全日本を前に開催されたJ1富士見大会は、清水一輝(アキファクトリーチーム)が2位に2秒弱も離す大差で圧勝。女子はXCOとのダブルエントリーを行った末政美緒(ダートフリーク/サラセン)が優勝を果たした。

大きなタイム差で圧倒した清水一輝(アキファクトリーチーム)大きなタイム差で圧倒した清水一輝(アキファクトリーチーム) photo:Akihicro.Nakao

2位の井本はじめ(ラブバイクス)2位の井本はじめ(ラブバイクス) photo:Akihicro.Nakao5月31日〜6月2日に長野県諏訪郡富士見町の富士見パノラマリゾートで行われたJシリーズDHI第2戦は、常設ダウンヒルA'コースを一部変更して特設レイアウトで行われた。

3位の九島勇気(玄武/ターナー)3位の九島勇気(玄武/ターナー) photo:Akihicro.Nakao予選では清水が2:28.785というタイムを叩き出し、2番手の井本はじめ(ラブバイクス)を3秒近く離す。決勝は予選でパンクした九島勇気(玄武/ターナー)が今年から導入されたプロテクト制度(ランク上位者が予選でトラブルに見舞われても決勝で走れる制度)に助けられ途中までホットシートを守ったものの、予選2番手の井本が2:27.728とおよそ4秒上回り首位に。

しかしそれもつかの間、清水が2:25.402という記録をマークし、井本のタイムを塗り替え今季の「速さ」を見せつける王者の走りを披露した。

清水は「予選を決勝だと思い漕ぎを多く入れ、どれだけタイムが縮まるかを確かめていました。2分28秒が出て、ここから2秒はタイムが縮まるだろうと思いましたが、決勝は予想以上にタイムを短縮できました。加えてスタート1分前にゴーグルを踏みレンズをへこませてしまった。しかしそれでも落ち着いて走ることができました」と余裕っぷりを漂わせた。

1位の末政実緒(ダートフリーク/サラセン)1位の末政実緒(ダートフリーク/サラセン) photo:Akihicro.NakaoDHI男子エリート表彰DHI男子エリート表彰 photo:Akihicro.Nakao


DHI女子エリート表彰DHI女子エリート表彰 photo:Akihicro.NakaoDHIエキスパート表彰DHIエキスパート表彰 photo:Akihicro.Nakao


女子は末政実緒(ダートフリーク/サラセン)の勝利。翌日のXCでも2位とアスリートとしての能力を発揮している。全日本マウンテンバイク選手権は7月19日〜21日に静岡県伊豆市・修善寺の日本サイクルスポーツセンターで開催。DH1は21日に開催される予定だ。


Jシリーズ DHI第2戦富士見パノラマ結果
男子エリート
1位 清水一輝(アキファクトリーチーム)2:25.402
2位 井本はじめ(ラブバイクス)+2.326
3位 九島勇気(玄武/ターナー)+6.074
4位 浦上太郎(Transition Airline/Cleat)+7.339
5位 浅野善亮(ジャイアント/ホットスピン)+7.464
6位 五十嵐優樹(重力技研/STORMRIDERS)+7.674
7位 阿藤 寛(トップノットレーシング)+7.817
8位 加藤将来(ラブバイクスレーシング/AAC)+7.972
9位 永田隼也(マーシュ/サンタクルズ)+8.319
10位 青木卓也(ジャイアント)+8.437

女子エリート
1位 末政実緒(ダートフリーク/サラセン)2:47.744  
2位 中川綾子(Team YRS)+10.015
3位 中川弘佳       +12.911
4位 中村美佳(福井和泉 MTB PARK)+16.701
5位 牧野瑠衣           +23.938

エキスパート
1位 井岡佑介(YKD)2:41.639
2位 高山祐次郎(Groovy Factory,AST)+0.247
3位 三宅和之(重力技研)+0.499

男子スポーツ
1位 西岡亮祐(株式会社H・S・F)2:37.504
2位 山口裕介(Project T)+1.613
3位 黒川陽二郎(NTTdocomo)+1.744

女子スポーツ
1位 吉川千香子(DKMC)2:48.440
2位 三輪夏子(Hottspin)+2.541
3位 松田美紀子(M2.MADANGEL)+26.564


text&photo:Akihiro.NAKAO
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