーにより、左右それぞれのクランクにかかる力の大きさをクランクの回転角度30度ごと(計12カ所)にリアルタイムで計測し、サイクルコンピューター「SGX-CA900」に送信する。左脚・右脚それぞれの踏力が計測できることで、ペダリングの特徴や癖を詳細に把握することが可能となっている。



パイオニア SGX-CA900(サイクルコンピュータ)パイオニア SGX-CA900(サイクルコンピュータ) (c)パイオニアまた、送信機をANT+パワーメーターモードに切り替えることで、左右のクランクにかかる力の値を合算して送信可能。通じてパワーメーター表示機能を搭載したANT+対応サイクルコンピューターで「パワー値」として表示することができる。対応するクランクはシマノのFC-9000とFC-7900・7950のみとされ、プロや競技志向のサイクリストに的を絞った形だ。

ペダリングモニターの画面表示例ペダリングモニターの画面表示例 (c)パイオニアサイクルコンピューター「SGX-CA900」は、左右それぞれのクランクにかかる力の大きさと、回転角度30度ごとの力の方向と大きさをリアルタイム、かつグラフィカルに表示可能だ。視認性の高いカラー液晶タッチパネルディスプレイを備えており、ボタンはシンプルかつ操作のしやすい配置とされている。

さらに1画面で最大9項目のデータを表示することが可能で、最大6画面までカスタマイズ表示ができることもトピックス。GPS、気圧計、温度計を内蔵し、Web解析時に各種走行データに走行軌跡や斜度/標高、温度をリンクさせて確認可能という、多機能性も特徴だ。直感的にフリックでき、表示画面や輝度の切り替えでもストレスが少ない。

Web解析サービス「シクロスフィア」は、記録したGPSの走行軌跡を含む走行データをアップロードすることで、ブラウザ上で地図表示やグラフ表示と併せて解析可能なパイオニアのWebサービス。カレンダーや地図、走行ログの管理はもちろんのこと、左右のフォースベクトル、ペダリング効率など、多彩な解析を一度に行う事ができる総合サービスだ。


ペダリングモニターシステムは前述のシマノ製デュラエースクランクのみに対応するほか、ボトムブラケット形式はHOLLOWTECH II、BB86、BB30、PF30。BB86、BB30、PF30の場合には別売りの専用ボトムブラケットへの交換が必要。それぞれスチール球ベアリング仕様の他、セラミック球ベアリング仕様もラインナップされている。仕様についてはパイオニアの特設サイトを参照のこと。

シクロスフィア画面表示例シクロスフィア画面表示例 (c)パイオニアシクロスフィア画面表示例シクロスフィア画面表示例 (c)パイオニア




パイオニア SGY-PM900H90、(ペダリングモニターセンサー)
対応クランク:FC-9000
価格:157,500円(税込)

パイオニア SGY-PM900H79、(ペダリングモニターセンサー)
対応クランク:FC-7900/7950
価格:157,500円(税込)

パイオニア SGX-CA900(サイクルコンピュータ)
価格:84,000円(税込)

詳細な仕様についてはパイオニアの特設サイトへ。
Amazon.co.jp