世界選手権やオリンピック制覇など輝かしい戦績を誇るサーヴェロのTTバイク「P3」がモデルチェンジを果たした。上位機種の「P5」に投入された最新鋭のエアロダイナミクスを取り入れながら、豊富なサイズ展開や汎用的な規格のパーツを採用した。

サーヴェロ P3 機械式シマノデュラエース完成車サーヴェロ P3 機械式シマノデュラエース完成車 (c)東商会
「しっかりとフィットしたバイクに乗ればより速く走ることが出来る」と言う理念の基に開発された新型P3。上位機種のP5を開発のベースに45cm(650c)と48cm(700c)2サイズを追加し、一般的なステムに対応する1-1/8サイズのフォークコラムと前後に広い調整幅を持つP5と同型のシートポストによりきめ細やかなフィッティングが可能になっている。

フレームの形状も上位機種のP5を基にデザインされ、エアロダイナミクスをさらに強化。フォーククラウン部で発生する乱気流を抑えるために、フロントホイールとダウンチューブを可能な限り近づけた「Dropped Downtube」を採用した事がトピック。左右に張り出したシートステーの根元形状「Shielding Seat Stays」により空気抵抗を削減。シートチューブの形状はP5やS5に採用されている「Extended Seat Tube Cutout」を取り入れている。

シートチューブとタイヤを可能な限り近づけたExtended Seat Tube Cutoutシートチューブとタイヤを可能な限り近づけたExtended Seat Tube Cutout (c)東商会フレームにすっぽりと隠れる油圧式のキャリパーブレーキ「マグラ RT6」フレームにすっぽりと隠れる油圧式のキャリパーブレーキ「マグラ RT6」 (c)東商会


また、走行性のも高められておりサーヴェロ独自の左右非対称のBB規格「BBright」を採用。2013年モデルまでの旧型P3と比較し18%高いねじれ剛性を実現し、レスポンスと加速性を向上。シマノデュラエース完成車には高い空力性能と制動力を持つ油圧式キャリパーブレーキのMAGURA RT6を搭載した。

TTバイクに多く見られるメンテナンスの煩わしさを解消するため、P3ではBB下に設置されたリアブレーキをシートステーに設置。近年普及が進む電動変速システムへの最適化を行いつつも、機械式でも摩擦抵抗の低いケーブルルーティングを実現するなど、ユーザーフレンドリーな1台に仕上がっている。販売パッケージはシマノの機械式デュラエース、アルテグラDi2、機械式アルテグラの完成車とフレームセットの4種類となる。


サーヴェロ P3
サイズ:45cm(650C)、48cm、51cm、54cm、56cm
価 格:
・フレームセット 380,000円(税抜) 
・機械式シマノデュラエース完成車 690,000円(税抜)
・電動式シマノアルテグラ完成車 670,000円(税抜)
・機械式シマノアルテグラ完成車 490,000円(税抜)
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