夏休みの始まりを告げるマウンテンバイクの祭典が、シマノ・バイカーズフェスティバル。今年で22回目を迎える一大イベントは、人気のツーリング部門がパワーアップして帰ってきた。夏の信州を舞台とする2日間の概要をお届けしよう。

今年もパワーアップを果たして帰ってきたシマノ・バイカーズフェスティバル今年もパワーアップを果たして帰ってきたシマノ・バイカーズフェスティバル (c)シマノ

昨年大会より、"オフロードの祭典"という原点に立ち返ったシマノ・バイカーズフェスティバル。今年もそのコンセプトを受け継ぎ、大自然の中をマウンテンバイクで走る爽快感を存分に味わえるプログラムが満載となっている。それぞれの魅力と特徴を紹介していこう。

アスリートから女性ライダーまで楽しめるレース系種目
今大会からは、気軽に参加できる30分のXCマラソンが新登場。ソロのほか、2人同時に走るペア部門が設けられているので、初めてのレースにうってつけな種目。今年も引き続き60分コースも設けられる。チームで参加できる人気のXCエンデューロは昨年に引き続き2日連続で開催され、女性ライダーも参加しやすいのが特徴だ。迫力のDH系種目は予選と決勝が設けられ、気の抜けない展開が続く。

迫力のXCスタートシーン迫力のXCスタートシーン (c)シマノスピーディーで白熱な展開のショートトラックMTB XCスピーディーで白熱な展開のショートトラックMTB XC (c)シマノ


XCコースはシングルトラックの上りセクションを短縮した新コースに生まれ変わった。初心者でもバイクに乗ったままクリア可能で、より走りやすいコース。中級者以上には高速コースとなり、スリリングな展開が予想される。DHコースもマイナーチェンジされ、リピーターも十分満足できる。

家族連れや写真でも楽しめるツーリング部門は、昨年好評だった下り基調のワンウェイツーリングに新コースが登場してパワーアップを果たした。ただ走るのみならず、地元グルメやゲーム要素を加えたもの、スクール付きのコースもあり、誰もが安心して参加できる。

<各種目紹介>
オフロード系

30・60分XCマラソン
1周2kmのXCコースを時間内にどれだけ走れるかを争うマラソン競技。60分は中学生から39際までの男子、40歳以上男子、中学生以上の女性の3クラスが設定され、様々なレベルのライダーを対象としている。新たに追加された30分部門は小学生以上なら誰でも出場OKだ。

ゲレンデの激坂をヒルクライム!ゲレンデの激坂をヒルクライム! (c)シマノスリリングなDH部門スリリングなDH部門 (c)シマノ


2時間・4時間エンデューロ
XCマラソンと同じコースを思い思いのペースで走る種目。2時間クラスは両日開催され、いずれも人数別クラスが設けられる。4時間には女性クラスもあり、初診でも参加しやすいのが特徴だ。

キッズXC
小学校1年から3年までの男女別クラスと、小学校4年から6年までの男女別系6クラスが行われる。今年より規定時間内にコースを何周できるかを競う形式となり、誰でも思いっきり楽しめる。

ショートトラックMTB XC
昨年から登場したショートトラックは、約800mのコースを使用するマスドスタートのスプリントレース。スピードやテクニック、脚力、スタミナなど、総合力が試されるレースだ。

エンデューロはペアも設けられ、エントリーのしやすさが特徴エンデューロはペアも設けられ、エントリーのしやすさが特徴 (c)シマノEKIDENファミリーレース
女性と小学生を必ず1名以上入れた4人チームで、各選手が約600mのショートコースを1周づつ走り、タスキをつなぎながら走る駅伝方式の種目だ。家族でなくとも条件を満たせば参加可能なので、皆で寄り集まってわいわい楽しめるファン系種目。

スーパーD
複数の選手が横一列で一斉にスタートし、最初にゴールした選手が優勝する分かりやすい種目。DHコースに上り区間を加えた特設コースで争われ、下りのテクニックとともに上りの脚力が試される。予選・順位決定戦と全員が2回走れるようになっているのも嬉しい。

DH
DHは、下りコースのタイムレース。年齢別や、ソロクラスは男女別に加えてリジッドバイクのクラスを設けている。2~3人の選手が一斉に走るダイナミックはチームDHも実施される。

その他当日受付種目として、昨年復活して人気を博したゲレンデの急勾配を利用した「激坂ゲレンデヒルクライム」や、小学校入学前のキッズたちが対象の「ミルキー」、シマノのサポートライダーや招待選手が講師を務める「MTBライディングスクール」など、様々な種目が目白押しだ。


幅広いサイクリストのニーズに答えるツーリング系種目
八ヶ岳グランツーリング
タップリと走りたい人におすすめなのが、この八ヶ岳グランツーリング。八ヶ岳山麓の豊かな自然の中を走り抜けるこの種目は、長距離コースとショートコースを準備。MTBのみならず、ロードやクロスバイクでも参加が可能だ。

ライドにプラスアルファを楽しめるのがバイカーズフェスの特徴の一つライドにプラスアルファを楽しめるのがバイカーズフェスの特徴の一つ (c)シマノ八ヶ岳山麓をツーリング八ヶ岳山麓をツーリング (c)シマノ


富士見ツーリングエンデューロ
ツーリング上級者の中で、隠れた人気種目が「富士見KING OF MOUNTAINツーリングエンデューロ」。フリー走行区間とタイムトライアルを行う競技区間を交互に走る、ラリーの要素が加わったメニューだ。走力に加え、地図読み能力やペース配分など、オフロードライドの総合力が試されるゲーム性の高い種目。本格的にオフロードライドを楽しみたい方にオススメだ。

ワンウェイツーリング
ゴンドラで山頂駅まで上がった後は、アルプスの山並みを一望できるポイントや湖畔など絶景スポットを、下り基調のコースで辿る人気のお手軽メニューだ。今年はコースも新たに「高遠城址」、「八ヶ岳牧場」「諏訪大社」の3コースがラインナップ。距離はやや長めながら、下りが多く、誰でもエントリーしやすいのが特徴だ。

応援している方がついつい熱くなるミルキーレース応援している方がついつい熱くなるミルキーレース (c)シマノ豪華景品の当たる抽選会豪華景品の当たる抽選会 (c)シマノ


里山ランチ&B級グルメツーリング
八ヶ岳山麓の里山と集落をつなぐゆるめのコース設定が特徴で、地元グルメを堪能できる人気種目だ。ただ単に走るのみならず、プラスアルファの楽しかたができる、バイカーズフェスならではの種目といえるだろう。

トレジャーハント
マウンテンバイク初心者や付き添いの方を対象とした、無料でエントリーできるお気楽ツールングだ。予め設定されたポイントのな家から好みの場所を選んで訪ねて会場に戻り、訪問者数の少ないポイントをめぐった上位3人に景品がプレゼントされるという、ゲーム性を追加したユニークなメニュー。

応援する方も真剣になれるのはエンデューロならでは応援する方も真剣になれるのはエンデューロならでは (c)シマノ

このように、マウンテンバイクを主体とした様々な種目が用意されるシマノ・バイカーズフェスティバルだが、ライドするだけがメインではない。アフターレースも楽しく充実したイベントとなるよう、様々な趣向が凝らされる。協賛企業が多く出店するブースは、最新モデルに触り、本格オフロードコースで思いっきり試乗できるめったにない機会。

大会のラストを締めくくるのは、完成車をはじめとする超豪華景品が数多く当たる大抽選会だ。お宝アイテムの他、地元特産品などが準備され、最後まで目が離せない。

参加申し込み受付中
シマノサイクルスポーツイベントのホームページでは参加者申込受付が始まった。HPは競技規則など各種ルールからコース紹介や観戦ポイント、プログラム&タイムスケジュール、アクセス情報、昨年までの様子がわかる大会レポートなど、様々なコンテンツ満載でシマノバイカーズのすべてが分かるサイトになっている。参加する前には必ずチェックしておきたい。


第22回シマノ・バイカーズフェスティバル
開催日:2012年7月28(土)・29(日)
募集期間:6月18日まで
会 場:長野県 富士見パノラマリゾート